Thermal Medicine
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32 巻, 3 号
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Case Report
  • 鞆田 義士, 太田 真, 今田 肇, 成定 宏之, 森岡 丈明
    2016 年 32 巻 3 号 p. 13-16
    発行日: 2016/09/30
    公開日: 2016/11/30
    ジャーナル フリー
    症例は60歳代女性. 200X年4月に前医で胆嚢癌として開腹手術を受けたが, 十二指腸・横行結腸に浸潤があったため切除不能であった. 温熱・化学療法施行目的で当院紹介. 周囲の腸管への浸潤あるものの腫瘍の範囲が限局していたため, 放射線治療とGemcitabine (GEM) による温熱・化学療法を同時に開始した. 放射線治療は61.2 Gy/34frを4門で施行, その後も1年間GEMによる温熱・化学療法を継続. 画像上判定は難しいものの腫瘍は縮小した状態を維持, 1年経過した段階で完全奏効と判断し, 2年目より1年間S-1を内服. 3年目に入り再発転移がないため現在経過観察中である. 有害事象として十二指腸潰瘍を生じたが, 内服のみで治癒し現在は無症状である. 治癒不能として紹介された症例であったが, 温熱療法を加えた集学的治療にて完全奏功が得られ長期にわたり再発なく生存中である.
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