Thermal Medicine
Online ISSN : 1882-3750
Print ISSN : 1882-2576
ISSN-L : 1882-2576
32 巻 , 4 号
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Original Paper
  • 井関 祐也, 阿南 大介, 齋藤 貴博, 新藤 康弘, 生田 太, 高橋 謙治, 加藤 和夫
    2016 年 32 巻 4 号 p. 17-30
    発行日: 2016/12/30
    公開日: 2017/01/16
    ジャーナル フリー
    本論文は, 超音波画像を用いた生体内非侵襲温度計測手法について述べている. 安全かつ効果的なハイパーサーミア治療には, 生体内の温度分布をリアルタイム的かつ非侵襲的に把握することが要求される. 近年, MRIを用いた非侵襲温度計測手法が注目されているが, 装置が大型かつ高額であることなどの問題点が指摘されており, 汎用性の高い非侵襲温度計測手法の確立が期待されている. このような背景から, 本研究では, 超音波画像診断装置を用いた温度計測手法を提案している. 具体的には, 加温時に撮像したBモード画像を画像解析することにより, 生体内温度分を非侵襲的に把握する手法を提案している. 本論文では, まず, 超音波画像から温度計測を行う原理について述べ, 開発した画像解析手法について述べている. 次に, 開発した画像解析プログラムを用いて, 温度計測のキャリブレーションに必要となる熱定数を推定した. 最後に, 寒天ファントムおよびブタ肝臓を被加温体に用いて, 本手法による温度分布計測実験を実施し, 光ファイバー温度計による計測結果との比較を行った. この結果, 生体により近いブタ肝臓を用いた場合においても1°C程度の誤差で温度計測が可能であることを実験的に示した. 以上の結果から, 本研究で提案した非侵襲温度計測手法の有用性を実験的に示し, 効果的なハイパーサーミア治療への応用の可能性を示した.
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