難治性の悪性腫瘍に対する集学的治療の重要性が注目され,体内金属留置症例に対するハイパーサーミアの機会も増加しつつある.今回,金属ステントが留置された状態で加温した場合,金属ステントの存在がステント周囲の加温状況に与える影響について,筋肉等価ファントムを使用して検討した.筋肉等価ファントムの中心に胆管金属ステントを留置し,直径25 cmの誘電加温装置で加温し,ステントと電極の角度を変化(0°~90°)させて経時的にステント周囲の温度を計測した.ステントと電極の角度が大きくなるにつれ温度が上昇し,角度が30°以上になるとコントロールに比べてステント両端の温度が有意に高かった.ステントと電極の角度が大きくなるにつれ,ステント軸方向の有効電界成分が大きくなることでより発熱する可能性がある.金属ステントが留置された症例に対する加温では,ステントと電極の角度を測定し,角度が大きくなる場合にはハイパーサーミア治療台での患者の体位を工夫することで,より安全に加温可能であることが示唆された.
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