Trends in Glycoscience and Glycotechnology
Online ISSN : 1883-2113
Print ISSN : 0915-7352
ISSN-L : 0915-7352
10 巻, 54 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • S. Shoda, M. Fujita, S. Kobayashi
    1998 年 10 巻 54 号 p. 279-289
    発行日: 1998/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    フッ化グリコシルを糖供与体とし、酵素触媒を用いる重縮合反応により、非天然型オリゴ糖を合成する手法を開発した。重縮合反応は完全に位置および立体選択的に進行するため、明確な構造を有するオリゴ糖の合成が可能である。得られたオリゴ糖は、糖水酸基の保護基を用いる従来の化学合成では合成困難なものばかりである。
  • Yasushi Kawagoe, Deborah P. Delmer
    1998 年 10 巻 54 号 p. 291-305
    発行日: 1998/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    セルロースの合成を触媒するβ-グルコシルトランスフェラーゼと推定されるCel A遺伝子が、1996年に綿から単離された。最近、アラビドプシスの細胞壁突然変異体の研究から、相同遺伝子のRSW1が同定された。これら2つの独立した研究は、Cel A遺伝子が植物でのセルロース合成に関係していることを強く示唆している。CelAマルチジーンファミリーに加えて、他の2つの関連したβ-グリコシルトランスフェラーゼと推定される遺伝子ファミリーが、アラビドプシスのゲノム解読から同定された。Cel A-like スーパーファミリーの全てのタンパク質は、基質との結合または触媒に関係すると考えられる保存されたモチーフを共有する。In vitro でのセルロース合成の最近の進歩は、その過程のいくつかの点を明らかにしたが、植物体ではそれらに加えて細胞膜をはさんでグルカン産物を細胞壁に移す過程や、セルロースミクロフィブリルを細胞壁に蓄積する過程がある。セルロースが細胞壁に蓄積する際に、セルロース合成酵素複合体が原形質膜を移動するという、一般に受け入れられているモデルについても再考したい。さらに、β-トランスグルコシダーゼ活性が植物に存在するならば、この酵素によってセルロース合成が起こりうる可能性についても述べる。
  • H. P. Guan, P. L. Keeling, 高田 洋樹
    1998 年 10 巻 54 号 p. 307-319
    発行日: 1998/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    デンプンは、地球上で最も重要なカロリー源であり、また植物における重要な貯蔵物質である。しかし、その重要性にも関わらず、デンプンがいかにして合成されるのか、そしてその合成はどのように開始されるのか、またデンプンの構造が何によって制御されているのかは、完全には理解されていない。しかし、これまでにデンプン生合成系に関与する多数の遺伝子が単離され、starch synthase と branching enzyme に多様なアイソザイムがあることが示されている。例えばトウモロコシからは、5つの starch synthase 遺伝子と3つの branching enzyme 遺伝子が単離されている。デンプン生合成の機構を完全に説明するためには、デンプン合成に関与する個々の酵素の機能を理解することとともに、多様なアイソザイムの協同作用について理解することが必要である。さて、トウモロコシは食品ならびに非食品産業用デンプンの最大の供給源であり、また遺伝学的および生化学的研究の良い対象でもある。そこで、私たちはデンプン生合成の機構、特にデンプン合成開始反応、および多様な starch synthase アイソザイムと branching enzyme アイソザイムの機能および相互作用を議論する上でのモデル植物として、トウモロコシをとりあげたい。
  • Issey Okazaki
    1998 年 10 巻 54 号 p. 321-329
    発行日: 1998/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    生体における複合糖質の特異的相互作用に基づく機能解明に興味が持たれている。BIACORE システムはセンサー表面に生体分子を固定化して、相互作用の相手となる分子を添加することでセンサー表面における特異的相互作用をリアルタイムに測定する装置であり、現在、多くの生体分子間の特異的相互作用の解析に利用されている。
    今回はアシアロフェツインをセンサー表面に固定化して、コンカナバリンAを添加する実験系をモデルとして、複合糖質研究における BIACORE システムの応用を紹介する。
  • 石原 雅之
    1998 年 10 巻 54 号 p. 331-332
    発行日: 1998/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • 平林 淳
    1998 年 10 巻 54 号 p. 333-334
    発行日: 1998/07/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
feedback
Top