Trends in Glycoscience and Glycotechnology

キチンオリゴ糖合成酵素NodCと近縁のβ-多糖合成酵素における機能ドメイン

Eric Kamst, P. Herman Spaink, 梅原洋佐

1999 年 11 巻 60 号 p. 187-199
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.187

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糖転移酵素の構造の比較は、広い範囲で配列の保存された領域がないためにあまり進んでいない。互いに近縁な糖転移酵素であるβ-ガラクトシル転移酵素ファミリー、シアル基転移酵素およびβ多糖合成酵素、すなわちβ結合多糖からなる直鎖状の多糖の合成に関与する糖転移酵素のグループについて、狭い領域における限定されたホモロジーが報告されているのみである。そのような酵素の例として、キチン合成酵素、セルロース合成酵素、ヒアルロン酸合成酵素、そしてキチンオリゴ糖を合成するバクテリアのNodCタンパクがある。この論文では、これまでに知られているこのグループの転移酵素の機能と構造について整理する。これらすべての酵素は、この糖転移酵素ファミリーを通じて保存されている6種の短いコンセンサスな配列を持っている。これまでに報告された部位特異的変異の研究により、これらの保存されたアミノ酸残基が酵素活性にとって重要もしくは必須ですらあることが示されている。ヌクレオチドと糖の結合、あるいは糖受容体との結合に関連してこれらの配列に導入された変異の詳細な研究が行われていないため、既存のデータからはこのグループの酵素の基質結合性や転移反応における保存領域の正確な役割に関する情報を得ることはできない。しかしながら、我々はこのβ-多糖合成酵素ファミリーのメンバーすべてに保存されている新規のモチーフがヌクレオチド3リン酸結合タンパクの既知のヌクレオチド結合モチーフと相同であることを見いだした。また、配列解析の結果に基づいて、これらβ-多糖合成酵素ファミリーにおける保存領域の基質特異性、触媒作用および生成糖鎖長の制御における機能についても議論する。

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細胞内情報伝達系データベースの利用案内

Takako Takai-Igarashi

1999 年 11 巻 60 号 p. 201-210
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.201

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細胞内情報伝達系データベース (CSNDB) はヒトを対象とした細胞内情報伝達経路のデータベースです。指定した分子の間をつなぐ情報伝達経路を検索することができます。CSNDBは生体分子の情報伝達、機能、配列、構造に関する情報も格納しています。CSNDBは転写因子のデータベース (TRANSFAC) とリンクしており、検索して得られた細胞内情報伝達経路のさらに下流に位置する、遺伝子発現の情報も取り出すことができます。このような細胞内情報伝達経路を検索できるデータベースは、医薬品開発、化学物質の安全性評価、ポストゲノムの研究において重要なツールとなると考えます。

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C. elegans 陰門形成の異常は糖鎖合成遺伝子sqv-3, 7, 8の変異によってもたらされる

平林淳

1999 年 11 巻 60 号 p. 211-212
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.211

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デルマタン硫酸

創傷治癒過程におけるFGF-2活性メディエイタ

石原雅之

1999 年 11 巻 60 号 p. 213-214
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.213

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マナマコ体壁の強度変化とグリコサミノグリカンに関する生化学的研究

Yutaka Kariya

1999 年 11 巻 60 号 p. 215-219
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.215

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ヘパラン硫酸の糖鎖伸長に関与する酵素の研究

Thomas Lind, 土田和徳, 菅原一幸

1999 年 11 巻 60 号 p. 221-225
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.221

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MALDI-TOF質量分析による新しい糖鎖構造解析法

ポストソースディケイ・フラグメント法による解析

Tohru Yamagaki

1999 年 11 巻 60 号 p. 227-232
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.227

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MALDI-TOF質量分析法を用いた新しい糖鎖構造解析法の確立を試みた。MS/MS様のフラグメントイオンが得られるMALDI-MSポストソースディケイ (PSD) フラグメント法では主にグリコシド結合の切断によりフラグメントイオンが生成する。これらフラグメントイオンのイオン強度を詳細に議論することで構造異性体の区別や結合様式の特定が可能であった。MALDI-PSDフラグメント法は極微量での測定も可能であるため、今後糖鎖生物学などの分野でも幅広く応用されることが期待できる。

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生理活性分子であるコンドロイチン硫酸の構造、機能、生合成に関する研究

Satomi Nadanaka

1999 年 11 巻 60 号 p. 233-238
発行日: 1999/07/02
公開日: 2010/01/05

DOIhttps://doi.org/10.4052/tigg.11.233

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