Trends in Glycoscience and Glycotechnology
Online ISSN : 1883-2113
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ISSN-L : 0915-7352
34 巻, 202 号
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ミニレビュー(英語)
グライコトピック(英語)
ミニレビュー(日本語)
  • 下山 敦史
    2022 年 34 巻 202 号 p. J101-J105
    発行日: 2022/10/25
    公開日: 2022/11/25
    ジャーナル 認証あり

    グラム陰性菌外膜成分リポ多糖(LPS)は代表的な免疫活性化因子として知られており、その活性中心は糖脂質リピドAである。LPSは潜在的なアジュバント候補物質ではあるが、敗血症を惹き起こす内毒素としても知られており、ワクチンへと展開するには毒性の最小化が課題となる。

    近年、リピドAを介した細菌–宿主間ケミカルエコロジーが存在するというアイデアのもと、宿主との共進化によりLPSの化学構造変化が生じ、低毒性な免疫調節因子を有することが予測された寄生・共生菌由来成分が注目されている。これらのLPS・リピドAの機能解析により、寄生・共生現象の分子基盤の解明を進めるとともに、低毒性アジュバントの開発研究が展開されてきた。本レビューでは、関連研究の最近の進展について紹介する。

  • 柿崎 育子
    2022 年 34 巻 202 号 p. J107-J111
    発行日: 2022/10/25
    公開日: 2022/11/25
    ジャーナル 認証あり

    Aspergillus niger由来のセルラーゼ(EC. 3.2.1.4)は、エンド-βキシロシダーゼ活性を有する。この酵素は、プロテオグリカンをプロテアーゼ処理して得られたペプチドグリカンのコアペプチドとグリコサミノグリカンの間の橋渡し構造中のキシロース–セリン結合に作用して、還元末端にキシロースをもつグリコサミノグリカンを遊離する。この活性を利用して、ペプチドグリカンからグリコサミノグリカンを無傷で切り出すことにより、長鎖のグリコサミノグリカンの分析が可能である。本ミニレビューでは、セルラーゼのもつエンド-βキシロシダーゼ活性とその利用について紹介する。

グライコトピック(日本語)
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