Trends in Glycoscience and Glycotechnology
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5 巻, 21 号
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  • L. Riboni, G. Tettamanti, 東 秀好
    1993 年 5 巻 21 号 p. 1-11
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    ガングリオシドは細胞膜の構成成分であり、その代謝は、主としてゴルジ装置で行われる新規の生合成と、リソソームで行われる分解、リソソームと小胞体とゴルジ装置の連係によって行われる再利用の過程 (分解物のリサイクル)、ゴルジ装置で行われる細胞内に取り込まれたガングリオシドがグリコシル化される。ガングリオシドの代謝の様々な段階は膜の回転の敏速な過程と密接に関連していて、それ自身も敏速に行われている。ガングリオシドは、実際、エンドサイトーシスで取り込まれ、初期エンドソームの部位から一部はゴルジ装置に、一部は後期エンドソームやリソソームへと移動する。逆向きのエンドサイトーシスや、輸送タンパクによる運搬によるガングリオシドの細胞膜への直接の返送については、まだ調べられてはいない。リソソーム内でのガングリオシドの分解によって、スフィンゴシンやセラミドという強力な代謝調節因子として振る舞う物質が生成する。この過程は、細胞の機能的な状態を修飾する薬品に影響されるようである。ガングリオシドのエンドサイトーシスに影響を与える因子は、実際にガングリオシドの代謝過程に量的な影響を与え、その結果スフィンゴイド性のセカンドメッセンジャーの濃度を変化させるという仮説を提唱したい。
  • 機能研究への幕開け
    L.J. Sandell, T.M. Hering, 九島 洋一
    1993 年 5 巻 21 号 p. 13-22
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    「小型のプロテオグリカン」として知られてきたプロテオグリカン群 (PGs) が、一つのファミリーを作っていることが最近明らかになってきた。このファミリーはデコリン、バイグリカン、フィブロモデュリン、ルミカンによって構成されている。これらはすべてコアタンパク質の大きさが約40kDaの、プロテオグリカンとしては小さなものであり、ロイシンを多く含んだ繰り返し構造と、ごく小数のグリコサミノグリカン鎖を持っている。これらのうちで最もよく調べられているのはデコリンとバイグリカンである。in vivo での実験から、小型のプロテオグリカンが細胞の移動、分化、増殖、接着に関与していることが示されており、また、これらのものが増殖因子やさまざまなコラーゲンやファイブロネクチンと結合することが明らかにされている。本総説では小型プロテオグリカンのモデルとしてデコリンを例にとって、合成、機能および遺伝子発現の制御について考察する。
  • M. Maloney, C.A. Lingwood, 久保 英夫
    1993 年 5 巻 21 号 p. 23-31
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
    出血性大腸炎や溶血性尿毒症の主な原因である、腸内出血性大腸菌のベロトキシンは、サブユニットから成る毒素である。そのBサブユニットは、細胞表面のグロボ系糖脂質に結合し、その結果、菌の感染スペクトラムを決定する。ベロトキシンの結合には、末端Galα1-4Gal残基が必要である。その脂質部分の構造を変えることにより、ベロトキシンの結合性に変化が認められ、化学的に修飾することで、糖鎖内部のGalα1-4Galをも、ある種の条件下で認識可能となることが、実験的に示されている。従って、その認識する糖鎖の立体配置には、一定の柔軟性が認められよう。ベロトキシン遺伝子の特定部位に突然変異を誘発することによる構造研究、アミノ酸残基の化学修飾、及び結晶構造の解析により、その糖脂質性受容体への結合に必須のアミノ酸が同定されている。それと同様のアミノ酸配列が、哺乳類の細胞の膜タンパク質にも見出されていることから、そのようなタンパク質は糖脂質結合性という機能を有することが示唆される。このようにベロトキシンは、細胞生理学の研究の有用なプローブ足りうるであろう。
  • 平林 淳
    1993 年 5 巻 21 号 p. 33-35
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • 栗木 隆
    1993 年 5 巻 21 号 p. 37-39
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • O. Shirota
    1993 年 5 巻 21 号 p. 41-45
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • H. Nikaido
    1993 年 5 巻 21 号 p. 47-57
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 5 巻 21 号 p. 59-60
    発行日: 1993/01/02
    公開日: 2010/01/05
    ジャーナル フリー
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