β1,4-ガラクトース転移酵素(β1,4-GalTase)は、糖転移酵素の中で、最も幅広く研究されてきた。その遺伝子は幾つかの動物種よりクローニングされ、調節因子も部分的に解明されてきた。β1,4-GalTaseには分子長の異なる2種類の酵素が存在するが、何れもトランスゴルジに同じように局在しているのかどうかが争点になっている。細胞表面に存在するβ1,4-GalTaseの役割として、細胞間認識や細胞間情報伝達に関与している可能性が考えられている。β1,4-GalTaseはオリゴマーを形成したり、他の分子と結合したり、また燐酸化されることで翻訳後の制御を受けていると思われる。
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