全国の大学の研究室を訪問し、科学への好奇心にあふれた魅力的な研究活動を紹介します。
東京大学理学部 竹内春樹教授の研究室を訪問しました。
竹内研究室では、マウスを用いて匂いに関する研究を行っています。
認知症や精神疾患の予防を目指した嗅覚研究や、匂いの神経回路に着目した脳の発達研究など、普段はあまり注目されない嗅覚について、大変興味深いお話をわかりやすく説明していただきました。
早稲田大学先端生命医科学研究施設(通称TWIns)に岩崎秀雄教授の研究室をお訪ねしました。
岩崎研究室では、バクテリアを用いた生物の理学的な研究を行うとともに、人文系の研究と生命に関わる芸術創作の双方から、生命について探究を行っています。
科学的に生物の活動を分析、研究することは重要ですが、同時に、生命は生物学が見いだしたわけではなく、 社会的、歴史的、思想的に複雑な蓄積を持つ複合的な概念でもあります。このような観点からの探求や生命と芸術創作との関わりも、研究室の活動として必要であるというのが岩崎教授の考えです。
岩崎研究室では、様々なアーティストと一緒に芸術作品の制作もしています。ちょうど新宿区百人町のギャラリーでグループの展示会が開催中でした。
シアノバクテリアというバクテリアを用いた生物の理学的研究や、生命についての人文系研究や生命と芸術創作という研究室の活動についてのお話だけでなく、岩崎教授にギャラリーも案内していただき、生物と芸術の関わりをモチーフにした作品を興味深く鑑賞させていただきました。
東京大学生産技術研究所 巻俊宏准教授の研究室をお訪ねしました。
巻准教授は、AUV(Autonomous Underwater Vehicle:自律型海中ロボット)を用いた、新たな海中海底探査システムの研究開発をされています。
HATTORI、MONACAといったユニークな水中ロボットの実物や実験に使う大きな水槽などの施設を見せていただき、AUVによる海中海底探査の研究開発をめぐる興味深いお話をお聞きしました。
東京工業大学 癸生川(けぶかわ)陽子准教授の研究室をお訪ねしました。
癸生川准教授は、東京工業大学理学院地球惑星科学系で、宇宙の有機物の研究をされています。
隕石の研究やはやぶさ2が採取した小惑星リュウグウのサンプルの分析など、興味深いお話をいろいろお聞きし、実験室を見せていただきました。
同志社大学 飛龍志津子教授の研究室を訪問しました。
飛龍教授は小林耕太教授と二人で脳神経行動工学研究室を担当され、研究室でコウモリを飼育し、コウモリの発する超音波の研究をはじめ様々な関連する研究をされています。
飼育されているコウモリの様子や、実験室でコウモリが飛ぶ様子などを見学させていただいた上で、コウモリの研究についての興味深いお話や、研究と産業との関連、研究と教育、さらには研究者と子育てについてなど幅広くお話を伺いました。
宇都宮大学 西山未真研究室を訪問しました。
掲載号の特集テーマ「人口減少社会」と関連して、人口減少が懸念される地域で地域の活性化に関わる研究をされている研究者を訪ねることとなりました。西山先生は農業経済学・農村社会学がご専門で、ご自身も栃木県益子町に移住され、半農半研究者というライフスタイルを実践しておられます。
訪問したのは、益子町の里山で空き家を改修して整備中のフィールド研究室です。
中山間地に広がる棚田を背景に、「食と農」、「農山村の持続的発展」、「都市と農村の関係」といった研究内容や、里山の研究室、地域との関わりなどについて、西山先生やゼミの学生の皆さんにお話を伺いました。
筑波大学 落合陽一研究室を、大倉典子『学術の動向』編集委員会委員が訪問ました。
落合先生は、メディアアーティストとしての国際的な活動をはじめ、様々な分野で幅広く活動をされていますが、筑波大学ではデジタルネイチャー研究室を主宰し、デジタルネイチャー研究開発センターのセンター長も務められています。
筑波大学での研究活動を中心に、落合先生が提唱するデジタルネイチャー(計算機自然)についていろいろと興味深いお話を聞き、研究室の実際の具体的な研究内容を見せていただきました。
早稲田大学創造理工学部 中谷礼仁研究室を訪問しました。
中谷礼仁教授は、「役に立たない機械」の製作を学生の演習課題としています。
学生の製作した「役に立たない機械」は、これまでに十年以上、隔年でテレビ番組「タモリ倶楽部」で紹介され続けました。
今回は、「役に立たない機械」とはどんなものかということや、中谷研究室の研究内容などについてお話を伺いました。