東北森林科学会誌
Online ISSN : 2424-1385
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最新号
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報文
  • 泉 桂子, 佐々木 南美
    原稿種別: 報文
    2018 年 23 巻 2 号 p. 51-56
    発行日: 2018/10/31
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル フリー
    緑のふるさと協力隊事業が協力隊員に及ぼす影響の一端を明らかにした。本稿は 1)派遣先へ定住しなかったOB・OGと派遣先と現在の関わり,2)定住・非定住双方のOB・OGにおける(1)派遣先農山村との関わりの可能性,(2)農山村に対する関心の変化,(3)協力隊での活動が進路選択や価値観に与えた影響を調査した。1994〜2016年の間,東北地方に派遣された緑のふるさと協力隊OB・OG,103人を対象とするアンケート調査を行った(有効回答数37,回収率35.9%)。非定住者27人中26人が派遣先と交流を持ち,事業終了後に派遣先を直接訪問した非定住者は27人中23人であった。第二に定住・非定住双方のOB・OGが今後も派遣先と交流したいと回答した。OB・OGは事業を通じ農山村への関心を高め,かつ協力隊事業はOB・OGの職業や居住地の選択に一定の影響をあたえていた。
  • 安藤 裕萌, 升屋 勇人, 田端 雅進
    原稿種別: 報文
    2018 年 23 巻 2 号 p. 57-61
    発行日: 2018/10/31
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル フリー
    岩手県二戸市浄法寺町のウルシ林において,ウルシの葉および果実上にウドンコ病菌の発生が確認された。ウルシの 葉のウドンコ病菌については,既に報告があるものの,果実上のウドンコ病菌については報告されておらず,その病原菌は不明であった。そこで本研究では,種子生産を阻害するウドンコ病菌種を特定することを目的として研究を行った。 さらに,その被害実態を明らかにするため,罹病果実と健全果実の種子形成率を比較した。形態観察および rDNAのITS領域と28S領域の塩基配列による分子同定を行った結果,果実上のウドンコ病菌はErysiphe verniciferaeと同定された。本種は,葉に寄生することが知られていたが,本研究により果実にも感染することが明らかとなった。さら に,うどんこ病罹病果実の種子形成率を調査した結果,健全果実と比較して罹病果実では種子が壊死またはシイナであ る割合が高かった。これは,うどんこ病感染果実では健全な種子の生産が阻害されることを示唆しており,本病が実生 苗の生産にとって重要な病原菌と成り得ると推察された。
  • 田村 早苗
    原稿種別: 報文
    2018 年 23 巻 2 号 p. 62-68
    発行日: 2018/10/31
    公開日: 2019/12/03
    ジャーナル フリー
    2015年に青森県内初の大型木材加工工場F社が操業を開始した。これにより県内の素材流通は青森県森林組合連合会への一本化がさらに進んだ。特に青森県国有林材生産協同組合から青森県森林組合連合会への販売量の急増が新しい動きといえる。青森県国有林材生産協同組合は組合員に対して資金の貸し出しや,自ら立木を購入して組合員へ委託生産するなど商社的機能を強化し,組合員の生産量が増加している。また,F社向けB材の素材生産収益性は岩手県の製材工場へ販売されているA材に近いレベルにあった。大型加工工場の操業効果を素材生産事業体だけでなく山元全体に波及させていく仕組みづくりが必要である。
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