東北森林科学会誌
Online ISSN : 2424-1385
Print ISSN : 1342-1336
ISSN-L : 1342-1336
3 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
論文
  • —山形大学農学部附属上名川演習林での事例—
    傳田 慎一, 野堀 嘉裕, 高橋 敦夫
    原稿種別: 論文
    1998 年 3 巻 2 号 p. 1-8
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    本研究では山形大学農学部附属上川名演習林を対象として,地形と林相の関係をGIS(地理情報システム)により解析した。その結果,地形要素を取り込んだ林相区分についてはGISが有効に機能することがわかった。また地形の3次元的解析では,景観解析などこれまでには困難であった分析が可能であることが示唆された。多種多様な森林情報の解析にはGISが極めて有効であることがわかった。今後,国土数値情報などの整備によりGISの効果が更に拡大していくことが予想された。
報文
  • 和田 覚, 白沢 芳一
    原稿種別: 報文
    1998 年 3 巻 2 号 p. 9-12
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    近年の松食い虫被害への対応と,海岸域での森林のあり方を検討するため,秋田県の海岸域に現存する天然広葉樹林の林分構造を調査した。海岸最前線にエゾイタヤ,ケヤキそしてシナノキから成る林があり,一部にカシワ林やタブノキ林が成立,海岸線から離れるにしたがいミズナラ林,さらにはブナ林へと移行していくものと推察された。海岸林造成に.あたっては,こうした樹種選択,林分配置が重要と考えられる。
  • 酒井 秀夫, 桜井 倫, 小林 洋司
    原稿種別: 報文
    1998 年 3 巻 2 号 p. 13-15
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    作業道の切取のり高とのり面崩落との関係について宮城県登米町の開設1〜2年後の作業道において調査を行った。山腹に平行な区間において,融雪水によりのり頭植生の根の下の洗掘と崩落が顕著であった。切取のり高が0.9mあたりから崩落が生じはじめ,のり高1mを境に急増している。林地傾斜に応じて切取のり高に対して幅員を決定することができ,切取のり高1.6m,切土勾配5分でも切土のり面は安定を保つことが推測された。
  • 小泉 章夫, 佐々木 貴信, 福井 敬二, 佐々木 正吾
    原稿種別: 報文
    1998 年 3 巻 2 号 p. 17-20
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    ヤング率の測定に用いられる縦振動法(打撃音試験)によって,予備乾燥過程の丸太重量を継続的に測定することを検討した。実験は,土場に平積みしたスギ丸太31本について6ヶ月間,基本振動数と重量を継続的に測定した。その結果,基本振動数の比から重量比を10%以内の誤差で測定できることがわかった。さらに,いずれかの測定回のうち,一回,重量を実測しておけば,打撃音試験のみによって重量を推定することができた。
  • —屋敷林減少の事例—
    岡田 穣, 中島 勇喜, 柳原 敦, 藤原 滉一郎
    原稿種別: 報文
    1998 年 3 巻 2 号 p. 21-25
    発行日: 1998/10/25
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    山形県庄内平野の屋敷林の動態を航空写真で調べた。当地の屋敷林は減少傾向で,集落内部の隣家間や道路沿いの屋敷林は著しく減少,消失している。逆に,集落風上側の集落林は比較的減少が少ない。また,都市や主要幹線道路に近い開発地城では集落形態が大きく変化し,集落が拡大しても新住居に伴う屋敷林の造成はない。したがって今後も屋敷林・集落林は減少すると思われ,結果として庄内平野の景観特色が消失する可能性が高い。
特集「一般材の利用拡大に向けて」
報文
feedback
Top