東北森林科学会誌
Online ISSN : 2424-1385
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6 巻, 2 号
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論文
  • —盛岡市とその周辺地域を事例に—
    齋藤 暖生
    原稿種別: 論文
    2001 年 6 巻 2 号 p. 59-66
    発行日: 2001/10/31
    公開日: 2018/03/19
    ジャーナル フリー
    岩手県では古くからキノコ採りが盛んに行われてきた。キノコ採りは高度成長期を経て,その性格が変化してきたと考えられる。本研究では,古老への聞き取り調査とキノコ採りでの入山者へのアンケート調査を行い,現在と過去のキノコ採りを比較し,高度成長期以降にキノコ採りが変化してきた過程を考察した。アンケートと聞き取りの結果から,キノコ採りに,1)キノコ採りをする人の属性の広がり,2)キノコ採りのアクセスの容易化,3)採取される種数の増加と種類の変化が起きたと推察された。これらの結果を,時代背景と共に見てみると,次のようなことが考察された。高度成長期は自動車が普及し,道路網の整備が進んだことにより,キノコ採りのアクセスは格段に容易になり,多くの人が手軽にキノコ採りを楽しめるようになった。また,生活水準が向上し,余暇が増大したことで,キノコ採りはレクリエーションとしての性格が強くなり,多くの種類を知り,採取が容易なものを採って収穫を上げることが目的になった。キノコに関する情報交換が盛んになったことと,図鑑や参考書が出回ったことで,人々は採取が容易なキノコを中心に多様なキノコを採るようになった。
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