6歳から16歳までの精神遅滞児の、背筋力、握力、垂直跳び、25m走に関するデータを提出した。各ケースのデータは、CA-MA座標平面(横軸=CA,縦軸=MA)上に、運動能力レベルを示すマークによって示された。さらに、傾き0.3の線分(MA/CA=0.3,IQ=30)と傾き0.6の線分(MA/CA=0.6,IQ=60)をCA-MA座標平面上に加え、これによって、CA-MA座標平面上に位置づけられた1つのマークから、そのケースの運動能力レベル、CA、MA、さらにIQについての情報を一挙に得ることが可能となった。CA-MA座標上におけるデータの分布に基づき、運動課題別、男女別に、運動能力とCA及びMAとの関係が考察され、それぞれにおいてこの点に関する示唆が得られた。
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