巻号一覧
44 巻, 1 号
選択された号の論文の8件中1～8を表示しています
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小野寺 謙, 野呂 文行原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 1-13
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
ジャーナル フリー自閉性障害の小学生2名を対象に、見本刺激と比較刺激に対する反応分化手続きの導入が見本合わせ課題の獲得を促進するかどうかについて検討した。研究1では、児童1名に対して、絵-ひらがな単語間の見本合わせ課題に関して、反応分化手続きを導入した。その結果、比較刺激に対する反応分化手続きの導入が効果を示す一方で、見本刺激に対する反応分化手続きは促進効果を示さなかった。研究2では、児童1名に対して、カテゴリー弁別の課題において反応分化手続きを導入した。その結果、見本刺激と比較刺激の両刺激に対する反応分化手続きの導入によって、見本合わせが成立した。反応分化手続きの促進効果について、見本合わせ課題の下位スキルである、見本刺激の継時弁別および比較刺激の同時弁別の成立という観点から考察を行った。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1379K) -
関戸 英紀, 川上 賢祐原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 15-23
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
ジャーナル フリー本研究では、「ありがとう」の自発的表出がみられない、CA9歳2か月、MA3歳6か月の自閉症女児に対して、「学習・おやつ」ルーティンを用いて、「ありがとう」の表出の般化を目指した指導を約4か月間行った。その結果、ルーティン内の4つの場面に設定された「ありがとう」の表出が獲得された。また、プローブ、「自由遊び」場面、日常生活場面においても、般化が確認された。以上のことから、次のことが検討された。(1)参加児は、文脈を構成する個々の要素(例えば、要求物品を受け取る)と言語(「ありがとう」)との対応関係の習得が可能になった。(2)「ありがとう」が自発的に表出されるようになるためには、「ありがとう」の表出が求められる異なる場面を複数設定したルーティンを用いる方法が有効である。(3)「ありがとう」の表出の般化は、物の受け渡し場面においてみられやすいことが示唆される。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (906K) -
江尻 実加, 松井 弘子, 小池 敏英原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 25-33
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
ジャーナル フリー近年、音声数詞が未発達な健常3歳児で、ドットパターンの同一マッチングが可能であり、非言語的数量化が機能することが指摘された。本研究は、音声言語が未表出の重度知的障害児を対象として、ドットパターンのカード(ドットカード)に基づく少数事物の取り出し行動の指導について検討した。指導は、数1〜3についての見本合わせ課題(事物の同一マッチング課題、ドットカードの同一マッチング課題、ドットカードの呈示に対して事物を取り出す課題)を用いて行った。その結果、指導第13回のプレ課題で、ドットと異なる色の事物をドットカードの呈示に対して取り出すことができた。また、机上の複数のドットカードに基づいて、事物を配布することができた。これより、ドットパターンに基づく少数事物の取り出し行動の指導は、重度知的障害児において効果的であることが示された。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (964K) -
中村 保和, 川住 隆一原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 35-46
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
ジャーナル フリー本研究の目的は、コミュニケーション手段を獲得しているものの、他者との会話がなかなか生じない弱視ろう児1事例に対する組織的な働きかけを振り返り、日常生活場面における会話状況の展開過程を明らかにするとともに、盲ろう児の会話を展開させる際のかかわり手のあり方について検討することである。筆者らを含めた複数の支援学生は、対象児の周囲への関心(おもに人の振る舞いや会話への関心)に注目して組織的な働きかけを行い、その結果、対象児との間に生じる会話頻度が増加し、また、会話の話題も限定された内容から広がりがみられるようになった。こうした経過から、盲ろう児の会話を展開させる際のかかわり手のあり方について、1)支援学生の役割、2)情報保障のあり方、3)家族と支援学生の協力、の3つの観点から考察を行った。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1479K) -
近藤 隆司, 光真坊 浩史原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 47-53
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
ジャーナル フリー本研究では、軽度発達障害をもつ青年Aが、一般事業所雇用に至るまでの経過を紹介し、これをもとに軽度発達障害をもつ人が、就労をめぐり直面する課題、それを切り抜けていくための支援について考察した。就労支援開始当初、Aおよび保護者は、療育手帳取得や地域障害者職業センターの利用に対し否定的であったが、Aの障害特性や就労に対する見通し等を話し合う過程でこれを受け入れ、職業リハビリテーションの利用に至った。Aは高校卒業後、障害者職業能力開発校を経て一般事業所に就職したが、対人関係や就労への不安等を抱くようになり、精神的サポートが必要となった。この事例から、軽度発達障害の就労支援として、(1)障害受容への支援、(2)職業リハビリテーションの活用、(3)精神的サポート、(4)職業体験の重要性が示唆され、今後の課題として、職業体験の場の確保、就労後のフォロー、高校・大学等における軽度発達障害の理解と支援体制づくりがあげられた。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (912K) -
佐藤 公子, 八幡 ゆかり原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 55-65
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
ジャーナル フリー筆者らは、小学校の障害児学級に在籍する児童に対して個別の指導計画を作成し、実践した。その際、コーディネーターが、校内の連携・支援体制づくりに取り組んだ。そして、連絡調整役としてのコーディネーターの役割について検討した。その結果、対象児童の変容はもとより、教職員、保護者の意識の変容がみられ、校内の連携・支援体制が強化された。このことから、コーディネーターの役割として、教師間や保護者との連絡調整にとどまらず、校内の連携・支援体制づくりを目指すことの重要性が示唆された。また、第三者としての客観性を保ちながらも、教師集団の一員として協働意識をもって臨むことの必要性が明らかになった。抄録全体を表示PDF形式でダウンロード (1318K) -
大石 幸二原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 67-73
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
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佐々木 順二, 岡 典子原稿種別: 本文
2006 年 44 巻 1 号 p. 75-84
発行日: 2006/05/31
公開日: 2017/07/28
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