糖尿病
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17 巻 , 6 号
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  • 三原 俊彦, 笠原 督, 富長 将人, 木村 禎宏, 平田 幸正, 岡田 紘司, 島雄 道朗, 北室 文昭, 横山 昇
    1974 年 17 巻 6 号 p. 489-495
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    山陰地区糖尿病患者の死因の特徴をみる目的で, 山陰糖尿病クリニークの会に所属する山陰各地の病院に通院し, 昭和45年1月より昭和48年6月までの間に死亡した一次性糖尿病患者の死因について検討した.集計された死亡糖尿病患者は129名あり, 死因の第1位は糖尿病性腎症であり, ついで脳血管障害, 悪性新生物, 虚血性心疾患の順であった.また, 病院で死亡した95名に限ってその死因をみたところ虚血性心疾患による死亡が最も多く, 自宅で死亡した34名の死因では糖尿病腎症が最も多かった.つぎに, 糖尿病群の死因別死亡者数を昭和46年に死亡した鳥取県一般住民の死亡統計をもとにして計算した対照群の死因別死亡者数と比較してみると, 糖尿病死 (糖尿病昏睡および糖尿病性腎症) および虚血性心疾患による死亡者が, 対照群に比し有意に多かった.
    山陰地区に比較的多いと思われる糖尿病性壊疽を死亡時有していた症例が129例の死亡糖尿病患者中9例存在し, 約7%という高い合併率を示した.
    山陰地区糖尿病患者の死因の特徴として, 糖尿病性腎症および虚血性心疾患が多いことがあげられ, 同時に糖尿病性壊疽を合併した症例が高頻度にみられたことより, 糖尿病の長期放置例あるいは糖尿病治療の不完全な症例が多いことが考えられた.
  • 野尻 雅美
    1974 年 17 巻 6 号 p. 496-501
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    千葉県勝浦市, 夷隅郡において1973年6月6日に実施した学童の集団検尿の受診者は, 小学生7,900名, 中学生4,829名, 高校生1,451名であった.尿糖陽性者は各々25名, 34名, 29名であった.尿糖陽性者出現率は, 食前採尿群では小学生0.30%, 中学生0.46%, 高校生0.89%で, 食後採尿群では各々0.36%, 134%, 4.52%であり, 年齢と共に増加する傾向があり, 特に食後採尿群で著明であった.尿糖陽性者88名中の74名に体表面積1m2当たり40gGTTを施行した.正常型56名 (そのうちGTT時尿糖陽性者14名), 境界型18名, 糖尿病型なし, であった.また尿糖陽性者でGTT未受診の14名のうち1名 (小5, 女) は, 前年度の集団検尿にて糖尿病と診断され現在インスリン治療中であり, 他の1名 (小5, 女) は腎性糖尿で近医で管理中のため二次検査は省略した.尿糖陽性者の血糖曲線を, 同時に行った14名の正常小学生の血糖曲線と比べると, 糖負荷後2および3時間値が低くなる傾向にあった.
  • 上松 一郎, 中村 幸二, 内藤 雅敏
    1974 年 17 巻 6 号 p. 502-507
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    胃切除者の経口糖負荷試験の成績は, OXY型のほか糖尿病型や境界型などの異常を示すことが多い.またこの耐糖能はしばしば変化し, OXY型は糖尿病に移行する率が高いといわれ, 胃切除による二次性糖尿病の発生について論議されている.胃切除者の耐糖能が悪化しても, これが一時的であるかあるいは糖尿病に移行したかについては長期にわたる追跡が必要で, とくにインスリン反応を併せて検討することが不可欠である.
    筆者らは胃切除者の耐糖能の経過を追跡し, OXY型の一部は糖尿病型に移行するが, 大部分は境界型あるいは正常型に移行することが認められた.また同時に実施したIRI反応は上記の前者の群は低反応で, 後者は大部分過剰反応あるいは正常反応を示した.
    胃切除後インスリン分泌が低反応となり耐糖能の低下する群には, 糖尿病性素因の関与することは否定できない.しかし胃切除者では耐糖能の低下は高率に認められるが, そのうちでインスリン反応が低下した群は将来糖尿病に移行する可能性のあることを認めた.
  • 高邑 裕太郎, 河野 智之, 宮崎 佳之, 鈴木 修, 関 英雄
    1974 年 17 巻 6 号 p. 508-514
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    非糖尿病肥満者ではブドウ糖負荷時に血中インスリンの過剰反応があり, 体重の減少により正常化することが知られている.しかし糖尿病患者が食事制限によりその体重を減少させた場合におけるインスリン反応の変化についてはいまだかならずしも明確でない.そこで食事療法のみで治療した22例の比較的軽症の成人型糖尿病症例をA群11例 (体重著減) とB群11例 (体重非著減) に分け, 各群について1009ブドウ糖経口負荷時の血糖, 血中インスリンの動態を体重減少の前後で比較した. (1) A群では体重減少後に血糖値は測定の全時点で有意の低下を示し, 血中インスリン値は120分で有意の上昇を示した.B群では体重減少後も血糖値ならびに血中インスリン値に有意の変化はなかった. (2) A群では体重減少後にブドウ糖面積は有意の減少を示した.しかしインスリン面積の増加は有意ではなかった.B群では体重減少後もブドウ糖面積ならびにインスリン面積に有意の変化はなかった. (3) A群では体重減少後にInsulinogenicindexは測定の全時点で有意の増加を示したが, B群では体重減少後もInsulinogenic indexに有意の変化はなかった.
    以上より比較的軽症の成人型糖尿病症例が食事療法により十分にその体重を減少させた場合には耐糖能の改善とともにインスリン分泌の増加があるものと考えられた.
  • 桜田 豊三, 折茂 肇, 岡郎 紘明, 野間 昭夫, 村上 元孝
    1974 年 17 巻 6 号 p. 515-521
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Streptozotocin (以下Stと略す) を投与後4日および28日を経過した実験的糖尿病ラットの血清脂質の変化と14C-glucoseを用いたin vitroにおける大動脈壁での脂質代謝について検討し, 更に糖尿病ラットにinsulinを投与しその影響をみた.
    i) 血清TGおよび遊離脂肪酸は実験的糖尿病により有意に上昇したが, 血清cholesterolおよびリン脂質について差は認められなかった.ii) St投与後4日および28日を経過した群の大動脈壁TG含量は対照群に比し著明に減少した.一方cholesterol含量についてはSt投与後28日を経過した群において対照群にに比し有意に増加した.iii) 大動脈壁TGおよびリン脂質への14C-glucoseの取り込みとspecificactivityはSt投与後4日経過した群では有意に低下したが, St投与後28日を経過した群においては対照群と差は認められなかった.iv) 中性脂質画分でのmonoglycerideのpercentage distributionはSt投与により有意に増加した.v) St投与による実験的糖尿病ラット (4日経過した群) におけるi~iiiの変化はinsulinの投与により明らかに防止された.
    以上のことより, St投与によるラットの実験的糖尿病においては大動脈壁での脂質代謝に異常が認められ, この異常はinsulinの投与により防止された.
  • 野沢 真澄
    1974 年 17 巻 6 号 p. 522-524
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    The long-term effects of pancreas transplantation on diabetic nephropathy have not been determined. The perfection of a technique for vascularized transplantation in the inbred rat pancreas with or without duodenum has made it possible to conduct such studies in our laboratory.
    Diabetes was induced by administration of Streptozotocin (65mg) to rats. Urine protein determinations were performed weekly on 24 hour samples. Animals were biopsied as early as 2 months after the onset of diabetes and renal tissue was obtained for light microscopy (H & E, PAS, PAS silver methenamine and trichrome stain) and electron microscopy.
    Significant alterations were observed from 2 months and increased in severity with time. These changes included an increase in mesangial matrix as demonstrated by light and electron microscopy. These changes were associated with a marked increase in protein excretion. Such changes were not observed in animals receiving pancreatic isografts following induction of diabetes.
  • 田坂 仁正, 関根 万喜男, 若月 雅子, 岩谷 征子, 大河原 久子
    1974 年 17 巻 6 号 p. 525-527
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Plasma pancreatic glucagon, insulin and glucose were measured hourly in four healthy adult subjects during a 24-hour period of daily life. The antiglucagon serum 30 K used for the immunoassay of pancreatic glucagon proved highly specific for pancreatic glucagon. Plasma glucose and insulin levels increased after each meal and were invariable during the night.
    The increase of plasma insulin after supper was less than that after breakfast irrespective of its higher blood sugar level, suggesting a lower glucose tolerance in the evening. Plasma pancreatic glucagon showed a fairly constant level during day and night in normal subjects just as the total glucagon level reported by others.
  • 1974 年 17 巻 6 号 p. 529-550
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1974 年 17 巻 6 号 p. 551-563
    発行日: 1974/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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