糖尿病
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26 巻 , 5 号
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  • 小坂 樹徳, 平田 幸正, 赤沼 安夫, 三原 俊彦, 金沢 康徳, 高取 悦子, 山東 博之, 雨宮 禎子, 岩本 安彦, 笠原 督, 福 ...
    1983 年 26 巻 5 号 p. 531-540
    発行日: 1983/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    血糖降下作用とともに血小板機能異常を改善する作用が期待されている新しい抗糖尿病薬グリクラジド (SE) の臨床治験を行う機会をとらえ, 特に経口血糖降下剤による糖尿病治療が糖尿病代謝と糖尿病性網膜症に対する影響についてProspcctiveな臨床長期比較試験を実施した. 観察期間は2年間, 薬物としてはSEと従来から使用されているスルフォニール尿素剤 (SU) を取りあげ, さらに食事療法を対照群とし, 3治療法間の比較試験とした. 対象例は全例で286例 (最終データ集計採用例279例) の丑型糖尿病患者である.
    本試験において実施方法ならびにデータ評価方法に関して, いくつかの新しい試みが行われた. 本編では試験実施方法について詳しく述べた. 特に本研究の主要な検討項目である網膜症の経過判定に当たっては, 評価者をblindにする, それぞれ特徴のある三通りの盲検比較法を採用した.
    また, 糖尿病に対する治療の満足度を総合的に評価するために, 治療方法, 患者名, 施設名などをblindにして, 糖尿病専門医により総合判定を行った.
    今回の試験では大幅にコンピュータを利用し, データ管理, 集計解析はもちろん, 患者の割付けも行った.
    本研究の結果は順次, 編を改めて報告する.
  • 小坂 樹徳, 平田 幸正, 赤沼 安夫, 三原 俊彦, 金沢 康徳, 高取 悦子, 山東 博之, 雨宮 禎子, 岩本 安彦, 笠原 督, 福 ...
    1983 年 26 巻 5 号 p. 541-550
    発行日: 1983/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    血糖降下作用とともに血小板機能異常を改善する作用が期待される新しい抗糖尿病薬グリクラジド (SE) の臨床治験を行う機会をとらえ, 糖尿病代謝と糖尿病性網膜症に対する影響についてProspectiveな臨床長期比較試験を実施した。前編に本試験の目的および詳しい実施方法を報告した.
    本編では, 研究結果のうち糖尿病治療満足度判定を中心に, 収集した対象例のデータ集計可否の検討基準および背景因子の解析, SE, および, その他スルフォニール尿素剤 (SU) の安全性に関する検討について詳しく報告する. 対象として実施された症例は286例で, 各種の状況を検討の結果279例 (SE群84例, SU群116例, 食事療法単独群79例) がデータ解析対象となった.
    背景因子の検討では, 食餌群がSE, SUの対象と異なる集団であったが, SE群とSU群はほぼ同一の母集団と判定された. 糖尿病治療満足度判定では, その評点でSE群は4.2±2.0. SU群は4.7±1.9, 食餌群は3.1土1, 8と食餌群が経口剤群に比して治療状態がよかった. また, 糖尿病治療満足度をGood, Fair, Poorの判定に直すと, SE群はGoodが47.6%, Fairを加えると67.8%, SU群はそれぞれ34.5%, 67.3%, 食餌群は70.8%, 86.0%となり, 食餌群の治療状態が有意によかった. これらのデータについて各種の層別検討を行った.
    安全性検討では低血糖症状, 心電図所見, 副作用症状, 臨床検査値判定などを行った. SE群については発疹が若干多いようであったが, その他, 特に問題になる点はなかった.
  • 小坂 樹徳, 平田 幸正, 赤沼 安夫, 三原 俊彦, 金沢 康徳, 高取 悦子, 山東 博之, 雨宮 禎子, 岩本 安彦, 笠原 督, 福 ...
    1983 年 26 巻 5 号 p. 551-559
    発行日: 1983/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    血糖降下作用に加え, 血小板機能異常を改善する作用を持つと期待されている新しい抗糖尿病薬グリクラジド (SE) の臨床治験を行う機会をとらえ, 糖尿病の治療, 特に経口血糖降下剤による療法の糖尿病代謝と糖尿病性網膜症に対する影響をProspectiveに長期比較する研究を企画した.
    前編までに研究目的, 試験方法および収集症例の背景因子, 糖尿病治療満足度判定, 安全性の検討などの結果を報告した.
    本編では, さらに空腹時血糖のコントロール判定では糖尿病治療満足度判定とほとんど同様な傾向で食餌群が最もコントロールがよく, SE群と他のスルフォニール尿素剤 (SU) で差のないこと, 血清脂質では総コレステロール, トリグリセリド, HDLコレステロールいずれもSE群, SU群, 食餌群の間に特に大きな差はないことを述べた.
    試験薬剤の使用状況を検討した結果, SEは最低5mg/日から最高240mg/日まで使われているが, 平均は80mg/日であった.SEと他のSU剤とのequivalent doseを算定したところ, SE 1錠 (40mg) はトルブタミド500mg錠, アセトヘキサミド250mg錠, グリベンクラミド1.25mg錠, クロルプロパミド125mg錠の各1錠とほぼ等力価と考えられた.
  • 小坂 樹徳, 平田 幸正, 赤沼 安夫, 三原 俊彦, 金沢 康徳, 高取 悦子, 山東 博之, 雨宮 禎子, 岩本 安彦, 笠原 督, 福 ...
    1983 年 26 巻 5 号 p. 561-570
    発行日: 1983/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    血糖降下作用に加え, 血小板機能異常を改善する作用をもち, 糖尿病性網膜症に何らかの効果が期待されている新しい抗糖尿病薬グリクラジド (SE) の臨床評価を行う機会をとらえ, スルフォニール尿素剤 (SU) による薬物療法の糖尿病代謝と糖尿病性網膜症に対する影響についてProspcctiveに長期にわたって比較検討した.
    本編では本研究の主目的である糖二尿病性網膜症に関する検討結果について報告する.本試験では検眼鏡検査のほかカラー写真, 螢光造影写真撮影を全例に施行し, 試験前と試験24ヵ月 (一部18ヵ月) 後の所見を比較検討した. 評価方法として重症度評価法, 一対相対比較評価法, 順位付け螢光写真比較評価法の3種の方法を考案した. 評価者はすべて盲検法で判定した. 判定結果は3種類の評価方法間に相異があり, 重症度評価法では網膜病変の悪化率はSE群がその他のSU群および食事単独 (食餌) 群より低く, 一対相対比較法では各治療群ともに差がなく, 順位付け螢光写真比較法ではSE群とSU群に悪化率が高く, 食餌群に若干低いという結果であった.
    各所見別判定では重症度評価法と一対相対比較法との間にはかなりの相異がみられ, 評価方法自体の検討が必要となった.
    非増殖型から増殖型に進行した症例の比較ではSE群84例中1例 (1.8%), SU群116例中6例 (6.6%), 食餌群79例中1例 (0.8%) とSU群は高率で, 所見別でも増殖組織像がSU群に出現率が若干高いことがわかった-
  • 江崎 正博, 玉井 一, 石津 汪, 永田 勝太郎, 杉本 英克, 大石 裕之, 萩原 博嗣, 橋口 重明, 森山 正明
    1983 年 26 巻 5 号 p. 571-576
    発行日: 1983/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者の足部壊疽の症例で内科的治療で壊疽の改善がみられず, 下肢切断にても改善せず, 血管外科的処置により治癒した2症例を経験したので報告する. 症例1は58歳の女性, 主訴は右第圭, 2趾壊疽. 7年前に糖尿病を指摘されるも放置. 1月前右第1, 2趾にトゲがささり次第に黒化. 身長156cm, 体重47kg (最大体重70kg). 50g GTTで前値252, 1時間366, 2時問390. 動脈拍動は人腿動脈で右は弱, 左はほぼ正, 足背動脈は触れず, 眼底はSCott IIIa. 下肢X-Pにて前1管の石灰化, 下肢の血管造影にて全体に狭窄.内科的治療で壊疽の改善がなく, 整形外科にて趾切断続いて下腿切断するも改善なし. InL管外科にて, translumbar aortographyを行い右腸骨動脈閉塞, 左腸骨動脈狭窄のため, 薬物療法, 局所療法および左のaorto-femoralbypass手術により治癒した. 症例2は66歳, 男性, 主訴は左第1趾壊疽. 20年前糖尿病指摘され5年位は治療うくるも以後放趾, 2月前より左第1趾の壊疽. 同様に血管外科にてtrallslumbar aortographyならびに術中左大腿動脈造影で両側の腸骨動脈ならびに左浅大腿動脈の閉塞を認めたため, left axillobila femoral fbmoralbypass with left frmoro-popliteal bypass手術により治癒した。糖尿病患者に合併する下肢壊疽の診断および治療方針決定のため, 血管造影を行う事は多いがたいていの場合た腿動脈以下の造影である. しかし本症例のような場合もある事を考えれば, もっと高位から, 腹部大動脈からの造影が必要な場合もあり今後この種の治療には, 整形外科と共に早期より血管外科の協わを得て万全の治療が必要と考えられる.
  • 1983 年 26 巻 5 号 p. 577-607
    発行日: 1983/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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