糖尿病
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28 巻 , 5 号
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  • 富長 将人, 竹内 龍男, 伊東 康男, 倉橋 明男, 村上 功, 久野 悟, 茂久田 修, 徳盛 豊, 池田 匡, 真柴 裕人
    1985 年 28 巻 5 号 p. 607-612
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病に合併したstress erythrocytosisの症例を経験した.そこで, 糖尿病の発症増悪に関与する因子としてのストレスの意義を知る目的で, 糖尿病患者におけるstress erythrocytosisの発生頻度を調べて一般外来患者におけるそれと比較し, 併せて, 糖尿病に合併したstress erythrocytosisの臨床像をまとめてみた.
    Stress erythrocytosisは, 糖尿病外来患者では2,500例中6例に対し, 一般外来患者では5,000例中3例に認められた.両者における発生頻度に有意差は認められなかったが, 後者の3例中2例に耐糖能障害が認められており, 全症例9例中8例で耐糖能障害を合併していることになる.これらの症例の臨床像をみると, stress erythrocytosisは一般にみられるものと変りなく, 全例が中年の男性で, 高脂血症, 高尿酸血症および高血圧症の合併が高頻度に認められた.一方, 糖尿病は一般に軽症で, diabetic triopathyの合併もほとんど認められなかった.
    Stress erythrocytosisには高頻度に耐糖能障害が合併することが予測され, この場合の糖尿病は一般に軽症であるといえる.
  • 伯井 信美
    1985 年 28 巻 5 号 p. 613-621
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者の血糖制御を長期にわたり遂行し, その結果として細小血管合併症発症進展を阻止せんとする人工膵島開発の所期の目標を達成すべく, すでに微小針型ブドウ糖センサを組み込んだ携帯型人工膵島を開発した.
    今回, 微小針型ブドウ糖センサによる健常人および糖尿病患者皮下組織ブドウ糖濃度連続計測を行い, ブドウ糖センサの妥当性, 有用性を検索すると共に, 携帯型人工膵島による糖尿病患者の血糖制御を試み, 他のインスリン療法に対する卓越性の比較検討を行った.
    1) 前腕部皮下組織内に留置した微小針型ブドウ糖センサ出力値は, 同時に計測した静脈血糖値と, すぐれた相関を示し, その際の時間遅れは4.9分にすぎなかった.
    2) 携帯型人工膵島による糖尿病患者の血糖日内変動の制御は, 中間性インスリン1日1回皮下注射療法, インスリン頻回注射療法, インスリン皮下持続注入療法時に比し, 有意にすぐれたものであった.また, 携帯型人工膵島による3~6日間の生理的な血糖制御において, インスリン需要量は1日最大12U, 毎食事追加量は3~10Uの変動を認めた.
    3) In vivo “みかけ上のセンサ特性” は皮下組織内留置時, 時間経過と共に劣化を認めた.
    以上, 微小針型ブドウ糖センサ, ならびに本センサを備えた携帯型人工膵島は, 現時点では3日ごとのセンサ交換を行うことにより, 糖尿病患者の長期血糖制御に有用であることを認め, 同時に, 糖尿病患者の厳格な血糖管理におけるclosed-loop制御の必要性を示唆しえた.
  • 江本 正直, 木村 茂, 松谷 秀俊, 角谷 佳成, 中尾 大成, 中井 一彦, 宮村 敬
    1985 年 28 巻 5 号 p. 623-628
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    自然発症I型糖尿病のモデル動物であるNODマウスを用い, 3週齢 (膵組織に著変の認められない時期), 5週齢 (膵管周囲に円形細胞浸潤が出現するが, 未だ膵島炎の明らかでない時期), および3~5ヵ月齢 (膵島炎の存在と糖尿病の出現する時期) それぞれについて, 膵組織アミラーゼ活性を, 週齢ないし月齢をmatchさせたICRマウスと比較検討した.NODマウスの膵組織アミラーゼ活性とIRI量は, 3週齢ならびに5週齢では対照のICRマウスとの間に差異が認められなかつた.
    一方3~5ヵ月齢では糖尿病未発症群で軽度な低下を, 糖尿病発症群で高度な低下を示した.すなわち膵組織アミラーゼ活性はICRマウスの値を100%とすると, NODマウス糖尿病未発症群57%, 糖尿病発症群11%であつた.
    同様に膵組織IRI量はICRマウスの値を100%とすると, NODマウス糖尿病未発症群59%, 糖尿病発症群1.4%であった.
    したがつてNODマウスの膵組織アミラーゼ活性の低下は, 膵組織IRI量の低下と膵島炎の存在下では糖尿病未発症時にすでに出現し, さらに糖尿病発症により, 膵組織IRI量の著明な低下とともに, より高度となることが明らかにされた.
  • 河原 玲子, 吉野 正代, 雨宮 禎子, 古守 知典, 平田 幸正
    1985 年 28 巻 5 号 p. 629-631
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    II型糖尿病における血糖コントロールの基準にHbAIとHbAICを利用することを試みた.空腹時血糖 (FSGと略す) または食後2時間血糖とHbAIおよびHbAICを同時に測定しているものを選びコントロール良否別にこれらを対比した.コントロールexcellentとはHbAICで6%未満, HbAIで8%未満, FSGで120mg/dl未満, 2時間血糖で140mg/dl未満でこれらの値は厳格なコントロールを必要とするものに適応できる.またコントロールgoodとはHbAIC7%未満, HbAI 9%未満, FSG 140mg/dl未満, 2時間血糖180mg/dl未満でこれら4点のいずれを用いてもよく, 進行した細小血管症を有する者のコントロール基準値として適当と考えられる.
  • 栗原 義夫, 熊野 博之, 牧田 善二, 中山 秀隆, 小森 克俊, 黒田 義彦, 種田 紳二, 小野 百合, 中川 昌一
    1985 年 28 巻 5 号 p. 633-639
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    経皮経肝門脈カテーテル法により8名のインスリノーマ患者の門脈系静脈の各所のインスリン濃度を測定した結果, 多発例を含む9個のインスリノーマの位置がその部位での高インスリン値より術前に正しく診断でき, すべて手術にて治癒した.このうち膵血管造影で診断できたものは5個であった.多発例のうち1個は膵血管造影で造影されたが他方は造影されなかった.膵血管造影陰性のものは術中の触診でも極めて発見しにくいものが多かった.
    経皮経肝門脈カテーテル法による門脈系静脈のインスリン濃度測定は安全で信頼性のあるインスリノーマの術前部位診断法であり, 膵血管造影陰性例はもちろん, 陽性例においても正確な部位診断のために行うべき有用な方法であると思われる.
  • 佐々木 陽, 堀内 成人, 長谷川 恭一, 上原 ます子
    1985 年 28 巻 5 号 p. 641-648
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    昭和35年から昭和54年までの20年間に当センターで登録された糖尿病患者1,900名を昭和57年末まで平均7.9年間追跡し, その生命予後および死因にっいて検討した.
    1) 平均年間死亡率 (1,000対) は男30.8, 女20.1で加齢とともに上昇し, また, 大阪府の死亡率と比較したO/E比は男1.71, 女1.72で, 若年者ほどO/E比が高くなる傾向がみられた.
    2) 生命予後に関連する因子としては, 生存群と死亡群との間に発病年齢, 初診時年齢, 初診時の罹病期間, 収縮期血圧, 心電図虚血性変化, 蛋白尿, 糖尿病性綱膜症, 肥満度, 空腹時血糖値, 喫煙率, 治療方法に有意の差がみられた.
    3) 死因は脳心腎血管疾患が約半数を占め, うち心疾患19.1%, 脳血管疾患16.6%, 腎疾患12.3%であった.O/E比は腎疾患に著しく高く, また心疾患, 虚血性心疾患においても有意に増加し, これらの疾患による死亡リスクが糖尿病で高いことが明らかとなったが, 脳血管疾患ではO/Eの有意な増加はみられなかった.一方悪性新生物は死因の1/4以上を占め, 肝がん, 膵がんはO/E比の増加が顕著であった.
    4) 最近13年間の死因の変化をみると, 悪性新生物および虚血性心疾患に増加がみられたしかし, 悪性新生物にはO/E比の増加傾向がみられないのに対し, 虚血性心疾患では2.05から4.07へ顕著に増加し, 糖尿病における合併症の変化が示唆された.
  • 種田 紳二, 中山 秀隆, 青木 伸, 小森 克俊, 黒田 義彦, 三沢 和史, 対馬 哲, 吉田 裕, 沢村 祐一, 中川 昌一
    1985 年 28 巻 5 号 p. 649-654
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    生体内蛋白がnonenzymatic glucosylationによって抗原性を獲得するか否かについて, アルブミンをモデルに検討した.
    Gainea pig albumin (GPA) をglucose, sodium cyanoborohydrideとincubationして還元型glucosylatedGPA (Red Glc-GPA) を合成し, これを7匹の雄モルモットに免疫し, 抗血清を得た。polyethyleneglycol法により抗体を調べた結果, 免疫したすべてのモルモットにRedGlc-GPAに対する抗体を認めた.この抗体は実際にモルモット血清中に存在すると思われるGPA, 非還元型glucosylated GPAとは交差反応を示さず, Red Glc-GPAと共通する糖結合lysine (glucitollysine) を有すると思われる還元型glucosylated human albuminおよびsodium borohydrideで還元したヒト血清, ヒトヘモグロビンとは交差反 応を認めた.また, sodium borohydrideで還元した非免疫モルモット血清では比較的強い交差反応を認めた.また, glucose, fructose, mannitol, sorbitolの糖類とは交差反応を示さなかった。
    以上の検討の結果, この抗体はglucitollysineを中心とする部位を認識していると思われるが, それのみに特異的ではなく, 蛋白のglucitollysineの周辺の構造の相違が交差反応性に影響すると思われた.
    以上, nonenzymatic glucosylationによって生体内蛋白が抗原性をもつことを示した.
  • 本田 正志, 大森 安恵, 嶺井 里美, 東 桂子, 秋久 理真, 佐中 真由実, 三崎 明実, 平田 幸正, 吉田 茂子, 豊田 智里
    1985 年 28 巻 5 号 p. 655-661
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病妊婦の胎盤の異常を病理組織学的に, かつ定量的にとらえる目的で, 糖尿病妊婦胎盤19例を対象として, 画像分析処理装置を用いて終末絨毛胎児毛細血管の組織計測を行いその特徴を観察した.
    胎児循環血流量に関係すると考えられる終末絨毛断面積に対する絨毛胎児毛細血管腔面積の割合は, 正常妊婦胎盤 (M±SD.: 50.23± 5.61%) に比較して糖尿病妊婦胎盤 (29.19± 6.13%) で有意に低下していた (p<0.001).
    母体と胎児の物質交換, 特に酸素の供給能力に関係すると思われる終末絨毛周長に対するVasculo Syncytial Membrane (VSM) の割合は, 正常妊婦胎盤 (37.12±8.12%) に比較して糖尿病妊婦胎盤 (12.79±4.86%) で有意に低下していた (P<0.001).
    子宮内胎児死亡をきたした1例の糖尿病妊婦胎盤では, 終末絨毛断面積に対する絨毛胎児毛細血管腔面積の割合は30.94%, 終末絨毛周長に対するVSMの割合は9.87%と著明な低値を示した.
    糖尿病妊婦胎盤では終末絨毛胎児毛細血管の血流減少と共に, 絨毛の胎盤膜が厚くVSMが少ないため母児間の物質交換, 特に酸素の供給が行われにくくなることが組織学的に想像され, 胎児のhypoxiaをひきおこしやすい可能性が示された.
  • 浜田 悌二, 高木 繁夫, 津端 捷夫, 蜂屋 祥一, 浜田 宏, 杉山 陽一
    1985 年 28 巻 5 号 p. 663-670
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    WHOや本学会による新しい糖尿病の診断基準勧告に伴う75gGTTの採用によって, 妊娠糖尿病 (GDM) の診断基準も新たな検討が必要である.著者らは妊婦に75gGTTを施行し, GDMの診断基準について検討した.対象は日本大, 聖マリアンナ医大, 慈恵医大, 三重大, 久留米大の産婦人科受診妊婦である.
    まず, 正常妊婦の75gGTT平均値を検討した.妊娠28週以降の糖代謝異常の素質及び妊娠糖尿がなく, 羊水過多・重症中毒症を合併しなかった妊婦342例の平均血漿グルコース値は空腹時83±8, 糖負荷後1時間126±26, 2時間110±19mg/dlであった.そのM+2SDの近似値は空腹時100, 糖負荷後1時間180, 2時間150mg/dlであり, これを妊婦の正常上限値とした.
    空腹時及び糖負荷後1, 2時間値のいずれかが正常上限を超えた症例にさらに検討を加えた.検討材料として母体の糖代謝異常に合併し易い新生児合併症の発生の有無を用いた.その結果, 新生児合併症の発生頻度は正常GTTの症例群に比較し, 空腹時, 糖負荷後1, 2時間値のいずれかが正常上限を超えた群でいずれも増加 (X2検定, P<0.01) するのを認めた.しかし, GDMの診断基準作成にはさらに多くの検討を必要とするので, 現段階では空腹時値, 糖負荷後1, 2時間値の3点中2点以上で正常上限を超えるものをGDMとする方が妥当と考えた.
  • 小林 万希子, 三崎 明実, 韓 斗詰, 高山 幹子, 高橋 良当, 井上 幸子, 小田桐 玲子, 三原 俊彦, 平田 幸正
    1985 年 28 巻 5 号 p. 671-676
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    悪性外耳道炎は比較的高齢者に発症する外耳道炎の重症型であり, 死亡率は80%と高い.最近私たちは悪性外耳道炎を合併した糖尿病の1症例を経験したので報告する.
    患者は60歳男性で, 20年の糖尿病歴をもっていた.1980年11月激しい右後頭部痛, 耳漏が出現し, 血糖が約500mg/dlとなった.入院時, 右V, VII, VIII, IX, X, XI, XII, 左VII, IX, X, XI, XIIの脳神経障害を認めた.耳漏培養から緑膿菌が検出され, 側頭骨断層撮影では右外耳道の骨破壊像, 頭部CTにて右舌下神経管の破壊像あり, 外耳道の生検より悪性外耳道炎と診断した.
    入院後インスリン療法で血糖コントロールを行い, 1980年12月より抗生物質の全身投与を開始し, 1981年1月, 右乳様突起切開術と壊死組織の切除術を行い, 約15ヵ月後の1982年2月には治癒したと考えられ, 1983年7月の時点でも再発はみられていない.
  • 相楽 衛男, 中園 誠, 牧野 勲, 武部 和夫
    1985 年 28 巻 5 号 p. 677-686
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病を併発したKleinefelter's syndromeの2例を報告し, 1984年3月末までの本邦における全報告例を対象に統計学的観察を行った.
    第1例は46XY/47XXYのモザイク型を呈し, NIDM, IIb型高脂血症, 虚血性心疾患を併発していた.
    第2例は47XXYpure typeを呈し, 糖尿病性ketoacidosisをもって発症した.入院時, IDDM, IQ低下, 特発性心筋肥大を併発していた.第1例目は食事療法のみで, 第2例目はMC-1ente insulin 14単位/日と比較的少量でコントロールが得られた.
    今回の統計学的観察の結果得られた結論として, 欧米では1) IDDMの占める割合が少なく, hyperinsulemnic, hyperglycenlic patternを呈する割合が多く, 比較的コントロールが良好である, 2) 近親者に耐糖能異常者および糖尿病者が多い, との報告に対して本邦での報告例に関しては1) IDDMが多い, 2) low responsive insulemic, hyperglycemic patternを呈する症例が多い.3) 糖尿病治療薬を必要とする例が多い, 4) 欧米の場合と同様, 父母および近親者に耐糖能異常者が多い, などが判明した.他の内分泌学上の統計学的検討では欧米の場合と比較して大きな差異はなかった.本邦における本症に随伴した糖尿病の発症頻度は欧米の諸家の報告例に比較して極めて低値であった.この事実は, 本症に随伴する糖尿病に関する認識が未だ不十分と考えられ, 今後その頻度は上昇するものと思われる.
  • 林 慎, 安田 圭吾, 北田 雅久, 五島 英一, 武田 則之, 今井 龍幸, 堀谷 登美子, 三浦 清, 飯田 宏樹, 棚橋 徳重
    1985 年 28 巻 5 号 p. 687-693
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Proteus vulgaris, Streptococcus faecalis の混合感染によるガス産生糖尿病性壊疽1例を経験し, これまでの非クロストリジウム属菌によるガス産生糖尿病性壊疽本邦報告例16例と併せて, 臨床縁の特徴を検討した.症例は40歳女性.昭和38年4月以降, 糖尿病と左III, IV 趾の壊疽によりインスリン治療をうけていたがコントロール不良.同年12月, 39℃ 台の発熱, 下腿以下の高度の浮腫, 左第II, III, IV, V 趾の壊疽, 潰瘍, 膿流出, 圧迫による皮下の捻髪音, レ線のガス像等を認めたため同月入院.糖尿病にはインスリン治療を, ガス産生壊疽に対し化学療法, 創部切開排膿, II, IV 趾の壊疽部廓清術, を行い救命し得た.膿培養からProteus vulgaris, Streptococcus faecalis を検出.
    本邦, 非クロストリジウムによるガス産生糖尿病性壊疽例は全例下肢で, 報告例17例の臨床像は, 1) 男性に多く (65%), 平均年齢53歳, 40~50歳代82%, 左右別では, 左足の発症 (81%) が多かった.2) 糖尿病平均罹病期間は10年, 網膜症, 神経症, 腎症はいずれも90%の症例に認められた.3) 尿アセトン体は60%で陽性, 38℃ 以上の発熱 (78%), 10,000/mm3以上の白血球増多 (100%) がみられ, 平均空腹時血糖323mg/dl.4) 死亡率は53%(17例中9例) で, 救命例8例中6例で足関節より上部での肢切断術.5) 創部膿培養により, 好気性菌では, E. coli (31%), Streptococcus (31%), Pfoteus (25%) 菌が, 嫌気性菌ではBacteroides (31%) 菌感染が多かった.
    本症の予後は悪く, レ線撮影によるガス産生の証明による早期診断, 化学療法と早期外科的治療併用の重要性が示唆された.
  • 種田 紳二, 中山 秀隆, 青木 伸, 小森 克俊, 黒田 義彦, 三沢 和史, 対馬 哲, 吉田 裕, 沢村 祐一, 中川 昌一
    1985 年 28 巻 5 号 p. 695-698
    発行日: 1985/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    By radioimmunoassay, we achieved to quantitate nonenzymatically glucosylated human serum proteins.
    Antiserum was obteined by immunizing guinea pig with reduced glucosylated human albumin (RedGlc-HA), and we used the antiserum for radioimmunoassay after absorbing the antibody against native human albumin. Using polyethylene glycol, we measured antibody respons by the degree of 125I-RedGlc-HA bound to this antiserum.
    As the result, RedGlc-HA and ε-N-1-(1-deoxy glucitol) lysine (glucitollysine) were efficient competitor for the antibody. Reduced glucosylated guinea pig albumin (RedGlc-GPA), in which glucitollysine was present, was also an efficient competitor for this antibody. So it seemed that glucitollysine was an important component of antigenic region for this antiserum.
    Using this antiserum, we quantitated reduced glucosyated protein (RedGlc-Prot) in sodium borohydryde-reduced human sera, by measuring the degree of their abilities of binding this antiserum, comparing the ability of glucitollysine as a standard.
    As the result, RedGlc-Prot was present in the sera, obtained from sixteen diabetics, in significantly larger quantity than in those obtained from eight normal subjects. (121.6±29.2 nmol/mg·prot vs 63.8±9.6, p.<0.001).
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