糖尿病
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31 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 藤田 芳邦, 守屋 達美, 大久保 卓次, 河路 晃一, 金森 晃, 雨宮 光, 的場 清和, 矢島 義忠, 岡部 治弥
    1988 年 31 巻 4 号 p. 277-283
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病性急性代謝失調にみられる高CPK血症の成因について検討した.入院時のCPKがMM型で200IU/l以上のケトーシス1例, ケトアシドーシス (DKA) 8例, 非ケトン性高浸透圧性昏睡 (NKBC) 2例のA群 (n=11) と200IU/l以下のケトーシス14例, DKA14例, NKHC2例のB群 (n=30) を対象に, CPKと各種検査成績との間の相関係数を求めた.また, 投与したインスリン (In) 量や補液量から両群の病態を比較した.A群ではB群より平均血圧 (MBIP) が低く, 血糖 (PG), 血漿浸透圧 (OSM), BUN, Crがより高値であった.A群ではCPKと8UN, Cr, OSM, PG, MBP, GOTとの間に有意な相関を認めた.In量に差はなかったが, A群ではB群より補液量が多く, 脱水が高度でより重篤な末梢循環不全の存在が示唆された.以上の成績から, 我々の症例では重篤な末梢循環不全が高CPK血症の発現に関与しており, CPKの測定がその重症度の判定に有用なことが示唆された.
  • 板垣 晃之, 吉田 亮一, 大友 英一, 盤若 博司
    1988 年 31 巻 4 号 p. 285-295
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    高齢者は脳動脈硬化などの臓器障害を有する例が多く身体機能面で若壮年者と異なっている.糖尿病治療中, 厳格な血糖のコントロールで慢性低血糖を発症した症例を経験したので報告するとともに低血糖について考察した.症例は77~89歳のインスリン5例, 経口剤1例である.インスリン例は夜間から早朝にかけて血糖値の低下を認めた.症状は意欲, 発語の減少および書字障害や歩行障害など大脳皮質を中心とする精神身体面の異常が主で, 自律神経系の症状が少なかった.脳波では全例とも皮質機能低下を示す所見であった.インスリンの減量にて血糖を高目に維持して症状の改善が認められた.これらは脳循環量の減少している高齢者の血糖の厳格なコントロールで大脳皮質へのブドウ糖の供給が不十分の状態が持続し, 慢性低血糖により大脳皮質機能低下の症状が出現したものと推測される.低血糖は自律神経症状が少なく他の病態と誤診されやすく, 常に個々の特徴を考慮してきめ細かく治療すべきである.
  • 柏俣 正典, 平松 正彦, 夏見 良宏, 佐藤 顕正, 村山 真人, 上田 和也, 南 直臣
    1988 年 31 巻 4 号 p. 297-303
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ラット肝細胞膜分画のepidermal growth factor (EGF) の結合能とEGF受容体のリン酸化に対する実験的糖尿病の影響について検討した.125I-EGFの結合量は糖尿病ラットで正常ラットの値の約60%まで減少していた.Scatchard解析と膜分画のEGF受容体の標識による結果から, EGF結合量の減少は, EGF受容体 (分子量;170,000) の数の減少に基づくものであると考えられた.さらに, EGFは膜分画のEGF受容体のリン酸化を促進させたが, 糖尿病ラットでは受容体数の減少に伴うリン酸化活性の低下が認められた.糖尿病ラットにインスリンを投与した場合, 膜分画のEGF受容体数とリン酸化活性は正常レベルにまで回復した.以上の結果から, インスリン欠乏時の肝臓におけるEGF受容体数の減少は肝臓の生理機能に対して影響をおよぼすことが推察された.
  • 中村 二郎, 堀田 饒, 洪 尚樹, 榊原 文彦, 鬼頭 柳三, 松前 裕己, 羽賀 達也, 浜田 洋司, 坂本 信夫
    1988 年 31 巻 4 号 p. 305-312
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存性糖尿病患者の治療に汎用されているSU剤は, 高インスリン血症と肥満を助長し, 問題がない訳ではなく, 膵外性を主作用とする薬剤が切望されるのは日常診療でよく経験する.そこで, 既存にはない新しい血糖降下の作用機序を追究する目的で, 3-Phenylpyruvate (3-PPA) の肝代謝への影響をラット単離肝細胞を用いて検討し, 以下の成績が得られた.1) 3-PPAは, 脂肪酸酸化を抑制することなく糖前駆物質のalanine, glycerol, lactate, pyruvateからのgluconeogenesisを抑制したが, fructoseに対しては効果が認められなかった.2) Pyruvateとpalmitate共存下の肝ケトン体産生を3-PPAは有意に抑制し, β-hydroxybutyrate/acetoacetate比の低下を伴ったが, これらの効果膿度依存性に認められた.3) 10mM 3-PPAの肝糖放出抑制効果は, 3mM tolbutamide, 1mM bufbrminの効果に匹敵したが, その作用メカニズムはそれぞれ異なることが示唆された.4) 3-PPAは,[14C (U)] alanine,[1-14C] palmitate,[1-14C] glutamateからの14CO2産生を有意に促進した.
    以上より, 3-PPAの肝糖放出抑制, 肝ケトン体産生抑制の作用メカニズムの1つとして, TCAcycleの1活性充進が考えられた.
  • 中野 博司, 大庭 建三, 春山 勝, 山下 直博, 野崎 太矩祠, 妻鳥 昌平, 盤若 博司
    1988 年 31 巻 4 号 p. 313-317
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    膀胱内にガス産生を来し, 気尿を認めた55歳の糖尿病女性患者の1例を報告した.41歳で糖尿病を発症し, 以来インスリン治療を受けていたが血糖コントロールは不良であった.排尿終末時のガスの排出・肉眼的血尿および発熱を主訴に入院, 入院時には増殖性網膜症, 重症な糖尿病性神経症および腎症を有していた.腹部単純X線にて膀胱部に一致したガス像を認め, 骨盤部CTにて膀胱内のガスの貯留を確認し, 導尿にて550mlの残尿およびガスの排出をみた.Ampicillinの投与にて約3週間で尿所見は改善した.
    本邦では, 気腫性膀胱炎として我々が文献上調べ得た限りでは, 既に8例の報告がなされており・糖尿病の合併が高率である.本症の臨床像を中心に文献的考察を加えた.糖尿病患者, 特に老年者に肉眼的血尿を認めた場合には本症を念頭におき検索すべきであろう.
  • 奥野 泰久, 森井 浩世
    1988 年 31 巻 4 号 p. 319-321
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Transport of the nonmetabolizable hexose analogue 3-O-methyl-D-glucose (3 OMG) was measured at 37°C, pH 7.4, in human polymorphonuclear leukocytes (PMNL) obtained from 10 ml of fresh venous blood. In the study, 0.05 mM of 3 OMG was equilibrated with a half time of about 10 sec, and the rate constant of entry was 0.074/sec in PMNL from a healthy subject (male, 38 yr). The coefficient of variation of values assayed on different days was 5.9% and intraassay variation was 2.4%. The mean 3 OMG transport rate in healthy subjects (N=-17; 14 males, 3 females; aged 25-38 yr) determined before lunch was about 9 fl/cell·sec.
    These results suggest that human PMNL may be a useful tool for the study of glucose transport in clinical investigations.
  • 1988 年 31 巻 4 号 p. 323-345
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 1988 年 31 巻 4 号 p. 347-372
    発行日: 1988/04/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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