糖尿病
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32 巻 , 11 号
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  • 春日 雅人
    1989 年 32 巻 11 号 p. 783-786
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 堀田 饒, 坂本 信夫, 赤沼 安夫, 松岡 健平, 後藤 由夫, 豊田 隆謙, 竹田 亮祐, 繁田 幸男, 吉川 隆一, 垂井 清一郎, ...
    1989 年 32 巻 11 号 p. 787-795
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    新しいアルドース還元酵素阻害剤, ponalrestatを48例のインスリン非依存型糖尿病患者を対象に2週間経口投与 (1日1回150mg, 300mgまたは600mg) し, 赤血球ソルビトールに対する効果を二重盲検法で検討した.Ponalrestatは高血糖により増加した赤血球ソルビトールを用量依存的に低下させ, 最終投与4時間後における減少率は150mg群16.5%, 300mg群28.8%, 600mg群43.1%であった.この赤血球ソルビトールの投与前に比しての減少率と血漿中薬物濃度との間には明らかな相関 (r=0.704) がみられた.Ponalrestatは血糖に影響を与えず, 食後の血糖上昇に伴う赤血球ソルビトールの上昇を有意に抑制した.また600mg群では赤血球ソルビトールの有意な減少が24時間持続した.Ponalrestatを投与した全例において臨床的に問題となる症状および血液・生化学的な異常所見はみられなかった.以上よりponalrestatは忍容性が良好であり, 赤血球ソルビトールを有意に抑制し, その効果は600mg群において24時間持続することが明らかとなった.
  • 大谷 敏嘉, 横山 宏樹, 内潟 安子, 樋上 裕子, 笠原 督, 平田 幸正
    1989 年 32 巻 11 号 p. 797-800
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    1980年に単純網膜症を認めた25歳未満発症インスリン依存型糖尿病者 (IDDM) 56名 (男18名, 女38名) について8年間追跡調査を行い (1988年における糖尿病罹病期間20.5年, 9年間の平均HbA1値11.4%), life-tablemethodによって増殖網膜症への進展と糖尿病罹病期間との関係を分析した.その成績によると, 増殖網膜症は罹病期間が10年を過ぎるころからみられはじめ, IDDM患者の25%に増殖網膜症が出現すると推定される罹病期間は18.9年であった.さらに, 半数に増殖網膜症が出現すると想定される罹病期間は27.6年であった.
  • 小杉 圭右, 日高 秀樹, 青木 孝彦, 小島 秀人, 中島 譲, 中村 高秋, 原納 優, 繁田 幸男
    1989 年 32 巻 11 号 p. 801-805
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    滋賀医科大学第三内科外来受診中のインスリン治療患者14名 (IDDM12名, NIDDM 2名) を対象に血中3-ヒドロキシ酪酸 (3-OHBA) の試験フィルム法による家庭内血中ケトン体自己測定を行った.血中3-OHBA自己測定の機器法と, 酵素法による検査部値との間には, 血糖自己測定 (n=52, r=0.93) と同様, 良好な相関関係 (r=0.98) が得られた.日常生活上, IDDM 12名では朝食前, 夕食前の血中3-OHBA値はそれぞれ20-1440および20-2230μM/Lと大きく変動したが, 血糖コントロール不良の患者において高値であった.一方, NIDDM 2名の血中3-OHBA値はほとんど200μM/L以下であり高値は認められなかった.これらのことは, IDDM患者における血中3-OHBA値は日内, 日差変動が大きく, 日常生活でも血糖とともに自己測定することにより, より良好な代謝状態の指標として今後評価されるべきものであることを示している.
  • 鈴木 吉彦, 松岡 健平, 堀内 光
    1989 年 32 巻 11 号 p. 807-812
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    759ブドウ糖経口負荷試験の際インスリン分泌をどう理解し臨床的判断材料としての価値を高めていくかは興味ある点である.我々は対象673名に対する759ブドウ糖経口負荷試験から, 症例を耐糖能異常の程度別にわけ三群判別分析を応用し, △IRIと△BGとの関係は乗数的関係の方がより耐糖能異常の程度に対する判別性を有することにヒントを得Insulinogenic index 2 (△IRI/△BG2×100;以下II2と略す) と言った新たな指標を考案しその有用性をhsulinogenic index (△IRI/△BG;以下IIと略す) と比較した.その結果, II2はnosological sensitivityには変化はなかったが, nosologicalspecificityでは約10~20%の改善が認められた.しかし, diagnostic sensitivityやspecificityは変わらなかった.これよりII2はIIと同様に簡単な構造の指標であり, 多少ではあるがIIの短所を補いインスリン分泌指標の解釈に新視点を与えるものと考えられた.
  • 長坂 祐二, 加来 浩平, 原田 友美子, 森 研一, 矢賀 健, 藤井 新也, 松村 茂一, 兼子 俊男
    1989 年 32 巻 11 号 p. 813-817
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) の病態をより明らかにするため, 11人のNIDDM患者各々に, バイオステイター®によるグルコースクランプ, および759ブドウ糖負荷試験 (OGTT) を行ない, インスリン抵抗性とインスリン分泌能の関係を検討した.糖利用率 (MCR) により, 5.8ml/kg/min未満のものをresistant (R) 群, 5.8ml/kg/min以上のものをnon-resistant (NR) 群とした.NR群ではinsulinogenic index (II), insulinarea (IA) ともに著明に低下していたのに対し, R群ではインスリン分泌能は比較的保たれていた。MCRはBody mass indexと有意な相関を示したが, HbA1および罹病期間との相関は認められなかった.NIDDM発症前後から現在に至るまでの病歴, とくに肥満歴は2群間でかなり異なることも明らかにされた.以上より, NIDDMの病態にはインスリン抵抗性が優位であるものと, インスリン分泌障害が優位であるものとの, 2種類が存在することが示唆された.
  • 北田 雅久, 安田 圭吾, 武田 則之, 堀谷 登美子, 伊藤 康文, 後藤 忍, 林 慎, 青山 かおり, 三浦 清
    1989 年 32 巻 11 号 p. 819-824
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    NIDDMにおけるTRHおよびLHRH投与時の奇異性成長ホルモン (GH) 分泌動態を検討した.対象はNIDDM74例で, TRH施行例71例, LHRH施行例58例, 両試験施行例55例である.正常対照群は計44例である.基礎値と頂値の差 (ΔGH) が3ng/ml以上のGH反応を奇異性GH反応とした.奇異性GH反応は正常群中1例もなし。糖尿病者では, TRH試験ΔGH3.4±4.4ng/ml, LHRH試験ΔGH4.1±4.8ng/mlと, 正常対照群に比べ有意に (P<0.01) 高値であった.奇異性GH反応は, TRH試験時71例中27例38%, LHRH試験時58例中24例41%に認めた.各試験問のΔGHには, 正相関 (r=0.75, n=55, P<0.001) が示された.各試験のΔGHと空腹時血糖, HbA1cとの間にも有意の正相関を認めた.以上の結果, TRHないしLHRH投与時のGH分泌は, 相互に共通した機序による可能性, また血糖コントロール状態に依存している可能性が示唆された.
  • 神田 勤, 上松 一郎, 岡 伸子, 三由 幸治, 小豆沢 瑞夫, 吉田 勤, 岩崎 誠, 森 博雄, 流田 智史, 虎頭 廉, 山名 正紀 ...
    1989 年 32 巻 11 号 p. 825-830
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ゲルマニウム (Ge) の有機化合物の一部は降圧, 抗腫瘍, 免疫調節作用があるとされ, 健康食品として市販されている。我々はインスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 患者を経口剤にて治療中, 医師に無断で, 民間療法として無機Ge剤を服用 (推定総量30~709) し, 慢性腎不全 (CRF) に至った症例を経験した.患者は55歳, 女性.昭和54年11月NIDDMと診断, Scott 0度クレアチニンクリアランス (Ccr) 103.1ml/分, 昭和60年9月Ge服用開始, Ccrは80.6ml/分から20.9ml/分に低下し, 昭和63年2月入院この間の血糖コントロールほぼ良好.Ccrの急激な低下にもかかわらず, 単純性網膜症, 尿蛋白, 血圧には変動なく, Ge服用歴があることより, Geの副作用を疑い, 腎生検施行糸球体はほぼ正常で, tubulointerstitial nephritisの組織像を呈し, かつ腎組織中Ge濃度が279μg/gと高値を示したことより, 本例のCRFの主因はGe中毒によるものと思われた.
  • 市原 正智, 小林 哲郎, 中西 幸二, 杉本 忠夫, 伊藤 徳治, 村勢 敏郎, 関 顕, 小坂 樹徳
    1989 年 32 巻 11 号 p. 831-836
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Disopyramide (以下DPMと略す) による低血糖の際の血中インスリン (以下IRIと略す) の経時的変化に関してはいまだ知見に乏しい.今回我々の経験した症例は78歳男性で, 心筋梗塞にて入院し, 心室性期外収縮に対して第3病日よりDPMを開始したところ, 開始後血糖値は直ちに下降し, 67時間後には28mg/dlに達した.この間血漿IRI, C-peptide (以下CPRと略す) は血糖の低下にもかかわらず徐々に増加し, 第6病日早朝空腹時には血糖値34mg/dlの際IRIは50μU/ml, CPRは8.3ng/mlとなった.DPMの減量, グルコース注入量の増加により血糖値は回復した.他の内分泌検査所見では, IVGTTで糖尿病型を呈した他は著変をみなかった.入院後3週間にDPMの再負荷試験を行ったところ軽度のIRI, CPRの増加傾向をみたが低血糖はみられなかった.本例ではDPM使用時IRIおよびCPR値の上昇が経時的に観察され, 本例の低血糖の原因と密接に関係していると思われた.
  • 谷川 敬一郎, 土山 真一, 加藤 節司, 山本 和彦, 北尾 学, 大国 智司, 加藤 譲
    1989 年 32 巻 11 号 p. 837-842
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    高齢で糖尿病を有する初産婦が骨奇形を有する新生児を出産したのでその臨床経過につき報告する.症例は38歳, 妊娠16週で尿糖を指摘された.ブドウ糖負荷テストは糖尿病型でHbA1は12.7%であった.血糖は, 入院後のインスリン治療により良好にコントロールされた.分娩前には1日70単位のインスリンにより, HbA1は6.7%, フルクトサミンは2.3mmol/1に改善した.入院時の血漿成長ホルモンの基礎値は15ng/m1と高値を示し, この高値は分娩前まで持続した.血漿ソマトメジンCは妊娠中, ゆるやかに上昇した.両者はいずれも妊娠38週で帝王切開後急速に低下した.新生児は24609の低体重を除いては健康であったが, 右第3指の末節骨と第4指の爪の欠損を認めた.以上の所見は高齢出産と器官形成期の高血糖が相加的に骨奇形の誘因となる可能性を示唆している.
  • 1989 年 32 巻 11 号 p. 843-848
    発行日: 1989/11/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
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