糖尿病
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33 巻 , 12 号
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  • 岡 芳知
    1990 年 33 巻 12 号 p. 925-927
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 江草 玄士, 小川 潤一郎, 片岡 伸久朗, 角 誠二郎, 山根 公則, 森 浩, 岡村 緑, 石田 さくらこ, 小田 清, 原 均, 山木 ...
    1990 年 33 巻 12 号 p. 929-934
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    高インスリン (Ins) 血症, 動脈硬化性心疾患が日本人に比し高率に認められる在米日系人において, 非肥満正常耐糖能者を対象に1織Sと血清脂質, アポ蛋白代謝との関連を検討した.男女とも血清Ins値 (空腹時および7590GTT時総和値) とトリグリセライド値は有意な正相関を示したが, 血清コレステロール (C) 値との正相関は女性で空腹時Ins値との間にのみ認められた.LDL-C/HDL-C比は男性において空腹時Ins値と有意な正相関を示した.アポ蛋白Bおよびアポ蛋白AI/アポ蛋白B比は男女とも空腹時Ins値とそれぞれ有意な正および負の相関を示した.以上のごとく, 在米日系人では血清Ins値の上昇とともに脂質, アポ蛋白代謝はatherogenicに変化する事が示され, 非肥満正常耐糖能者においてもInsの動脈硬化促進作用の一端はリボ蛋白代謝異常を介したものである可能性が示唆された.
  • 前田 憲吾, 安田 斎, 園部 正信, 川端 徹, 久永 卓, 山下 真木夫, 日高 秀樹, 繁田 幸男
    1990 年 33 巻 12 号 p. 935-939
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    ストレプトゾシン投与後26カ月にて死亡したニホンザルの腓腹神経において梗塞巣と考えられる有髄神経線維の脱落巣を認め, この病巣を中心としたエポン包埋標本の連続切片を画像解析装置で定量的に解析し, 病巣を立体図として再構築した.梗塞性病変が糖尿病動物の四肢末梢神経遠位部に認められたという報告は我々の知る限りこれが最初である.
  • 松島 洋之, 山崎 義光, 直 克則, 河盛 隆造, 鎌田 武信
    1990 年 33 巻 12 号 p. 941-945
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    非侵襲的検査法である超音波断層法を用い, 頸動脈内膜中膜複合体の平均肥厚度 (avgIMC) を計測し, 動脈硬化症の定量的評価法としての有用性を検討した.健常者 (n=65) のavglMC (平均± 標準偏差) は, 20歳代0.52±0.07mmから50歳代0.86±0.04mmまで各年代毎に有意に増加した.糖尿病患者 (n=232) のavgIMCは, 各年代を通じ健常者に比し有意に大であった.インスリン非依存型糖尿病患者 (n=203) における重回帰分析の結果, 頸動脈肥厚の危険因子として加齢, 低HDL-コレステロール血症, 拡張期高血圧を認めた.また, 頭部MRIのT2強調画像で高信号領域を有する群のavgIMCは1.70±0.29mm (n=10) であり, age-matchした有さない群1.22±0.20mm (n=10) に比し, 有意に大であった.
    超音波断層法により計測した, 頸動脈壁の平均肥厚度は, 糖尿病性動脈硬化病変の定量的指標として有用であることを示した.
  • 秋久 理眞, 大森 安恵, 嶺井 里美, 清水 明実, 佐中 眞由実, 小浜 智子, 本田 正志, 平田 幸正
    1990 年 33 巻 12 号 p. 947-951
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病妊婦の自然流産率, 妊娠初期の血糖コントロールと自然流産との関連について検討を行った.糖尿病妊婦の自然流産は209例中29例 (13.9%) であり, 対照正常妊婦10858例中1083例 (10.0%) と比較し, 有意差はなかった.病型別による自然流産の頻度はNIDDM149例中17例 (11.4%), IDDM60例中12例 (20.0%) でIDDMにおいて有意に高頻度であった.IDDMのみの自然流産の頻度は対照正常妊婦に比較して有意に高率であった.妊娠初期平均HbA1値は妊娠継続群9.9±2.1%, 自然流産群11.1±3.0%で自然流産群で高い値を示し, 特に妊娠初期HbA1値12%以上の群はHbA1値12%未満の群よりも自然流産が明らかに高率であった.
    妊娠初期の不良な血糖コントロールは自然流産率を増加させることが示された.
  • 山口 義彦, 上田 康雄, 竹馬 康裕, 前田 恭男, 奥野 信一郎, 明石 政治, 山元 秀文, 中西 俊明, 赤澤 昭一, 長瀧 重信
    1990 年 33 巻 12 号 p. 953-957
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン依存型糖尿病 (IDDM) 発症後5年以上経過し, 抗ラ島抗体 (ICA) が陽性の患者の臨床的特徴を検討した.対象は5年以上の罹病期間を有するIDDM患者31名で, ICAは酵素抗体法で測定した. (1) 31名中11名 (36%) がICA陽性であった. (2) ICA陽性IDDMの発症年齢 (25.1±12.0歳) は, ICA陰性IDDM (17.1±9.8歳) に比較し有意に高かった. (3) ICA陽性IDDM9名中8名 (89%), ICA陰性IDDM17名中2名 (12%) が抗マイクロゾーム抗体陽性で, ICA陽性IDDM8名が自己免疫性甲状腺疾患 (AITD) を合併していた. (4) 食後2時間血中Cペプチドは, 2例を除き全てが測定感度以下で, AITD合併患者8名中6名は, グルカゴン負荷に対するCペプチド反応が欠如していた. (5) HLA-DR4は, ICA陰性IDDM17名中13名 (77%), ICA陽性IDDMg名中1名 (11%) であり, 前者で有意に高かった.IDDMは免疫遺伝学的に不均一で, ICA長期持続陽性IDDMは一つのサブタイプを形成すると考えられる.
  • 古守 知典, 河原 玲子, 雨宮 禎子, 柴田 尚美, 吉野 正代, 平田 幸正, 臼井 昭子
    1990 年 33 巻 12 号 p. 959-964
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    豆複合炭水化物の糖代謝へ及ぼす影響を検討するために, 健常者22名及び糖尿病 (NIDDM) 33名に糖質源にグリンピース塩茄240gを用いた熱量300kcalの試験食 (豆食) と, 等熱量等組成の対照食 (パン食) を各々一回朝食として負荷し, 血糖及びIRIを両食で比較した.健常者では負荷後の血糖上昇は軽度で両食の差は少なかったが, IRIの60分及び120分値, 血糖上昇面積及びIRI上昇面積は各々パン食より豆食負荷時に有意に低かった.glycemic index (GI) は52±9 (M±SE)%, insulinemic index (II) は49±6%であった.NIDDMでは負荷後60分及び120分の血糖ならびにIRIの120分値, 血糖上昇面積及びIRI上昇面積は何れもパン食より豆食時に有意に低く, GIは50±4%, IIは69±8%であった.以上より豆食を負荷した際にはパン食に比べ血糖及びIRIの上昇抑制を認めた.これは食物繊維の消化吸収遅延効果によると思われ, 豆は健常者及び糖尿病者の糖代謝に有用な食品と考えられる.
  • 中畑 久, 辻野 守泰, 平井 裕一, 熊坂 義裕, 中村 光男, 小沼 富男, 工藤 幹彦, 武部 和夫, 工藤 肇
    1990 年 33 巻 12 号 p. 965-971
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    亜硝酸塩法にて糖尿病患者40例の血清及び多形核白血球 (PMN) superoxidedismutase (SOD) 活性を測定し, その臨床的意義について検討した.糖尿病患者の血清SOD活性は49.35±15.34亜硝酸単位 (NU)/mlと正常人の33.89+5.16NU/mlに比し有意な上昇 (P<0.001) を認め, PMNSOD活性も糖尿病患者で4.20±1.13NU/1×107PMNsと正常人の3.24±0.57NU/1×107PMNsに比し有意な上昇 (P<0.001) を認めた.また血清とPMNSOD活性の間には相関関係 (r=0.52, P<0.01) が認められ, 細胞レベルでのSOD活性上昇が血清へ反映されている可能性が示唆された.更に糖尿病の合併症を有する群, 特に腎症 (+) の群で血清SOD活性52.20±14.49NU/m乙PMNSOD活性4.66±1.04NU/1×107PMNsと腎症 (-) の群に比し有意な上昇 (共にP<0.001) を認め, 血清及びPMNSOD活性が糖尿病の病態と深い関わりを持ち, 活性酸素のscavengerとして生体防御的な意味合いを持つ可能性が示唆された.
  • 高橋 秀夫, 深瀬 憲雄, 富永 真琴, 佐々木 英夫, 松橋 昭夫, 伊藤 正秋, 田熊 淑男, 松原 光伸
    1990 年 33 巻 12 号 p. 973-978
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症の進展防止には適切な血糖管理が最も重要であるが, 持続性蛋白尿及び低蛋白血症を示す病期に至った症例に対しては今の所有効な治療法は確立されていない.今回我々は持続性蛋白尿を呈する糖尿病性腎症に対し, 蛋白分解酵素阻害剤であるメシル酸カモスタットを投与し, 蛋白尿が著明に減少した3症例を経験したので報告する.3症例とも血小板凝集阻害剤等の治療に抵抗性の糖尿病性腎症であった.メシル酸カモスタットは600mg/日投与により, いずれも1~2週後より尿蛋白は著明に減少し, 現在も投与継続中であるが, 尿蛋白の再増加は認めていない.メシル酸カモスタットの作用機序として血小板凝集抑制, 血液凝固阻害, フリーラジカル活性抑制等が想定されるが, 詳細は不明である。しかし有効な治療法が確立されていない現状においては投与してみる価値のある薬剤と思われた.
  • 伊奈 啓輔, 北村 裕和, 小野 順子, 高木 良三郎, 中村 三雄
    1990 年 33 巻 12 号 p. 979-981
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    It has been reported that afferent arteriolar hyalinosis is involved in the major lesions of diabetic glomerulopathy. However, controversy has been evident with respect to the stage at which this lesion develops. In the present study, we examined the renal tissues of 40-week alloxan-diabetic rats, both light and electron microscopically, with particular attention to glomerular arteriolar changes. Additional clinical parameters, such as urine albumin excretion and creatinine clearance, were also studied. Light microscopy revealed the presence of hyalinosis of the afferent arterioles. Electron microscopy showed such arteriolar changes to represent the accumulation of basement membrane material and that smooth muscle and JG cells were decreased in number in the arteriolar lesions. Among the clinical parameters studied, urine albumin excretion and creatinine clearance were significantly higher in the diabetic rats (301±159μg/day and 59.2±6.4μl/min/100 g b. w.) than in the controls (33±25μg/day and 40.5±9.2μl/min/100 gb. w.), whereas mean blood pressure was not elevated. On the basis of these clinical data, the renal involvement of our diabetic rats corresponds to stage II of Mogensen's classification. Thus, it appears that afferent arteriolar hyalinosis occurs at a rather early stage of diabetic nephropathy in our animal model.
  • 河盛 隆造, 山崎 義光, 上田 信行, 関谷 正志, 鎌田 武信
    1990 年 33 巻 12 号 p. 983-986
    発行日: 1990/12/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    The effect of nicergolin, a cerebral circulation ameliorator, at a dosage of 15 mg/day for a week, on glucose metabolism, tissue, insulin sensitivity and insulin secretory responses, were investigated in seven middle-aged (48±4yr; mean±SD) non-obese healthy volunteers. The study was conducted by means of a 90 min hyperglycemic (200 mg/dl) clamp followed by a 90 min euglycemic hyperinsulinemic (95 mg/dl, 100μU/ml) clamp. The hyperglycemic clamp revealed a tendency toward increased insulin secretion in the early (5 min)(32±21.7 vs 37±33.0; ns) and late phases (60-90 min)(21+6.6 vs 23±8.3; ns) with nicergolin. The euglycemic hyperglycemic clamp demonstrated a significant increase in the average glucose uptake rate with nicergolin (10.0±1.9 vs 8.9±1.4 mg/kg. min: p< 0.05 by paired t-test).
    These data indicated the possibility that a cerebral circulation ameliorator such as nicergolin may improve glucose metabolism by increasing tissue glucose uptake.
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