糖尿病
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33 巻 , 9 号
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  • 榊田 博
    1990 年 33 巻 9 号 p. 711-713
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 須田 雅一, 吉川 康行, 土肥 豊, 渡辺 敏郎, 河津 捷二
    1990 年 33 巻 9 号 p. 715-718
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Enzyme immunoassy (sandwich法) を用いたラット尿中IgGの測定法を開発し, その基礎的検討, および糖尿病ラットにおける検討を行った. ラット尿中IgGは10-1,000ng/mlまで測定可能であった. “Intra assay” は9.0-13.1%, “Inter assay” は6.1-14.3% “Recoverytest” は91-107%(mean97.5%) と良好であった. Wistar系雄ラット (BW2009, n=7) における尿中IgGは, 120±53μg/dayであった. ストレプトゾトシン (STZ) 55mg/kgBWを静注後10日目に, 尿中IgGは349±46μg/dayまで上昇し, Controlと比較して有意差 (P<0.01) を認めた. このことは糖尿病発病初期より尿中IgGが増加することを示している. この測定法は, 取り扱い・設備が簡便で多数検体を一度に測定可能である. また, 糖尿病の早期腎障害の指標として尿中IgGを測定することは, 腎障害の病態を把握する上で有用と考えられた.
  • 佐中 真由実, 大森 安恵, 嶺井 里美, 清水 明実, 平田 幸正, 斉藤 志津子, 吉岡 重威
    1990 年 33 巻 9 号 p. 719-725
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    動物実験においてmannoseの催奇形性が報告されているが, その臨床的な意義については未だ明らかでない. そこで糖尿病妊婦68名において, 血中mannoseを測定し, 妊娠中の変動を観察, 妊娠初期の血中mannoseと児の奇形との関係について検討した.
    採血は妊娠初期, 中期, 後期と定期的に朝食前空腹時に行い, mannoseはgaschromatographを用いて測定した. 空腹時血中mannose値は, 対照とした正常妊婦では妊娠初期0.64±0.28mg/dlであり, 妊娠各期において差は認められなかった. 糖尿病妊婦では妊娠初期0.84±0.45, 中期0.75±0.41, 後期0.69±0.36mg/dlであり, 正常妊婦に比し有意に高値を示した (P<0.05).空腹時血中mannose値と空腹時血糖値は妊娠各期において有意な正の相関を認めた (初期r=0.8553, P<0.05, 中期r;0.6453, P<0.05, 後期r=0.5500, P<0.05).
    対象とした糖尿病妊婦において奇形児の出産はなかったが, 妊娠初期に血中mannoseが高値であった10名中3名に自然流産が起こった. 人において高mannose血症と奇形との関係は明らかに出来なかった.
  • 大村 隆夫, 上田 一雄, 蓮尾 裕, 清原 裕, 輪田 順一, 河野 英雄, 加藤 功, 新川 淳, 岩本 廣満, 中山 敬三, 仲村 吉 ...
    1990 年 33 巻 9 号 p. 727-735
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    耐糖能異常の危険因子としての重要性が最近増加したか否かを知る目的で, 久山町満40歳以上の男女一般住民を対象とし, 1961年に設定した第1集団1621名, 1974年に設定した第2集団2053名をそれぞれ満11年間追跡し, 耐糖能異常と総死亡の関係を比較検討した-第1集団では尿糖陽性者に耐糖能検査を行ない, 第2集団では検診時血糖値と病歴より耐糖能異常群 (D群) を設定した. 両集団ともD群以外を非耐糖能異常群 (N群) とした.1) 断面調査成績では耐糖能異常群は非耐糖能異常群に比し, 高齢であり, 高血圧, 蛋白尿飲酒習慣, 喫煙習慣が高頻度であった.2) 第1集団ではN群1491名中322例, D群130名中46例が死亡し, 第2集団ではN群1836名中292例, D群217名中68例が死亡した. 高血圧や他の心血管系疾患の危険因子を補正すると, 第2集団でのみ耐糖能異常の有無が生命予後に有意に関与した.3) 時代と共に耐糖能異常が生命予後に及ぼす影響が増す傾向にあると推定された.
  • 川口 美喜子, 谷川 敬一郎, 田中 修, 加藤 譲
    1990 年 33 巻 9 号 p. 737-742
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    妊娠初期の低血糖が胎仔の骨発生に及ぼす影響について正常 (n=19) および軽症糖尿病ラット (n=18) を用いて検討した. 雌性のWistarラットに30mg/kgのストレプトゾトシンを投与し, 2ないし3週後に交配した. 感受期に相当する妊娠10.5日に速効性インスリン400mUを腹腔内投与し, 対照群には生食水を投与した. インスリンの投与により50mg/dl前後の低血糖が約70分間持続した. 妊娠20日に胎仔をとりだし, アリザリンレッドSとアルシアンブルー8GSによる重染色で, 骨・軟骨発現の検索を施行した. インスリン低血糖により吸収胚が増加し, 仔の骨の化骨度は著明に遅延した. 胸骨, 肋骨および肋軟骨の奇形も増加した. 骨奇形に及ぼす母体低血糖の影響は正常ラットより軽症糖尿病ラットの胎仔において大であった.以上の成績は, 妊娠初期の母体低血糖が, ラット胎仔の骨の成長および奇形に密接に関与することを示唆している. また, 母体の軽度の耐糖能異常は低血糖の催奇形性を増幅するのではないかと考えられる.
  • 村松 弘章
    1990 年 33 巻 9 号 p. 743-749
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    昆虫が飛翔時に側心体より分泌するadipokinetic hormone (AKH) は, 脂肪体の分解を促しエネルギー補給を行う上で重要な役割を果たしている. このAKH様免疫活性物質が哺乳類膵組織内に認められる事からラット膵灌流系を用いて膵ホルモン分泌に及ぼす影響について検討した. 10nMAKH (AKHI) 単独ではインスリン (IRI) 分泌には著明な変化は認めなかったがグルカゴン (IRG) 分泌は約50%に抑制された. そこで10mMアルギニン投与および18.5mMトルブタマイド投与時に10pM-10nMのAKHを添加し両ホルモンの分泌反応の変化を検討した. アルギニン刺激によるIRG・IRI分泌は1nM, 10nMAKH同時添加により有意の (P<0.05) 抑制を受けた. またトルブタマイド刺激によるIRI分泌も10nMAKH同時添加により有意の抑制 (P<0.05) を受けた. このことよりAKHがラット膵内分泌系に影響を及ぼし哺乳類においても調節作用を有する可能性が示唆された.
  • 箕田 進, 山内 俊一, 藤森 新, 諸見里 仁, 久我 祐子, 宮下 琢, 宮下 英夫, 赤岡 家雄
    1990 年 33 巻 9 号 p. 751-755
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    正常分娩後4日目に糖尿病昏睡をおこし, 妊娠がIDDM発症の大きな誘因となったと考えられる1例を経験した. 症例は28歳の女性. 生来健康で肥満歴なく, 家族歴に糖尿病はない. 某病院にて妊娠36週頃より突然食欲低下・多飲・多尿・体重減少などの症状が出現したが, そのまま経過観察で38週に正常経膣分娩が可能であった.
    児は体重2, 3109の未熟児であったが, 他に異常は認められなかった. 妊婦は分娩後4日目より昏睡状態となり当院に転送された. 入院後インスリン治療により症状は改善したが, 血中・尿中のCPR値は低値のまま反応が認められず, IDDMと診断した. 本例ではHLA-DR4が認められたが, ICA, インスリン抗体および各種ウイルス抗体は陰性であった. 欧米では妊娠後期のIDDM発症の報告も散見されるが, 本邦では稀であり, IDDMの成因論上興味深い症例であった.
  • 永井 隆, 富沢 貴, 吉江 康正, 小林 節雄
    1990 年 33 巻 9 号 p. 757-762
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    methicillin resistant staphylococcus aureus (以下MRSAと略す) によるS状結腸周囲膿瘍を形成した糖尿病の一例を経験し報告する. 症例は44歳, 男性. 糖尿病, 高脂血症, 高血圧症で当院通院していた. 糖尿病の合併症は出現していなかったが食事療法の理解は不良であり, 体重増加, 高血糖のため入退院を繰り返していた.平成元年2月以後, 発熱, 下腹部痛, 下痢食欲不振のため入院となった.腹部腫瘤を触知し, 筋性防御を認めた. 入院時, 白血球数15,900/mm3, CRP6+, 空腹時血糖161mg/dl, HbA1 7.5%であった. 汎発性腹膜炎と診断し, 入院後直ちに開腹手術を施行した. S状結腸が小児頭大の腫瘤を形成しており, 腫瘍を認め, 培養によりMRSAが検出された.大腸造影検査ではS状結腸憩室を認めた. 本例は, 糖尿病のコントロールに際しては血糖のみならず, 体重も含めた全身的管理が重要であることが再確認される症例と思われ報告した.
  • 仲谷 了, 吉川 隆一, 梶原 信之, 羽田 勝計, 戸川 雅樹, 古家 大祐, 堀出 直樹, 宇津 貴, 繁田 幸男
    1990 年 33 巻 9 号 p. 763-765
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Accumulation of sorbitol has previously been reported in rat mesangial cells cultured under high glucose conditions and has been linked to the impaired function of these cells in streptozotocin-induced diabetic rats. The presence of aldose reductase (AR, EC 1.1.1.21), a key enzyme in the sorbitol pathway, has also been reported in mesangial cells. The role of aldehyde reductase (ALR, EC 1.1.1.2), however, another enzyme catalyzing the conversion of glucose to sorbitol, has yet clarified to be in mesangial cells.
    In the present study, an aldose reductase inhibitor, FK-366, was capable of significantly inhibiting DL-glyceraldehyde (GAD)-reducing activity in a concentration of 10-8 M, but was unable to inhibit D-glucuronate (GLN)-reducing activity in cultured rat mesangial cells, even at 10-5M confirming the highly specific inhibitory activity of this compound on AR and suggesting simultaneous presence of both enzymes, AR and ALR.
    FK-366 also significantly prevented the accumulation of sorbitol in mesangial cells cultured under high glucose (55 mM) conditions 10-7M, the concentration at which the compound inhibited GAD-reducing activity but not GLN-reducing activity.
    These results suggest that AR may play a major role in sorbitol accumulation in cultured rat mesangial cells under high glucose conditions, although sorbitol may be produced by other enzymes.
  • 1990 年 33 巻 9 号 p. 767-775
    発行日: 1990/09/30
    公開日: 2011/08/10
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