糖尿病
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34 巻 , 5 号
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  • 嶋津 孝
    1991 年 34 巻 5 号 p. 385-394
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 横山 顕, 高木 俊和, 石井 裕正, 村松 太郎, 樋田 哲夫, 丸山 勝也, 加藤 眞三, 武井 泉, 土屋 雅春
    1991 年 34 巻 5 号 p. 395-402
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    自律神経障害と末梢神経障害は糖尿病とアルコール依存症の両者にみられる.アルコール依存症を合併した糖尿病 (DM・AL: n=68) の神経障害を, 糖尿病 (DM: n=50) とアルコール依存症 (AL: n=22) の神経障害と比較した.DM・AL, DM, AL各群のR-R間隔変動係数 (CVRR) は2.37±1.22, 2.80±1.08, 3.36±1.03, CVRR<2.0の頻度は49%, 22%, 9%であり, DM・ALで自律神経障害が高頻度であった.アキレス腱反射の減弱は50%, 32%, 23%, 振動覚の低下は47%, 24%, 9%に認められ, 末梢神経障害の頻度もDM・ALで高かった.糖尿病罹病期間3年以下では, DM・ALはDMに比し, 網膜症の頻度には差がなく, CVRRの低下, 振動覚の低下の頻度は高率であった。DM・ALでは, 脳萎縮ないし痴呆症等の中枢神経障害のある群で自律神経障害が高頻度にみられた.糖尿病とアルコール依存症の合併では, 両者の神経障害が相乗的に作用し, 自律神経障害と末梢神経障害が早期から進行することが示唆された.
  • 井垣 直哉, 山田 浩幸, 坂井 誠, 増田 章吾, 中道 恒雄, 老籾 宗忠, 春日 雅人, 土井 邦絋, 加藤 博通
    1991 年 34 巻 5 号 p. 403-407
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Maillard反応は還元糖とリジン残基との間で主として生じる反応である事から, Hysineのglycation抑制作用を検討した.モデル蛋白として牛血清アルブミン (BSA) 及びlysozymeを用いて, glucose単独添加群 (G群), glucose及びHysine添加群 (L群) に分けincubationし, 蛍光強度並びにAmadori化合物 (furosine) を測定し, SDS-PAGE法にてlysozyme蛋白のpolymerizationを検討した.さらにMaillard反応中間活性物質である3-deoxyglucosone (3DG) に対するHysineの作用を検討した.蛍光強度はL群がG群に比べ有意に高値であったが, BSA蛋白に生じたfurosineはL群に比べG群が高値であった.一方, lysozyme蛋白のpolymerizationは, L群に比べG群で進行した。また, 1-1ysine添加によって3DGによるlysozyme蛋白のpolymerizationが抑制された.以上, 1-1ysineはMaillard反応後期段階化合物生成抑制作用を示すものと考えられた.
  • 神田 勤, 藤本 陽子, 見延 優子, 吉田 勤, 岩崎 誠, 森 博雄綴, 志水 洋二, 上松 一郎
    1991 年 34 巻 5 号 p. 409-416
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    インスリン治療の糖尿病患者17例に対し, メモリー付き血糖自己測定機を用いて, 血糖自己測定 (SMBG) の信頼性を検討した.SMBGの自己申告値の精度 (Precision Index;P. I.) は71.8±32.3%(Mean±SD), 過少申告率 (Omission Index;O.I.) は24.8±24.2%, 追加申告率 (AdditionIndex;A.I.) は19.3%±27.8%であり, SMBGには虚偽の報告が存在した.しかし血糖自己測定機にメモリー機能が付加していることを意識させた後のP.I.は97.6±5.5%, O.I.は2.6±3.7%, A.I.は2.3±6.6%であり, SMBGの信頼性は有意に改善し, 血清フルクトサミン値, HbA1c値は有意に低下した.P.I.やO.I.では低血糖値や高血糖値ほど, 患者が受容できる血糖値の領域に書き変えたり, 削除していた.A.I.ではP.I.やO.I.と異なり, Y-GテストにてA型, C型, D型を示す糖尿病患者においては, 高血糖値にも有意な高頻度で, SMBG値を書き加えていた.以上は患者の受容しがたい血糖値である低血糖値や高血糖値の領域に, SMBGの虚偽の報告が多くみられるが, 血糖自己測定機にメモリー機能が付加していることを患者に意識させることにより, 虚偽の報告は減少することを示している.
  • 五日市 敬
    1991 年 34 巻 5 号 p. 417-424
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    進行した糖尿病性細小血管症 (細小血管症) における血漿soluble fibrin monomer complexes (SFMC) のsolubilityに関しては明らかでない.本研究はこの点を究明する目的でHbA110.0%以下の糖尿病60例につき血漿fibrinogen (Fbg), fibronectin (Fn), SFMCの各濃度を測定した.さらにSDS-polyacrylamide gel electrophoresis (SDS-PAGE) を行ない, SFMC中のFn,α,β,γ分画を求め検討した。その結果, 糖尿病性網膜症の進行, 蛋白尿の増強につれFbg, Fn, SFMCの各濃度は上昇し, SFMC中のFn/fibrin (ogen) ならびにFn/α-fractionはともに大となり, このさいFnとfibrinは非共有結合の状態にあった.さらに, fibrin (ogen) を100としたさいのα分画の占める割合には, 細小血管症の程度により差を認めなかったが, SFMC中のFn分画は細小血管症の進行した群で大となった.
    以上より, 進行した細小血管症ではFn含量の多い, したがってfibrin monomerのsolubilityの高いSFMCが大量に生じ, 血管壁上へのfibrin沈着を防止すると考えられる.すなわち, chronic low grade disseminated intravascular coagulationの代償期にあると思われる.
  • 英 肇, 三家 登喜夫, 中野 好夫, 澳 親人, 江川 公浩, 西 理宏, 曽和 亮一, 岡井 一彦, 西村 進, 近藤 漢, 南條 輝志 ...
    1991 年 34 巻 5 号 p. 425-432
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Islet amyloid polypeptide (IAPP) は膵B細胞より分泌されている新しいホルモン様物質であり, インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) の病因及び病態との関連性が注目されている.今回, 我々は糖尿病患者の空腹時および経ロブドウ糖負荷 (OGTT) 時の血漿IAPP値につき検討した.空腹時IAPP値は健常者で24.9±2.0P9/ml (mean±SEM), モル比でインスリン (IRI) の約1/7であり, 肥満者では高値, インスリン依存型糖尿病患者では低値を示した.一方, NIDDM患者では空腹時IAPP値は健常者と差を認めなかったが, IAPP/IRI (またはIAPP/CPR) のモル比が低下しており, IAPPのIRIに対する基礎分泌の相対的低下が考えられた.OGTT時にIRIのCPRに対する相対的な過剰反応を示す肥満耐糖能異常者では, IAPPも同様にCPRに対する相対的過剰反応が認められた.以上より, IAPPはインスリンと同様に糖代謝において何らかの作用を持つことが想定された。
  • 中村 宏志, 津田 晶子, 中川 理, 田中 拓, 荒川 直子, 千葉 泰子, 田村 紀子, 百都 健, 伊藤 正毅, 柴田 昭
    1991 年 34 巻 5 号 p. 433-435
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    Seven patients were studied to evaluate the effect of trimebutine maleate on diabetic diarrhea. All patients had severe autonomic neuropathy. Improvement was assessed on the basis of subjective symptoms (diarrhea score) after oral administration of trimebutine maleate (300 mg/day). Within two days, severe diarrhea was markedly reduced. No side effects were observed in any of the patients. The results of this study suggest that trimebutine maleate may serve as a useful drug in improving the symptom of diabetic diarrhea.
  • 吉岡 成人, 真山 享, 高井 正子
    1991 年 34 巻 5 号 p. 437-440
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    We have studied the effect of camostat mesilate on microalbuminuria in patients with non-insulin-dependent diabetes mellitus. A randamised design was used. Forty three normotensive diabetic patients free of overt proteinuria were divided into two groups. One group was given camostat mesilate 300 mg/day and the other was treated as a control group. The age of the patients, the duration of diabetes, the glycemic control and the initial urinary albuminn excretion rate were matched in each group. Urinary albumin concentration was measured by RIA and the albumin creatinine ratio (ACR) was calculated to observe the effect of camostat mesilate on out patient clinic for six months.
    In the group treated with camostat mesilate, ACR (mg/gCr) significantly (p>0.05) decreased from 75±50 to 53±43 (3 mo.) and to 37±20 (6 mo.). In those subjects with a relatively high ACR (ACR>100 mg/gCr), the decrease was more prominent with an average decrease of 65% after six months treatment. The control group showed no definite change in ACR through the six month period of observation. In conclusion, even short term treatment with camostat mesilate can reduce ACR in patients with incipient diabetic nephropathy. It is suggested that camostat mesilate caused a change in the glomerular capillary permeability for macromolecules through its inhibitory effects on the kallikrein-kinin system, complement system, coagulation system and platelet function.
  • 1991 年 34 巻 5 号 p. 441-481
    発行日: 1991/05/30
    公開日: 2011/08/10
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