糖尿病
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35 巻 , 10 号
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  • 繁田 幸男
    1992 年 35 巻 10 号 p. 789-790
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 仁木 一郎
    1992 年 35 巻 10 号 p. 791-796
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 赤澤 昭一, 赤澤 美保子, 前田 恭男, 高尾 幸男, 川崎 英二, 奥野 信一郎, 竹馬 庸裕, 瀧野 博文, 横田 厚, 長瀧 重信
    1992 年 35 巻 10 号 p. 797-801
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    rat embryo cuiture systemを使用し, 妊娠第10日, 11日にラベルした (U-14C, 1-14C or 6-14C) ブドウ糖を用い, 4時間培養を行い, ratのeariy organogenesisにおけるブドウ糖の代謝を検討した. 妊娠第10日のembryoにおいてはブドウ糖の消費率, 乳酸産生率はきわめて高く, 消費されるブドウ糖のほとんどが乳酸に変換された (89.63±2.78%). 妊娠第11日にはブドウ糖の乳酸への転換率は有意に減少した (73.53±2.74%, P<0.01). U-14C-giucoseを使用し, 全ブドウ糖消費量に占める酸化率を測定すると妊娠第10日は0.75±0.04%ときわめて低かったが, 妊娠第11日には, 3.83±0.35%(P<0.01) に増加した. Katzらの方法を用い, 全ブドウ糖消費量に占めるpentose cycleで酸化されるブドウ糖の比率を測定すると妊娠第10日には0.60±0.03%, 妊娠第11日には1.41±0.05%であった. 以上の事実より, organogenesisのごく初期 (妊娠第10日) のembryoはそのエネルギー産生を完全に嫌気的解糖系に依存しており, 酸化に利用されるブドウ糖のほとんどがpentose cycleで消費されていた. 胎盤循環のもととなるailantoic circuiationの開始により酸素の獲得が容易になるにつれ, 嫌気的解糖系によるエネルギー産生は少なくなり, TCA cycieのactivityが出現する事を示した.
  • 山口 多慶子, 葛野 公明, 鉄谷 多美子, 安永 幸二郎
    1992 年 35 巻 10 号 p. 803-810
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存性糖尿病 (NIDDM) 患者の血小板内遊離2+2+濃度 ([Ca2+] i) を2年間経時的に測定し, 糖尿病性血管障害との関連について臨床的検討を行った. 対象はNIDDM167例および健常群60例である. 非刺激時および刺激時 [Ca2+] iを蛍光指示薬fura-2/AMを用いて測定した. そして腎症, 網膜症, 高血圧およびHbA1cとの関連について検討した. NIDDM群の非刺激時および刺激時 [Ca2+] iは健常群に比べ高値であった. またNIDDM群の中では腎症および網膜症の軽症群の方が, 重症群より高値であった. 刺激時 [Ca2+] iはincipient nephropathyの時期に最も高値となり, 臨床的蛋白尿期では低値であった. 刺激時 [Ca2+] iは腎症の重症度により異なる挙動を示したが, 網膜症の重症度との相関は認められなかった. これらの成績から血小板内Ca2+をmessengerとした細胞内刺激伝達機構の異常が血管合併症, 特に腎症の発生進展に関与していることが示唆された.
  • 青木 雄次, 柳沢 康敏, 矢崎 国彦, 古田 精市
    1992 年 35 巻 10 号 p. 811-818
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    血清クレアチニン値正常の糖尿病患者を対象に, 朝食後2時間血中C-ペプチド (2h-CPR) 値と他のインスリン分泌能の指標との比較および血糖コントロールまたはクレアチニンクリアランス率 (Ccr) との関係を検討し, 2h-CPR値の臨床的意義について考察した. 糖尿病治療を継続したまま測定した2h-CPR値は, 1日の血清CPR値の総和と良い相関を示し (r=0.90, P<0.001), またグルカゴン負荷6分後血清CPR値とSU剤およびインスリン治療例, とくに2h-CPR値2ng/ml以下の例ではほぼ一致した値を呈した. 血糖コントロール後2h-CPR値は, 食事およびSU剤治療では有意に上昇し, インスリン治療では不変であった. インスリン値を基準とすると, Ccr 80ml/min以下の例ではそれ以上の例に比べ平均20% 2h-CPR値が見かけ上高値をとるものと推定された. このように, 2h-CPR値は日常のインスリン分泌を反映し有用と考えられるが, 血糖状態や腎機能を考慮する必要がある.
  • 林 昭夫, 谷口 健, 沢田 正文, 杉山 正康, 菅野 剛史
    1992 年 35 巻 10 号 p. 819-824
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    アルドース還元酵素阻害剤 (エパルレスタット, M0) 服用による尿中ケトン体検査および白血球検査への影響とその機序を検討した. 4名の健常者にMOを投与した試験および尿中の代謝産物mono-, di-OH体, およびdi-OH体の抱合体の添加試験で, いずれにおいてもケトン体および白血球で偽陽性反応がみられた. これらの代謝産物は強アルカリのpH下で400nmの極大吸収が500nmにシフトする. このシフトがケトン体への偽陽性反応をもたらすことが明らかにされた. また, 白血球の反応は, 試験紙中のジアゾ試薬への代謝産物の干渉であると示唆された. これらの干渉は, 煮沸試験, ヨード酢酸の添加および尿沈渣で確認される. ケトン体の測定は主として糖尿病性ケトアシドーシスを検出するために行われるものであり, 糖尿病患者に対して用いられる治療薬がこの測定系に干渉することは重要であり, その機序を解析した.
  • 鈴木 大輔, 谷亀 光則, 金重 秀明, 野本 保夫, 堺 秀人
    1992 年 35 巻 10 号 p. 825-830
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    開放性腎生検にて確定診断のなされた14例の糖尿病性腎症患者を対象とし, 年齢をmatchさせたびまん性増殖性腎炎患者 (DPGN) 11例をコントロールとして, それぞれの腎凍結生標本にPAS染色およびフィブロネクチン (FN), IV型コラーゲン (IVC), VI型コラーゲン (VIC) の蛍光抗体染色を行ない, その陽性領域の面積を自動画像解析装置を用いて測定し, 糸球体に対する百分率を算出した. その結果糖尿病性腎症のPAS・FN・IVC・VIC陽性領域はDPGNに比較し各々有意に高値を示し, また糖尿病性腎症ではPAS陽性領域とFN・IVC陽性領域が正相関を示した. 更に糖尿病性腎症ではPAS陽性領域と血清クレアチニン, 血中フィブリノーゲン, 尿蛋白に正相関が認められた. このことより糖尿病性腎症腎組織のPAS陽性領域, すなわちメサンギウム領域の拡大はFNやIVCなどの糖蛋白の増大を主体とし, 腎機能の低下や尿蛋白増加と関連する事が明らかにきれた.
  • 片山 泰之, 和田 誠基, 則武 昌之, 根本 洋子, 島内 武英, 久貝 信夫, 永田 直一, 阿多 雄之, 神崎 暁郎, 八幡 義人
    1992 年 35 巻 10 号 p. 831-835
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は29歳男性, 1989年1月にNIDDMと診断され, 食事および運動療法にてコントロールされていたが, 空腹時血糖 (FPG) に比してglycated hemoglobin (GHb) 値が異常低値を示したため, 1990年5月当科に入院となった. 入院時検査で, 赤血球数438万/mm3, Hb13.6g/dl, 網赤血球6.6%で, 赤血球形態では有口赤血球変化を伴う卵円形赤血球を多数認めた. また血清間接ビリルビンの軽度高値から溶血を考え, 赤血球の解析を行なった. 赤血球膜蛋白分析で分画4.2の部分欠損が明らかとなり赤血球膜蛋白分画4.2欠損症と診断した. 本症例におけるFPGとGHbの解離は本症に伴った赤血球寿命の短縮によるものと考えられた. 本症がGHbの異常低値を契機として証明された報告は今までにない. 本症例のGHb値は低値ながらフルクトサミン値と良好な相関を示し, 経時的な血糖コントロールの指標として使用可能であると考えられた.
  • 佐々木 秀行, 矢頃 綾, 松尾 博司, 二澤 美香, 大星 隆司, 坂本 健一, 南條 輝志男
    1992 年 35 巻 10 号 p. 837-842
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    聴性脳幹反応 (ABR) 潜時の遅延を含む高度の糖尿病性神経障害 (DN) を有する糖尿病にADH不適合分泌症候群 (SIADH) を合併した1例を報告する. 症例は58歳の男性, 下肢脱力, 体重減少のため当科入院した. 入院時現症では痩せ (身長163cm, 体重41kg), 上下肢の筋力低下, 筋萎縮, 腱反射減弱を認めた. 検査成績ではHb A1c 18.4%と高値, 血液化学, 副腎, 甲状腺機能は正常, 頭部CT, MRIは異常なく, 単純性網膜症, 0.29/日の蛋白尿を認めた. 尺骨神経の運動神経伝導速度31m/s, 安静時心電図R-R間隔の変動係数は0.8%に低下していた. 入院後, 血糖値は改善したが, 低Na血症 (120mEq/l), 低浸透圧血症 (246mOsm/kg) が出現. 水負荷試験にて尿浸透圧>血清浸透圧が持続ADHは抑制されずSIADHと診断した. 血清Naの正常化後も水負荷試験での異常は持続した. 低Na血症時, ABRのV波潜時の延長がみられ脳幹部の伝導遅延が示唆された. DNの1症状としてSIADHが発症する可能性が考えられた.
  • 紅粉 睦男, 真尾 泰生, 伊古田 明美, 田仲 昭, 水本 博章, 松谷 久美子
    1992 年 35 巻 10 号 p. 843-849
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は72歳, 女性. 1983年より空腹時に傾眠や意識障害が出現するも飲食にて軽快. 1988年10月に意識消失, 低血糖で当科入院. FBS36mg/dl, 血中IRI13μU/ml, CPR2.6ng/mlで, IRI/FBSO.36, CPR/FBSO.072と高値を示した. 画像診断では膵腫瘍を検出できず, PTPCによるIRI測定は膵尾部で249μU/mlと高く, 同部のインスリノーマと診断低血糖頻発のためにソマトスタチン・アナログSMS201-995を使用 (50-150μg/day, 4週間) したところ, FBSは使用前43.2±6.1から97.9±3.3mg/dl, IRIは18.0±7.1から4.3±1.3μU/mlと著効を呈した. 1989年7月, 膵体尾部切除術を施行 (膵尾部に径8mmのラ氏島腫瘍). 術後, 低血糖は消失し, FBSも100mg/dl前後である. 治療前のブドウ糖グルカゴン, アルギニン負荷試験では, IRI・CPRは低反応であったが, 治療中 (開始後2-3週) の各負荷試験では, 過剰反応を認めた. 本例では, SMS201-995治療により十分に低血糖が抑制され, 外来刺激に対する反応性が変化した.
  • 安島 美保, 小口 朝彦, 小島 久美子, 戸塚 康男
    1992 年 35 巻 10 号 p. 851-855
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    49歳女性. IDDM発症後約1年間無月経が続き, Estradiol<10pg/mlと性ホルモン低値にも関わらずゴナドトロピンの上昇を認めないため, 精査目的で入院身体所見異常なし. HbA1c=8.8%, 血中Cペプチド<0.2ng/ml. LH, FSHは基礎値ならびにLHRHへの反応性ともに著しく低下していた. LHRH間欠皮下注入 (10μ9/2h) 6日後, LHおよびFSHの基礎値はそれぞれ6.2mlU/ml, 46.9mIU/mlまで増加したが, LHRHの急速投与への反応性は殆ど認められなかった. ICA, ICSA, 抗下垂体抗体 (GH3細胞及びAtT-20細胞) の各自己抗体が検出されたが, ゴナドトロピン以外の下垂体前葉ホルモンの分泌は保たれており, 甲状腺及び副腎皮質機能も正常であった. MRIではpartial empty sellaを認めた. 本症例はIDDMの発症とほぼ同時期にゴナドトロピンの分泌障害をきたしたと考えられ, 共通する病因として膵ラ氏島, 視床下部-下垂体に対する自己免疫的機序が考えられる.
  • 高橋 良当, 大和田 一博, 伊藤 威之, 井上 幸子, 大森 安恵
    1992 年 35 巻 10 号 p. 857-859
    発行日: 1992/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    The effect of flecainide on painful diabetic neuropathy was studied in 10 patients suffering from pain for one or more months of duration and severe enough to disturb daily life. Among them, 8 patients had been inadequately treated with conventional agents such as carbamazepine, tiapride and mexiletine. In 5 of them, painful symoptoms were due to posttreatment diabetic neuropathy. Three patients had diabetic retinopathy, but none had signs of diabetic nephropathy.
    Flecainide (50 mg p.o., b. i. d. or t. i. d.) was given over a period of 4 weeks after 2 weeks of baseline observation. The effects were assessed in terms of pain score based on subjective reports.
    Within 2 weeks, the pain score was significantly reduced to 6.8/10 and within 4 weeks to 4.1/10. However, neurological findings remained unchanged. No side effects, including ECG changes, were noted in these 10 patients during the study. These results suggest that flecainide is useful for the treatment of painful diabetic neuropathy.
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