糖尿病
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35 巻 , 8 号
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  • 田村 泰, 平井 愛山, 寺野 隆, 斉藤 博幸
    1992 年 35 巻 8 号 p. 627-632
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 河盛 隆造, 森島 豊彦, 柴 雄一, 清水 靖久, 小杉 圭右, 神田 勤, 竈門 敬二, 東堂 龍平, 吉田 途男, 鎌田 武信
    1992 年 35 巻 8 号 p. 633-640
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン (Ins) 治療糖尿病患者における二糖類分解酵素阻害剤AO-128の有用性を検討した. 入院および通院中のIns治療NIDDM 27例, IDDM 17例を対象とし, AO-128を0.6mg/日, 8週間経口投与し, 治療開始前・開始後4週・8週および投与終了時4週で, 朝食負荷後の血糖応答, HbA1c, fructosamine (FRT), Ins使用量を経時的に追究した. 血糖応答はNIDDM, IDDM共にAO128投与4週で有意に改善し, この傾向は8週目まで持続した (血糖曲線下面積: NIDDM;484±140→414±114, IDDM: 574±120→440±153mg・hr/dl). NIDDMではHbA1c, FRTは有意に改善し (8.6±1.7→8.1±1.4%, 374±84→358±76μmol/l), Ins使用量も有意に減じた (27.4±13.8→26.0±14.OU/日). IDDMではこれらの変動が有意ではなかったが, 投与終了後に前値に復する傾向を認めた. 腹部症状等の副作用, 低血糖を2例に, GPT上昇を3例に認めたが, その程度は1例を除き軽微であった. 以上, AO-128はIns治療糖尿病患者においても血糖管理を容易にし, 臨床的に有用であった.
  • 清水 明実, 大森 安恵, 佐中 真由実, 平田 幸正
    1992 年 35 巻 8 号 p. 641-646
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病妊婦において妊娠経過中の尿中アルブミン排泄量 (urinary ablumin excretion; UAE) を定量し, その動態を観察した. インスリン依存型糖尿病妊婦 (IDDM) 25名, インスリン非依存型糖尿病妊婦 (NIDDM) 35名を対象とした. 平均罹病期間はIDDM 8.8年, NIDDM 6.0年で, 全例妊娠前より糖尿病があり, 尿蛋白の陰性であった. 健常女子および正常妊婦のUAEの検討からその正常範囲は20mg/day未満とした. 糖尿病妊婦ではIDDM 25例中13例 (52%), NIDDM 29例中18例 (51%) でUAE増加を認めた. UAEが増加した症例のうち24例 (72%) はUAE増加後妊娠中毒症に進展した. IDDMではUAE増加例の平均罹病期間は10.8年でIDDMのUAE正常範囲例6.6年より有意に長かった. IDDM, NIDDMともにHbA110%以上の例はUAEが増加した.
    UAEは妊娠中毒症に先駆けて増加するので中毒症の早期発見に有用であり, 糖尿病妊婦の治療管理の向上に役立つ事を認めた.
  • 柏木 厚典, 紀田 康雄, 朝比奈 崇介, 西尾 善彦, 池淵 元祥, 小川 勉, 田中 逸, 阿部 奈々美, 繁田 幸男
    1992 年 35 巻 8 号 p. 647-654
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存型糖尿病者31例 (糖尿病性血管合併症のないDM-1群16例と合併症のあるDM-2群15例) および非糖尿病者 (non-DM) 群10例について, インスリン誘発血糖降下時の血漿β-トロンボグロブリン (β-TG) 濃度および血漿組織プラスミノーゲン活性化因子 (t-PA) 量の変動を検討した.(1) DM-2群の基礎β-TG濃度はnon-DM群に比し高値で平均3.7倍 (p<0.001) であった.(2) 血漿グルコース (PG) 濃度の低下に伴い血漿β-TG濃度は有意に上昇するが, DM-2群では, non-DM, DM-1群に比し有意に高値であった. さらにDM-2群の血漿β-TG上昇度はDM-1群に比し有意に (P<0.005) 高値であった.(3) 血糖降下時のβ-TG上昇度はPG降下度とr=0.40 (p<0.01) の正相関した.(4) t-PA濃度は血糖降下時有意な変動を示さなかった. 以上NIDDM患者では急性血糖降下時, in vivo血小板凝集がPG降下度および糖尿病性血管障害の合併に依存して亢進した.
  • 勝又 一夫, 勝又 一臣, 勝又 義直
    1992 年 35 巻 8 号 p. 655-660
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Sulfonylurea剤 (SU剤) の1つであるglibenclamideの経口投与がアロキサン糖尿病の発症促進, 高血糖に及ぼす影響を一晩絶食させたラットを用いて検討した. 単独では糖尿病を発症させることのない少量のアロキサン (120mg/kg) 投与でも, 0.3mg/kg以上のglibenclamideを2時間前に前投与することにより, 起糖尿病作用を示した. また, 140mg/kg以上のアロキサン投与による高血糖も, 0.3, 0.4mg/kg glibenclamideの前投与によりさらに顕著となった. 摂食ラットでは絶食ラットに比し, アロキサン感受性が低下しており, 本研究でも250mg/kgのアロキサンで初めて糖尿病が発症したが, 0.3mg/kgのglibenclamideを投与すると, 摂食ラットでも140mg/kgのアロキサンで糖尿病が発症し, 対照群との差がより明白に認められた. しかし, 予め1u/kgのインスリンを筋注して低血糖状態にしても, アロキサン糖尿病の発症には影響がみられなかったことから, glibenclamideのアロキサン糖尿病発症促進作用は, この薬剤による血糖降下の二次的現象ではなく, 膵B細胞に対する何らかの直接作用と考えられ, この面から考察を加えた. なお, glibenclamideのclinical doseではこのような作用が全くみられなかった. 本成績は糖尿病惹起物質と経口血糖降下剤の代表であるsulfonylurea剤との相互作用を示すものであり, それぞれの作用機序を考えるうえで, 興味ある現象で今後さらに詳細な検討が必要である.
  • 青木 雄次, 矢崎 国彦, 柳沢 康敏, 古田 精市
    1992 年 35 巻 8 号 p. 661-666
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    生体で検出されるコラーゲン結合蛍光物質に, 過酸化脂質またはフリーラジカルが関与している可能性が推定されている. そこでストレプトゾトシン糖尿病ラットをビタミンE欠乏食 (D食) または添加食 (S食) および対照食 (C食) で4週間飼育し, コラーゲン結合蛍光物質の変化を観察した. 糖尿病ラットの血糖グリコヘモグロビン値は著明高値を呈したが, 各餌間に有意差はみられなかった. 糖尿病ラットの血清thiobarbituric acid reactmts値は, D食で平均98.9nM/mlと著明に上昇し, S食では6.2nM/mlと非糖尿病ラットのレベルまで抑制された. 皮膚と尾の腱のコラーゲン結合蛍光物質は, ともに糖尿病ラットにおいてC食非糖尿病ラットに比べて有意に (P<0.05) 増加したが, 各餌間に有意差はみられなかった. このように, 高血糖に伴いコラーゲン結合蛍光物質は増加したが, その生成に酸化的ストレス, 少なくとも過酸化脂質の関与は少ないものと推定された.
  • 春田 哲郎, 小林 正, 板津 武晴, 繁田 幸男
    1992 年 35 巻 8 号 p. 667-675
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    典型的なA型インスリン受容体異常症の臨床所見を示しインスリン受容体結合が正常下限であった症例においてインスリン受容体遺伝子のdirect sequence法による解析を行いアミノ酸コドン1048においてアラニン (GCC) がアスパラギン酸 (GAC) に置換するヘテロ接合体のmissense mutationを同定した. この変異を持つインスリン受容体cDNAをsite-directed mutagenesisにより作成しCOS7細胞にtransfectionし変異インスリン受容体を発現させその機能解析を行った. その結果変異インスリン受容体の自己リン酸化の著明な低下を認めた. アミノ酸コドン1048のアラニンはインスリン受容体のkinase domainに位置し多くのprotein-tyrosine kinaseにおいて保存されておりtyrosin kinase活性に重要な役制を果たしていると考えられ, このアミノ酸がアスパラギン酸に置換することにより本症例のインスリン抵抗性が生じていることが示唆された.
  • 小島 元子, 五味渕 大平, 福地 総逸, 松井 遵一郎
    1992 年 35 巻 8 号 p. 677-682
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存性糖尿病と成長ホルモン (GH) 欠乏を伴った真性思春期早発症の1例を経験したので報告する. 症例は15歳の女性. 6歳7月時に恥毛が発生し, 6歳10月時に初潮がみられた. 某病院小児科で真性思春期早発症と診断されたが, 当時のGH分泌能は正常であった. 7歳時から, 抗アンドロジェン剤 (酢酸シプロテロン) を投与された. 以後, 徐々に体重が増加し, 12歳頃から尿糖が陽性となり, 15歳時精査のために入院. 入院時身長141cm (-2.98SD), 体重54kg (+0.33 SD), 肥満度+54%. 75g OGTT時で血糖は糖尿病型, 血清IRIは遅延低反応. 尿中C-peptideは正常. Eugiycemic giucose clampによるglucose metabolic rateは, 3.3ml/kg/minと著明低値. 内分泌学的検査では, GH分泌低下と, LHおよびFSHの分泌過剰を認めた. 本例の糖尿病の原因として, 肥満のみならず小児期からのLH過剰も否定できない.
  • 上垣 正彦, 高杉 佑一, 杉江 広紀, 辻 和之, 林 憲雄, 粂井 康孝, 並木 正義
    1992 年 35 巻 8 号 p. 683-689
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    ガス産生化膿性肝膿瘍を合併したNIDDMの1例を経験した. 症例は84歳, 男性. 嘔吐, 発熱で発症し, 当院に入院した. 高血糖, CRP陽性, 白血球増多, 胆道系酵素の上昇を認め, ただちにインスリン治療と抗生剤の投与を開始した. 腹部の超音波検査とCT像で少量のガス産生を伴う孤立性化膿性肝膿瘍 (CT上72×92mmのSOL) に特徴的な所見を認めたので抗生物質を変更し, ドレナージを行うことなく順調に治癒した. 肝動脈塞栓術後やエタノール局所注入療法後などにみられる医原性のガス産生症例を除外して集計すると, (非医原性) ガス産生化膿性肝膿瘍の本邦報告例は自験例を含め23例で, このうち糖尿病合併例が20例 (87%) と極めて高率である. 本症の報告例は少ないが, 糖尿病者に多い特徴があり, 早期の診断と治療効果判定には, 腹部超音波や腹部CTによる画像診断が有用と思われ報告した.
  • 1992 年 35 巻 8 号 p. 699-708
    発行日: 1992/08/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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