糖尿病
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36 巻 , 9 号
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  • 阿部 裕
    1993 年 36 巻 9 号 p. 683-684
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 内藤 隆, 山口 裕, 藍沢 茂雄
    1993 年 36 巻 9 号 p. 685-691
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症の組織学的検索の多くは生検材料を対象とし, 腎全体からの構造的把握からの解析は少ない. 剖検腎を対象に次の3点に注目し, 形態計測を行った. 血管病変と糸球体病変との関係, 加齢高血圧の影響, 同年代の非糖尿病群との比較. 対象は非透析糖尿病性腎症70例, 非糖尿病50例を選択し, 腎重量, 皮質幅, 球状硬化糸球体率, 各動脈壁の内膜/中膜比, 細動脈硬化度を計測し, 高血圧等の臨床所見を含め統計学的に解析した.
    糖尿病群では球状硬化糸球体率が非糖尿病群に比べて高度であり, 顕著な硬化を示す弓状動脈と細動脈の硬化度と高い相関を認めた. 加齢との相関が高い小葉間動脈硬化度は低く, 球状硬化糸球体率とは相関しなかった. 動脈樹の部位による硬化度が糖尿病や加齢により異なり, それに異質性が見られた. 浸出性病変は動脈硬化度に高い相関を認め続発的性格を示したが, 結節性病変はそれとの相関が低く, 糖尿病による固有の病変と思われた.
  • 山田 博之, 堀田 饒, 中村 二郎, 洪 尚樹, 榊原 文彦, 小森 拓, 濱田 洋司, 若尾 孝明, 原 朋広, 森 康一, 成瀬 桂子 ...
    1993 年 36 巻 9 号 p. 693-700
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性神経障害の治療薬として注目されているaldose reductase inhibitorのひとっSNK-860 (SNK) の有効性をストレプトゾトシン糖尿病ラット (STZ-DM) を用いて電気生理学的および生化学的に検討した. 1) STZ-DMで低下した運動神経伝導速度は, SNKおよびインスリンにより有意に改善した. 2) STZ-DMでは, 心電図R-R間隔の変動係数の低下がみられ, その低下はSNKによりインスリンと同様に有意な改善を示した. 3) STZ-DMの坐骨神経内ソルビトールおよびフルクトースの蓄積とミオイノシトール含量の低下は, SNKの投与によりほぼ正常化した. 4) STZDMの坐骨神経Na+/K+-ATPase活性の低下は, SNK投与によってインスリン同様に有意に改善した. 5) STZ-DMで低下した血漿カテコラミン濃度は, SNK投与により有意に改善した. 得られた成績より, 糖尿病性末梢および自律神経障害の発症にポリオール代謝の活性亢進が関与し, その改善にSNKが有効であることが示唆された.
  • 高橋 良当, 伊藤 威之, 大和田 一博, 井上 幸子, 大森 安恵
    1993 年 36 巻 9 号 p. 701-705
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    過去8年間に当センターで経験し, 経過観察し得た糖尿病性単神経障害で, 脳神経群32例と四肢体幹部群17例の臨床像について比較検討した. その結果, 脳神経群は有意に高齢で, 肥満傾向があり, 四肢体幹部群には男性が多かった. 突然発症の割合は脳神経群 (91%) の方が, 四肢体幹部群 (47%) より明らかに多かった. 3カ月以内に麻痺が回復する割合は脳神経群 (78%) が四肢体幹部群 (41%) より有意に高く, 回復するまでの期間と血糖改善度との間に有意な一次相関が四肢体幹部群に認められた. 一方, 糖尿病罹病期間や治療法, 麻痺改善までの血糖改善度に両群間の差は認められず, 単神経障害発症時のHbA1cは両群共高値であった. 以上より, 糖尿病性四肢体幹部単神経障害は脳神経単神経障害と異なる病像を示しており, その予後には血糖コントロールの影響が四肢体幹部神経障害で認められた.
  • 中島 直樹, 宮村 知也, 山下 司, 橋本 俊彦, 麻生 宣則, 梅田 文夫, 名和田 新, 本松 利治
    1993 年 36 巻 9 号 p. 707-714
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    高プロインスリン血症とインスリン受容体異常症はそれぞれ膵B細胞の過剰なインスリン分泌負荷状態および末梢のインスリン抵抗性の臨床モデルと考えられる. 今回, それぞれ (His65-プロインスリン家系とHis252-インスリン受容体家系) の家系構成者の経口糖負荷試験による耐糖能の評価や各種糖糖代謝関連検査, および約5年間の経口糖負荷試験の推移を検討した. 高プロインスリン血症家系では空腹時のCペプチド/インスリン・モル比が, インスリン受容体異常症家系では経口糖負荷試験によるインスリン分泌反応の異常の程度がそれぞれの遺伝子型を反映した. 両家系ともに, 耐糖能障害の増悪には糖負荷後のインスリン分泌反応の低下が関与し, 通常のインスリン非依存型糖尿病のそれと類似した. また, 両家系ともに遺伝子変異が耐糖能障害の程度を規定しているのではなく, ともに膵B細胞に要求される過剰なインスリン分泌の代償能に限界があるものが糖尿病あるいは耐糖能障害にいたることが示唆された.
  • 植田 由香, 若林 茂, 松岡 瑛
    1993 年 36 巻 9 号 p. 715-723
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    難消化性デキストリン (PF-C) の耐糖能改善効果を健常人において評価した.(1) PF-C (3, 6, 30g) 添加・非添加条件下, ショ糖30gを含む炭酸水100mlを成人男性6名に投与し, 耐糖能および負荷後2時間尿のC-ペプチド (U-CPR) 値を測定した. 負荷後30分の血糖値の平均変化率は前値を100%とすると, ショ糖単独154%に対してPF-C3および6g摂取時はいずれも141%と有意に低値であった (30g摂取時146%). U-CPR値はPF-C 6g摂取時に最も低下し, ショ糖単独 (4.62±0.72μg/2hr) の86%であった. 以上から, PF-Cの最有効添加量はショ糖30gに対し6gと推定した (2) ショ糖30gを含む水羊羮 (100g) を成人35名に投与したところ, PF-C6g摂取時のU-CPR値は非摂取時 (5.71±0.78μg/2hr) の78%に低下した. さらに, 試験前臨床検査において上半身肥満男性6例のBG, T-Cho, TG, γ-GTPは正常体型男性 (25例) に比べ有意に高値であり, PF-C 6g摂取によるU-CPRの低下効果はより顕著に認められた (非摂取時の61%).
  • 西尾 宏之, 久津 見恭典, 加藤 浩司, 越野 雄祐, 嶋田 佳文, 多田 浩, 藤原 隆一, 林 多喜王, 中井 継彦, 宮保 進
    1993 年 36 巻 9 号 p. 725-732
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病 (DM) における冠動脈硬化病変の進行機序を明らかにするため, 2回の冠動脈造影検査を施行した72症例を対象にして, 冠動脈硬化病変進行に対するDMの関連性およびその特徴を検討した. 全症例ではDM・喫煙・アポB・アポB/A-I比が冠動脈硬化病変進行との関連性を認めた. DM患者25例では総コレステロール・LDLコレステロール・アポB・アポB/A-I比が, 非DM患者47例では喫煙・肥満・アポB・アポB/A-I比で関連性を認め, DMの有無により関与する危険因子に違いを認めた. またDM患者における空腹時血糖・ヘモグロビンA1cには関連性を認めなかった以上よりDMは冠動脈硬化病変進行の危険因子であり, その進行にはDMのコントロール状態よりも, 合併する脂質代謝異常がより強く関与していることが示唆された. さらにその脂質代謝異常には, 非DM患者が質的な異常のみであるのに対し, DM患者では質・量ともに異常を認めた.
  • 永井 隆, 今村 誠, 小中 俊太郎, 冨沢 貴, 清水 弘行, 森 昌朋
    1993 年 36 巻 9 号 p. 733-739
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    重篤な神経障害を有する糖尿病患者においてオメプラゾール内服が引き金となって, 麻痺性イレウスを繰り返した1例を経験した. 症例は, 52歳男性. 2年前より両下肢のしびれ, 立ちくらみ, 陰萎, 残尿感, 胸やけ, 心窩部痛, 下痢が続き糖尿病性神経障害によるものと診断した. その後, 逆流性食道炎に対しオメプラゾール20mg投与翌日には嘔吐, 腹痛が出現した. 腹部の蠕動音は消失しており腹部X線にて小腸内ガス像を認め, 麻痺性イレウスと診断した. 8カ月後, 近医でオメプラゾールを処方され, 翌日, 腹痛が出現し再び, 麻痺性イレウスを起こした. 上部消化管造影検査で胃拡張所見以外に異常は認められず, 小腸造影検査, 大腸造影検査, 腹部エコー, 腹部CT像では異常所見は認められなかった. 神経障害の高度な糖尿病患者に, 消化管運動に影響を及ぼすと考えられる薬剤を投与する際注意を要すると思われた.
  • 長岡 匡, 水野 恭嗣, 松下 重人, 三平 伸一
    1993 年 36 巻 9 号 p. 741-746
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は44歳, 男性. 1年前に糖尿病と診断されたが放置していた. 腰痛, 右下肢痛を主訴に入院した. 高血糖, 白血球増加, CRP陽性, 赤沈亢進を認め, 尿定量培養にて黄色ブドウ球菌が検出された. CTで右腸腰筋膿瘍を認めた. 抗生物質投与により症状は軽快し1カ月後には退院となった. 退院2カ月後より再び腰痛および左下肢痛出現し, 再入院となった. CTにて左腸腰筋膿瘍を認めたため, 抗生物質の投与を行なったが軽快せず, 切開排膿術を施行したところ1カ月後にはCTにて腸腰筋膿瘍の消失を確認した. 本例は血糖調節不良のインスリン非依存型糖尿病に尿路感染症から腸腰筋膿瘍を発症し, さらに対側に再発したものと考えられた. 糖尿病患者に腸腰筋膿瘍を合併した症例には, 充分な注意が必要であると考えられた.
  • 1993 年 36 巻 9 号 p. 747-756
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 葛谷 健
    1993 年 36 巻 9 号 p. 757
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 繁田 幸男
    1993 年 36 巻 9 号 p. 758
    発行日: 1993/09/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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