糖尿病
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37 巻 , 11 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 星 充, 滝本 忠司, 田野 保雄, 斉藤 喜博
    1994 年 37 巻 11 号 p. 791-801
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 川口 美喜子, 谷川 敬一郎, 加藤 譲
    1994 年 37 巻 11 号 p. 803-809
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    母体のheat stressが, 器官形成期ラット胎仔に及ぼす影響について検討した.妊娠10.5日の正常妊娠ラット (n=8), 糖尿病妊娠ラット (n=9) にheat stress (直腸温41℃, 5分間) を負荷した.対照ラット (正常ラットn=8, 糖尿病ラットn=8) は室温で同様に拘束した.妊娠11.6日に胎仔のsomite number (SN), crown-rump length (CRL) を計測し, protein, DNA含量を求めた.Heat stressは正常妊娠ラット胎仔のSN, CRL, protein含量に影響を与えなかったが, 胎仔のDNA含量を有意に低下させた (32.3±0.6 vs 30.0±05μg, P<0.05).糖尿病妊娠ラットの胎仔においてもheat stressはDNA含量を低下させた (27.3±0.6 vs 24.0±0.5μg, P<0.05).奇形の頻度は糖尿病妊娠ラットの仔で高頻度に認めたが, heat stressによる有意な増加は認めなかった.これらの成績は, 器官形成期の胎仔の細胞増殖の抑制と催奇形性とは直接関係しないことを示唆する.
  • 吉成 元孝, 土井 康文, 飯野 研三, 山本 操, 篠原 規恭, 吉住 秀之, 岩瀬 正典, 布井 清秀, 仲村 吉弘, 藤島 正敏, 福 ...
    1994 年 37 巻 11 号 p. 811-818
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    中等度ないし良好にコントロールされたNIDDMにおける高脂血症の頻度と治療の実態を調べた.福岡県下の代表的施設の糖尿病再診外来で, 1月末の1週間に空腹時採血を受けたNIDDM全患者680名 (男女比1: 1.1, HbA1c 7.3±1.5%) を対象に, 血清脂質と高脂血症薬剤の投与状況を調査した.施設問の血清脂質値のぼらつきは標準血清の同時測定で補正した.高脂血症は全体の52%にあり, 高脂血症薬はそのうちの32%に投与されていた.主にHMGCoA還元酵素阻害薬が使用されており, 高コレステロール血症 (>220mg/dl) は投与前の48%から32%に減少していた.しかし, 高中性脂肪血症 (>150mg/dl) や低HDL血症 (<35mg/dl) の頻度には大きな変化がなく, それぞれ22%と7%に認められた.HbA1cの施設問変動は各施設の正常平均値で補正したが, HbA1cと血清脂質との間には明らかな関係を認めず.アルコール摂取は1日30g未満から総コレステロールを有意に下げ, 30g以上80g未満では中性脂肪を上げていた.
  • 遅野井 健, 福本 義裕, 小沼 富男, 斎藤 三代子, 黒田 裕久, 須賀 茂樹, 内海 信雄, 石岡 国春, 武部 和夫
    1994 年 37 巻 11 号 p. 819-825
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    心疾患の既往がなく安静時心電図, 心エコー, 201Tl運動負荷心筋シンチに異常のないNIDDM患者52例, および心疾患の既往がなく耐糖能正常の健常男性10例を対象として, MIBG心筋シンチの糖尿病性自律神経障害に対する有用性を検討した. NIDDM患者, 健常者ともに前壁や側壁領域に比して下後壁領域で集積低下を認めたため, 画像は健常者を基準としたrelativeregional uptake (RRU) を加味して判定した.その結果, 正常群14例, 区域性異常群30例, 禰漫性異常群4例, 無集積群4例と判定された.区域性異常群は正常群に比して網膜症, 腎症, 神経症, 高血圧の頻度が高かった.自律神経検査の心拍変動と血圧変動には両群間で差を認めず, 振動覚は区域性異常群が正常群に比して低下していた.以上より, MIBG心筋シンチは従来の生理学的神経検査法より早期に自律神経障害を診断できる可能性が示唆され, 糖尿病性自律神経障害に対して有用性の高い検査法と思われた.
  • 大塚 吉則, 藪中 宗之, 野呂 浩史, 渡部 一郎, 阿岸 祐幸
    1994 年 37 巻 11 号 p. 827-832
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    環境温度のアルドースレダクターゼ (以下ARと略す) 活性値に与える影響を明らかにする目的で, 水温を変化させて健常人を浸漬し, 末梢血中の赤血球を用いて検討した. AR活性の基礎値は健常人で1.11±0.12 (mean±SEM, U/gHb, n=34), 糖尿病患者で2.07±0.14 (n=45) であった (p<0.0001). またAR活性はHbA1と有意の相関があったが (P<0.01), 空腹時血糖値とは相関しなかった.次に水温の影響を検討したところ, 42℃10分間の水浸でAR活性は37.6%増加し (p<0.01), 39℃, 25℃ではそれぞれ52.2%(p<0.01), 47.0%(p<0.05) 減少した.また, 赤血球ソルビトール濃度は42℃において36.0%の増加を示した (p<0.05). これらのことから, 環境温度により糖尿病性合併症は何らかの影響を受ける可能性のあることが示唆された.
  • 大塚 香奈子, 伊藤 久生, 時澤 佳子, 田中 正純, 八谷 直樹, 荒牧 真紀子, 猪口 哲彰, 大泉 耕太郎, Masahiro Yo ...
    1994 年 37 巻 11 号 p. 833-837
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    症例は54歳, 女性で1968年特発性血小板減少紫斑病 (ITP) と診断され副腎皮質ホルモン投与されていたが, 1971年に慢性関節リウマチ (RA) を併発した. 1979年尿糖および高血糖が出現し, 糖尿病と診断され, その後ITPの増悪により副腎皮質ホルモン (プレドニン) を30mgに増量し, インスリン注射を開始した.この時点での尿中C-ペプチド (CPR) は36μ9/日であった. 1989年頃より血糖コントロールは徐々に悪化し1991年には尿中CPRが10μ9/日以下となり, グルカゴン試験も無反応を示した.また, 既往に流早産を数回経験し, 検査所見ではICA, RA因子, 抗血小板抗体, およびループアンチコアグラントが陽性を示した. 以上より時間的に推移しながらITP, RAおよび抗リン脂質抗体症候群にslowly progressive IDDMなどの自己免疫疾患を合併したもので, 免疫学的背景を考える上で興味ある症例と思われた.
  • 香取 登久江, 橋本 佳明, 高橋 宗春, 寺谷 宏子, 塚本 和久, 木下 誠, 渡辺 毅, 加藤 泰一, 寺本 民生, 岡 輝明, 黒川 ...
    1994 年 37 巻 11 号 p. 839-844
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は56歳の男性で食後の低血糖症状が10年間にわたり進行し, 精査目的で当科に入院した. 低血糖症状はなかったが第6病日の早朝空腹時血糖が34mg/dl. その際の血中インスリン値 (IRI) が80μU/mlでインスリノーマが強く疑われた. 血糖日内変動では朝食2時間後血糖118mg/dl. IRI 307μU/mlと食後のインスリン過剰分泌反応を示した. 経口, 経静脈ぶどう糖負荷, グルカゴン負荷試験によるIRIのピークはそれぞれ1040μU/ml, >9999μU/ml. 2768μU/mlと著明なインスリン過剰分泌反応を認め, 後二者では血糖が30mg/dlまで低下した. 空腹時の運動負荷ではIRIは31μU/mlから60分後6μU/mlまで抑制され, 血糖は48mg/dlから82mg/dlまで上昇した. 摘出された膵頭部の腫瘍は径2cmの組織学的に良性のインスリン産性ラ氏島腫瘍であった. ぶどう糖刺激に対してインスリン過剰分泌反応を示し, そのため食後の反応性低血糖症状を呈した珍しいインスリノーマの1例を報告した.
  • 北室 文昭, 林 裕史, 内潟 安子
    1994 年 37 巻 11 号 p. 845-849
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は78歳の男性, 病歴より低血糖症が疑われ, 空腹時血糖53mg/dl, 二抗体法で測定した血清 IRI 値は 320μU/mlと高値を示した, 酸性エタノール法で抽出したこの患者血清中 TIRI は510μU/mlと高値, FIRIは5.0μU/mlで, 両者の間に強い解離をみとめた. 125 I結合率は70%と高値を示した.この患者のHLAはDR4を有し, そのnucleotide sequanceはDRB10403/DQA10301/DQB10302であった. この患者ではまた, 二抗体法による血清グルカゴン値が628pg/mlと異常な高値であり, インスリンと同様にグルカゴンに対する抗体の存在も疑われたが, その存在は否定された.
  • 重平 正文, 河野 鐵, 宇都 浩文, 中間 哲文, 加藤 順也, 栗林 忠信, 中馬 智巳, 二見 寿子
    1994 年 37 巻 11 号 p. 851-854
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    We investigated the retinal findngs in eleven patients with diabetes mellitus during interferon (IFN) therapy for chronic type C hepatitis. Fundic examinations were performed periodically before and at 1 week, 2 weeks and 4 weeks and every month after IFN therapy. In eight of nine patients (88.9%) free of diabetic retinopathy before IFN therapy, retinal abnormalities, dot or patchy hemorrhage and cotton-wool spots, developed during IFN therapy. In another two patients with diabetic retinopathy before IFN therapy, retinal hemorrhage worsened. Therefore, we considered that diabees mellitus was a risk factor for retinal abnormality during IFN therapy. Fortunately, these abnormalities were not severe and did not exacerbate during IFN treatment except for one patient with diabetic retinopathy before IFN therapy, whose visual acuity was impaired. Thus we should use IFN carefully for diabetic patients.
  • 島 健二, 遠藤 治郎, 老籾 宗忠, 大島 一洋, 大森 安恵, 片山 善章, 金沢 康徳, 河合 忠, 河盛 隆造, 菅野 剛史, 清瀬 ...
    1994 年 37 巻 11 号 p. 855-864
    発行日: 1994/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    On the basis of the previous interim report of this committee, it became apparent that there was a big variation in the measured values of HbA1c among the participants and this large interlaboratory variation was mainly due to differences in evaluation of a labile HbA1c component and in values measured with an instrument of one manufacture and with the other. In the present study we investigated whether standardizing to measure only stable component using common calibrators was useful to reduce the large interlaboratory variation. If it is so, the reference intervals of HbA1c value will be established using the standardized procedure. The committee sent a set of materials (two lyophilized erythrocyte hemolysates, two similarly processed calibrators and each one of fresh blood samples obtained from a healthy person and a diabetic patient) to 110 institutes and asked to measure stable HbA1c percentage in the materials. To assign HbA1c percentages to calibrators, we used HbA1c results from 100 participants who sent us the data good enough to evaluate judgingc from their chromatograms. Two-point calibration with assigned values improved interlaboratory variation as follows; CV with and without calibration, lyophilized hemolysate 1. 1.98% and 5.33%, lyophilized hemolysate 2, 1.43% and 3.24%, normal fresh blood, 3.88% and 7.76%, and diabetic fresh blood, 2.82% and 3.53%.
    We concluded that this standardized procedure i.e. measuring only stable HbA1c component and correcting the HbA1c percentages thus obtained with the assigned value of the calibrators, is useful to reduce the interlaboratory variation to the clinically desirable level of 4.0% which was calculated from data of the questionnaire to about 100 qualified diabetologists in Japan.
    The reference intervals of HbA1c percentage calculated from HbA1c results of 725 healthy subjects measured using the standardized procedure was from 4.3% to 5.8%.
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