糖尿病
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37 巻 , 5 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 佐藤 則之, 清水 弘行, 森 昌朋
    1994 年 37 巻 5 号 p. 321-325
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 吉田 宗儀, 澤 純子, 穂積 俊樹, 石田 芳彦, 鹿住 敏, 末永 謙治, 土井 邦紘
    1994 年 37 巻 5 号 p. 327-333
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    我々はStreptozotocin (以下STZと略す) 糖尿病ラットに高コレステロール食を投与することにより大動脈にMacroangiopathyを発症することを観察し報告してきた、今回は, 同じ方法により網膜血管である網膜内側動脈と静脈, 脈絡膜血管の長後毛様体動脈 (A.ciliares posterior longae) の組織学的変化について検索した.SD雄性ラットにSTZ (50mg/kg) 糖尿病を発症させた糖尿病II群, これに1.5%コレステロール混合食を投与したIII群, さらに1.5%コレステロール食と15%グルコマンナン混合食を投与したIV群と正常対照1群に分け, 18週後に検索した.その結果, 血糖値はII (204±19mg/dl), III群 (260±16mg/dl) が各々1 (143±10mg/dl), IV群 (185±12mg/dl) に比し有意に上昇した.血中コレステロール値はIII群 (159.6±17.9mg/dl) が有意に高く, グルコマンナン投与により有意の減少をみた.網膜組織学検索ではII, IIIおよびIV群糖尿病ラットに共通して網膜内側静脈の拡張性変化がみられた.III群では網膜内側動脈のうっ血性小瘤と脈絡膜の長後毛様体動脈の内腔に動脈硬化性粥腫が観察された.IV群では網膜内側動脈の拡張と長後毛様体動脈の軽い粥腫がみられた。糖尿病ラットで観察された初期糖尿病性網膜症と思われる網膜内側静脈 (Venula medialis retmae) の拡張性変化は, 高コレステロール食投与によりMacroangiopathyを伴うとともに, 明らかに進行した糖尿病性網膜症と思われる網膜内側動脈 (Arteriola medialis retinae) のうっ血性小瘤を形成した.以上の結果より, 動脈硬化症は糖尿病性網膜症の進展に何らかの影響を与えていることが示唆された.
  • 尾本 由美子, 日高 秀樹, 小島 秀人, 繁田 幸男
    1994 年 37 巻 5 号 p. 335-342
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病 (以下DM) にともなう高コレステロール血症における外因性ステロール吸収増加の関与を明らかにするため, ストレプトゾトシンDMラットに14日間高コレステロール食を負荷して血漿ステロール濃度測定と腸管の形態的計測を行った.1%コレステロール (以下Ch) 負測荷実験では, DM群で対照群に比し高Ch血症のみならず高植物ステロール (以下PS) 血症を認めた.1%PS負荷実験ではDM群で著明な高PS血症が見られ (カンペステロール: 7.9±2.0vs17.8±8.2mg/dl, p<0.05), インスリン治療により改善した.また腸管の形態的指標と血漿PS濃度との間には良好な正相関を認めた.過食の影響を排除するためPair feeding実験を行ったが, 同様の結果を得た.PSの血中半減期は対照DM群問で差を認めなかった.以上のことは, 外因性ステロールの過吸収がDMラットの高脂血症, 特に高コレステロール血症に関与していることを示しており, この機序として腸管肥大の可能性が示唆された.
  • 古田 浩人, 曽和 亮一, 田畑 宏道, 平山 純二, 根来 寿郎, 三家 登喜夫, 南條 輝志男
    1994 年 37 巻 5 号 p. 343-348
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しい抗糖尿病薬CS-045の骨格筋におけるインスリンの作用におよぼす効果をラットin situ後肢筋灌流法を用いて検討した.実験は, 前灌流の後インスリン (1000μU/ml) を80分間投与し, 後半の40分間にはさらにCS-045 (10μM) を追加投与した.雄性Zucker-fattyラット (ZFラット) のCS-045非投与時のglucose uptake (GU) は雄性Wistarラット (Wラット) に比し有意に低下しており (248.3±23.7対599.7±63.8nmol/g/min, mean±SE, P<0.01), ZFラットにおいてインスリン抵抗性を認めた.CS-045注入前後のGUは, Wラット, ZFラットともに不変であった. 一方, CS-045をZFラットに0.2%混餌 (約150mg/kg/day) で9日間投与した場合のGUは非投与時に比べ有意に改善していた (378±26.5対243.3±23nmol/g/min, P<0.01)。以上より, 長期投与時にCS-045は骨格筋でのインスリン抵抗性を改善するものと考えられた.
  • 紀田 康雄, 柏木 厚典, 中川 浩子, 吉川 隆一, 繁田 幸男
    1994 年 37 巻 5 号 p. 349-355
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    我々は糖尿病者の突然死の頻度が一般の報告に比べ多い事を報告してきたが, 死因の詳細は明らかではない.突然死の死因の1つに悪性不整脈が考えられる.今回はホルター心電図を用いて, 心室性期外収縮 (VPC) の頻度, 重症度と臨床的特徴を444例のNIDDM (D群) と80例の非糖尿病対照者 (N群) で調べた.
    1) D群では多源性, 連発性VPCの頻度がN群より有意に高く, 一部には心室頻拍やR on T等の悪性不整脈も見られた.2) D群の悪性不整脈の危険因子として加齢, 虚血性心疾患, 腎症, 自律神経障害が重要であった.
    以上の結果より, 心合併症や腎症, 自律神経障害合併の糖尿病患者にはホルター心電図による不整脈の精査が, 突然死の予防に有用と考えられた.
  • 鈴木 大輔, 仲 雷太, 谷亀 光則, 神出 毅一郎, 金重 秀明, 野本 保夫, 堺 秀人, 宮崎 正信
    1994 年 37 巻 5 号 p. 357-363
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症におけるtransforming growth factor β (TGF-β) mRNAの発現を調べるため, ヒト腎組織を用いてin situハイブリダイゼーションを行った.対象は開放性腎生検にて得られた13例の糖尿病性腎症腎組織で, 組織障害度により三群に分類した.In situハイブリダイゼーションは, 20塩基のoligonucleotide probeを用いた非放射性標識法を用いた.その結果, すべての症例でメサンギウム細胞および糸球体上皮細胞にTGF-β mRNAの発現が観察されたが, メサンギウム領域の拡大が著明な群においてその発現が強かった.また結節性病変内ではその発現は弱く, 問質に浸潤した細胞や萎縮した尿細管の一部ではその強い発現が認められた.以上の事よりヒト糖尿病性腎症では増生あるいは増殖過程が著しい病変でTGF-β mRNAの発現が強く, 糸球体以外の一部でもTGF-βmRNAが発現している事が明らかになり, 腎症の進展にTGF-βが関与している可能性が示唆された.
  • 阿部 茂樹, 菅原 盛家
    1994 年 37 巻 5 号 p. 365-370
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Evans症候群の合併, 心筋梗塞の既往など全身状態の不良な気腫性腎盂腎炎の1例である.腹部CT検査, 腹部単純写真にて左腎実質および腎周囲組織にガス像が認められた.起炎菌はKlebsiella pneumoniaeであった.超音波ガイド下にてドレーンを留置し細菌学的検査を繰り返しながら化学療法を行い約5カ月の経過で保存的治療にて治癒した.気腫性腎盂腎炎は大部分を糖尿病を基礎として発症し急速かつ広範に感染が進行し患側腎機能の廃絶のみならず高率に敗血症を伴いそのため予後は比較的重篤で外科的治療を必要とする報告が多くなされて来た.しかし近年化学療法の進歩やエコーガイド下ドレーン挿入技術が一般化したことから本症例のように全身状態が良好でなく外科的治療にリスクの高いものも保存的療法で経過を観察し, 腎の機能的な評価を行いながら外科的治療をするか保存的療法を続けるかを判断する症例も増えてくるものと考えられる.
  • 神田 勤, 和田 正彦, 石上 佳孝, 黒飛 万里子, 岩崎 誠, 志水 洋二, 久保田 稔, 森島 豊彦, 河盛 隆造, 鎌田 武信
    1994 年 37 巻 5 号 p. 371-377
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    自然治癒が稀で, 肝硬変や肝細胞癌に進展するC型慢性肝炎を合併したNIDDMに対し, α型インターフェロン (INF) 600万単位/日投与したところ, 4日後より耐糖能が悪化し, インスリン治療を必要とした症例を経験した.患者は62歳男性.1976年NIDDMと診断1988年11月当院入院し, 以後SU剤にて血糖コントロール良好であったが, 1992年9月C型慢性肝炎と診断され, INF投与したところ空腹時および食後血糖値やHbA1cが上昇した.SU剤を中止し, 速効型インスリン1日3回注射にて治療したところ, 空腹時および食後血糖値やHbA1cは低下し, インスリン頻回注射療法が奏効した.INF治療終了後はSU剤への変更が可能であった.本例では75gブドウ糖負荷試験の耐糖能はINF投与により悪化していたものの, Insulinogenic Indexおよび早朝空腹時のcounter-regulatory hormonesには, 変化を認めなかった.そのうえ人工膵島を用いたeuglycemic hyperinsulinemic clamp studyでは末梢組織でのブドウ糖利用率が, INF投与中は6.9mg/kg/minであるのに対し, INF投与終了後は8.2mg/kg/minと改善していたことより, 耐糖能悪化の原因としてINFによるインスリン抵抗性増大が関与していることが示唆された.
  • 浅野 道子, 奥田 諭吉, 水谷 正一, 曽根 博仁, 鶴嶋 陽子, 小川 雅士, 朝倉 由加利, 山岡 孝, 鈴木 誠司, 伊坂 正明, ...
    1994 年 37 巻 5 号 p. 379-382
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Non-insulin dependent diabetic patients were studied to evaluate the effects of Beraprost sodium (sodium (±)-(1R, 2R, 3aS, 8bS)-2, 3, 3a 8b-tetrahydro-2-hydroxy-1-[(E)-(3S)-3-hydroxy-4-methyl-I-octen-6-ynyl]-1H-cyclopenta [b] benzofuran-5-butyrate) which is a stable analogue of PGI2, as a vasodilater and anti-platelet agent. Hemodynamic effects of this durg on the dorsal pedis artery were examined using a new real-time two-dimensional Doppoler echography techncque and laser blood flowmetry. Before, and 60 min and 90 min after, oral administration of Beraprost sodium (Dolne(R) 40μ, g) and Elastase (Elaszym (R) 1800 U), the cross-sectional area (A rea) of the dorsal pedis artery and its blood flow index (BFI), calculated from maximum flow velocity and area, were determined. Dermal microcirulatory blood vloume (MCBV) was also measured using the laser blood flowmeter. In the Beraprost sodium group, the area and the BFI were significantly increased. MCBV was also significantly increased. In the Elastase group, no significant changes were observed.(Talbe 2) From these results, it is suggested that Berarost sodium has beneficial effects on diabetic macro-and microangiopathy.
  • 1994 年 37 巻 5 号 p. 383-391
    発行日: 1994/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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