糖尿病
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38 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 石田 さくらこ, 江草 玄士, 原 均, 山木戸 道郎, 石田 和史, 久保 敬二, 高科 成良, 礒部 智子, 柴田 好彦, 宮内 晃, ...
    1995 年 38 巻 3 号 p. 163-171
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    正常血圧あるいは軽症高血圧を合併したインスリン非依存型糖尿度 (NIDDM) 患者60名を対象にアンギオテンシン変換酵素阻害剤 (ACE-I) の尿中アルブミン排泄量に及ぼす効果について検討した.随時尿において微量アルブミン尿の判定されたNIDDM患者を背景因子をマッチさせた投与群 (塩酸デラプリル30mg/日) と非投与群に分け, 早朝第一尿を検体にアルブミン指数 (A.I.) を12か月間追跡調査した.投与群におけるA.I.平均値は有意な低下を認めたが, 対照群では逆に増加傾向を認め, 両群間に有意差を認めた.また, 投与群では12か月後のA.I.変化量と観察前期のHbA1c値との問に有意な正相関関係を認めた.血圧, 血糖値, 血清脂質値は両群とも変化を認めなかった.ACE Iは全身血圧を介さず尿中アルブミン排泄量を抑制または減少させる効果のあること, 高血糖はその作用を減弱させる可能性のあることが示唆された.
  • 瀧井 正人, 玉井 一, 小牧 元, 森田 哲也, 松林 直, 久保 千春, 小野 喜志雄, 松本 雅裕, 石津 汪
    1995 年 38 巻 3 号 p. 173-180
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    本研究は, NIDDM患者における, 精神的ストレスに対する対処様式と血糖コントロールとの関連を検討する目的で行った.対象は当センター糖尿病外来に1年以上通院中のNIDDM患者で, HbA1により血糖コントロール良好群と不良群とに分類し, PFスタディを用いてストレスへの対処様式を比較した.P-Fスタディはストレス場面での反応パターンを評価する, 半投影法による心理テストである.その結果, 1) 男女を問わずコントロール良好群では, 障害 (欲求不満の原因) の受容という対処様式が多く用いられ, 2) 女性のコントロール不良群では, 不満感情の抑圧および過度の楽観性という対処様式が多く用いられているという特徴が明らかになった.このようにNIDDM患者では, 精神的ストレスへの対処様式と血糖コントロールとの問に関連があることが示唆され, 糖尿病患者とくに血糖コントロール不良例に対する治療指標として, これらの結果は有用なものと考えられる.
  • 小田辺 修一, 佐倉 宏, 古賀 まり, 下川 耕太郎, 門脇 弘子, 山田 研太郎, 野中 共平, 赤沼 安夫, 門脇 孝
    1995 年 38 巻 3 号 p. 181-185
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は62歳, 女性.家族歴は息子が12歳時, 脳萎縮症の診断のもとに死亡.娘は現在28歳でIGT.発端者の妹とその娘に糖尿病歴あり.現病歴は, 49歳時近医にて高血糖を指摘され, 経口血糖降下剤にて治療を開始された.ほぼ同時期に両側性の難聴に気づくようになった.現在は, 中間型インスリンにてコントロール中である.糖尿病合併症は認められず, 心電図とエコーにより心肥大が疑われる所見が得られた.神経学的には, 両側性の高度感音性難聴以外有意な所見は得られなかった.遺伝子学的検討では, 発端者の末梢血より得られたミトコンドリアDNA (mtDNA) の3243番目のアデニンがグアニンへ変異していた.線維芽細胞の変異mtDNAの割合は, 末梢血のものに比べかなり高1直を示した.娘の末梢血からも同様に変異mtDNAが認められた.その娘の変異mtl) NAの割合は, 発端者の末梢血のものと比較して高値であった。発端者の娘は現在, 耐糖能は軽度で神経症状も認められないが, 将来的に膵B細胞からのインスリン分泌低下による糖尿病が出現することが示唆された.
  • 永井 隆, 今村 誠, 小中 俊太郎, 冨沢 貴, 清水 弘行, 森 昌朋
    1995 年 38 巻 3 号 p. 187-193
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例, 66歳, 男性.1992年3月半ば, 足趾潰瘍出現.糖尿病性壊疽と診断し入院.食事療法, インスリン治療, 抗生物質, 局所治療後, 6週後に治癒した.血糖コントロールも安定し同年6月3日退院した.8月下旬より発熱, 易疲労感出現.右胸部に湿性ラ音聴取白血球数15800/μl, CRP強陽性.胸部X線で右肺野に浸潤影を認め, 細菌性肺炎と診断, 同年9月3日再入院した.広域スペクトラムの抗生物質を開始したが, 解熱せず, 胸部X線は悪化し, 検疾は常在菌のみであった.抗生物質の変更後も改善せず, 肺結核症を考え抗結核剤を併用した.第14病日, 突然, 嘔吐後, hyPovolemicsh () ckのため死亡した.経皮的肺穿刺標本の培養で結核菌が検出された.死亡当日の腹部X線で拡張した胃が確認された.本例は糖尿病性神経障害による胃排泄能低下が根底にあり肺結核症の悪化が加わり急性胃拡張症の併発に関与したと思われる.
  • 藤田 明子, 井田 達也, 辻井 悟, 大石 まり子, 山田 和範, 葛谷 英嗣, 山中 忠太郎, 重本 道香, 吉政 康直, 中尾 一和
    1995 年 38 巻 3 号 p. 195-200
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    多彩な臨床症状とミトコンドリア遺伝子異常を伴った糖尿病の一家系を経験した.発端者 (21歳, 男性) とその妹および母親に糖尿病があり, それぞれ, 21歳, 9歳, 35歳で発症していた.いずれの症例もインスリン治療を要した.発端者はその後食事療法に切り替えることができ, 治療開始1カ月半の経過でimpaired glucose tolerance (IGT) となった.全例で発症時より蛋白尿を認めた.網膜症はなかった.発端者に副甲状腺機能低下を認め, 妹にも低Ca高P血症があった.その他, 発端者と妹に知能低ドと低身長を, 発端者に難聴妹に心奇形と種々の外表奇形の合併があった.母親にはこれらの異常が認められなかった.3例の末梢血白血球における解析でミトコンドリアのtRNA Leu (UUR) 遺伝子3243番目のA→G変異を認めた.母親における変異遺伝子の量は他の2例に比し, 極めて少なかった.
  • 小林 邦夫, 五十君 裕玄
    1995 年 38 巻 3 号 p. 201-203
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    We evaluated the extent of glycation of hair protein (keratin) using a glycation index (A390/A412) that was calculated from colorations (A412, cystine A390, glycated protein) of hair that can be quickly obtained by a non invasive procedure and easily stored. The glycation indexes of back hairs from hypercholesterolemic mice with hyperglycemia and diabetic rats were significantly higher 2.3-3.1 fold) than those of normal animals (p<0.05). Their glycation indexes correlated well with levels of glycated protein in hairs (r=0.98, p<0.05) and blood glucose levels (r=0.73, p<0.05). Within run precision (reproducibility, CV) for the assay of glycation index of hair was 6.7-9.4%(n=10).
    In conclusion, the proposed glycation index for hair gave reasonable results in animals with normo and hyperglycemia, indicating it to be reliable and diagnostically useful.
  • 1995 年 38 巻 3 号 p. 205-236
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 曽根 博仁
    1995 年 38 巻 3 号 p. 238-239
    発行日: 1995/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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