糖尿病
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39 巻 , 2 号
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  • 井口 昭久
    1996 年 39 巻 2 号 p. 85-90
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 工藤 幹彦, 木村 健一, 山田 尚子, 石亀 昌幸
    1996 年 39 巻 2 号 p. 91-96
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    当科外来通院中のインスリン非依存型糖尿病患者190名を無作為に選び, 下肢閉塞性動脈硬化症 (ASO) の有無を調べた. ASOの診断基準はAnkle Pressure Index (API) 0.9未満でしかも血管造影で50%以上の狭窄あるいは閉塞を証明できたものとした.その頻度は全体で8.4%であった. 正常アルブミン尿群で3%, ミクロアルブミン尿群で7%, マクロアルブミン尿群で20%であった. 相関分析でAPIに悪影響を与える因子の重要性を検討した. HbA1, 抗高脂血剤内服, 喫煙 (以前), 収縮期血圧, 喫煙 (現在) の順に重要性は増加していた. 多重ロジスティックモデル分析では, 収縮期血圧, HbA1, HDLコレステロール, 喫煙 (以前) が独立したASOの起生の危険因子と判明した. ASOの進程阻止には高血圧のコントロール, 禁煙の指導, 低HDLコレステロール血症と高血糖の是正が重要であると考えられた.
  • 坂根 直樹, 吉田 俊秀, 梅川 常和, 近藤 元治
    1996 年 39 巻 2 号 p. 97-103
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    肥満型糖尿病女性117名を対象にストレステスト (ストレスチェックリスト, 日常いらだち事尺度) を実施. 異常を示した41名 (35.0%) を任意に2群 [肥満型糖尿病 (ストレス) 群 (19名), ストレスマネージメント (SM) を併用する肥満型糖尿病 (ストレス+SM) 群 (22名)] に分け, 残る76名を肥満型糖尿病 (非ストレス) 群とし, 本療法が, 1) ストレス状態の是正, 2) 体重減少とその後の減量維持, 3) 糖尿病改善に有効であるかどうかを検討した. 治療1年後, 肥満型糖尿病 (ストレス) 群では, 肥満型糖尿病 (非ストレス) 群に比し, 減量効果は少なく, むしろ食事・運動療法自体が更にストレスとなりストレス状態は悪化した. しかし, 肥満型糖尿病 (ストレス+SM) 群では, 減量効果が高まり, 肥満型糖尿病 (非ストレス) 群と同様までに糖尿病コントロール状態も改善した. それゆえ, 本療法は, 一度試みてみる価値のある治療法であると考えられる。
  • 松本 一成, 山口 義彦, 赤澤 昭一, 阿比留 教生, 矢野 まゆみ, 魚谷 茂雄, 川崎 英二, 松尾 浩, 山崎 浩則, 長瀧 重信
    1996 年 39 巻 2 号 p. 105-111
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    近年, 食後2時間血中Cペプチド (CPR) 測定は, 簡易なインスリン分泌能の判定方法として有用であることが報告されている. 我々は, インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) 40例に, 治療前後で400kcal試験食負荷試験を施行し, 食前および食後の血中CPR反応を検討した. 40例の患者を治療前の空腹時血糖 (FPG) のレベルで, 以下の3群に分類した. Group A (n=11), FPG<140mg/dl; Group B (n=19), 140≦FPG<200mg/dl; Group C (n=10), 200mg/dl≦FPG. 約4~8週間の治療により, 試験食負荷後の血糖曲線は上記3群ともに有意に改善した. 一方, 血中CPR反応は, 血糖コントロール後にGroup Aでは変化を認めなかったものの, Group B, Cでは食事負荷後, 60, 90, 120, 180分で有意な増加を認めた. そこで, 試験食負荷後血中CPRが増加したFPG140mg/dl以上の症例 (Group BおよびC) を, 食事療法 (Diet, n=8), 経口血糖降下剤 (OHA, n=6), インスリン (Insulin, n=15) の治療法別に分類し, 試験食負荷後120分血中CPRを検討した. 治療により, 食後120分血中CPRは, Diet群では4.8±0.6ng/mlから6.1±0.8ng/mlへと有意に増加した. 同様にOHA群では3.9±0.4ng/mlから5.1±0.5ng/mlへ, insulin群では2.8±0.3ng/mlから4.1±0.3ng/mlへと有意な増加を示した.
    以上のことから, インスリン分泌能を食後血中CPR反応で評価する場合には, FPG 140mg/dl以上を示すNIDDM患者ではインスリン分泌が高血糖により障害されていることを考慮に入れた上で評価する必要があると思われる.
  • 阪口 英伸, 三家 登喜夫, 大萩 晋也, 南條 輝志男
    1996 年 39 巻 2 号 p. 113-121
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Mitochondria遺伝子3243位A→G変異 (3243変異) のmass screeningにおける問題点を, plasmidによる入為的heteroplasmyを作成し, 競合PCRの原理により検討した. Non-radio active PCR/RFLP法でも1%程度の変異の検出は可能であったが, 定量性は変異率が小さいほど不正確であった. またallele specific PCR法は確立できなかった. そこで, 今回検討した中で最も簡便で検出性が高いと考えられた方法を用いて, 当院通院中のNIDDM患者300例, 非糖尿病者250例に対して3243変異を検索したが, MELAS患者を有する1家系 (2症例) に認められたにすぎなかった. この2症例はいずれもインスリン分泌能低下が示唆されるNIDDM患者であった. 3243変異の合併はインスリン分泌能低下を伴う可能性が示唆されたが, NIDDMで認められる頻度は, 神経・筋疾患や難聴などを合併する特殊なNIDDMを除いて, 一般のNIDDMでは極めて少ないのではないかと考えられた.
  • 東堂 龍平, 東堂 なをみ, 篠田 知子, 森田 昌子, 石田 成伸, 桂 賢, 古川 俊之, 山崎 義光, 河盛 隆造, 鎌田 武信
    1996 年 39 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Cochet & Bonnet角膜知覚計を用いて角膜知覚を測定し, 糖尿病性知覚神経障害の定量的指標としての有用性を検討した. 健常者68名 (27~87歳), NIDDM 167名 (28~65歳) の角膜知覚を測定した. 健常者の正常値は50mm以上で, 70歳台より加齢による低下を認め, NIDDMでは40~60歳台に健常者より有意な低下を認めた. NIDDMにて, 角膜知覚の低下と知覚異常の自覚症状, 心電図R-R間隔CV値, 尿アルブミン, 網膜症, 罹病期間および治療法 (インスリン群) とに有意な関連を認めた. 年齢, 性をマッチさせた角膜知覚正常群と低下群にて, 運動および知覚神経伝導速度は低下群に有意の低下を認めた. 神経伝導速度以外の因子を重回帰分析し, 網膜症および知覚異常の自覚症状は角膜知覚の低下と有意な関連を認めた.
    Cochet & Bonnet角膜知覚計を用いて測定した角膜知覚は, 糖尿病性知覚神経障害の簡便かつ定量的な指標として有用であることを示した.
  • 西木 正照, 大國 智司, 谷川 敬一郎, 田村 勝洋, 加藤 譲
    1996 年 39 巻 2 号 p. 129-135
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    膵癌のために膵全摘術を受けて発生した糖尿病に対するインスリンとグルカゴンの併用効果について検討した. 症例は66歳女性. 膵全摘後にインスリン強化療法とグルカゴン筋注 (1mg, 23時) により治療されたが, 血糖コントロールは不良 (HbA1c8.1%, M値109), 血漿乳酸, ピルビン酸, 遊離脂肪酸, ケトン体は高値であった. 人工膵臓による血糖の厳格なコントロールは遊離脂肪酸ケトン体を低下させたが, 乳酸, ピルビン酸アミノ酸値に影響を与えなかった. 血糖の厳格なコントロールと微量グルカゴン (0.1mg) の夜間持続皮下注の併用は遊離脂肪酸, ケトン体, 糖原アミノ酸をほぼ正常化させた. 同量グルカゴンの1回皮下注効果は不十分であった. インスリン強化療法とグルカゴン持続皮下注の併用により血糖コントロールも改善された (HbA1c6.9%, M値9.4). これらの成績は膵全摘糖尿病に対するインスリンと微量グルカゴン併用投与の有用性を示唆する.
  • 青木 かを里, 馬場園 哲也, 佐伯 明子, 稙田 太郎, 寺岡 慧, 太田 和夫, 大森 安恵
    1996 年 39 巻 2 号 p. 137-145
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン依存型糖尿病 (IDDM) のインスリン感受性の低下に対する膵移植の影響を明らかにする目的で, 膵腎移植患者5例に対し, 移植前および移植後経時的に正常血糖クランプ法によるブドウ糖注入率 (GIR) を測定した. またcross-sectionalな比較検討のため, 膵腎移植患者6例に加え, 健常者19例, 腎機能正常のIDDM14例, 透析中のIDDM16例, 腎移植のみ行ったIDDM6例に対しても同様に正常血糖クランプ法を施行した. 膵移植後内因性インスリン分泌が再建されHbA1cが正常化したことに伴い, GIRの明らかな改善を認め, 移植膵が生着する限りGIRは正常範囲を維持した. また各群の比較では他のIDDM3群でGIRが有意に低下していたのに対し, 膵腎移植例のGIRは6.43±1.00mg/kg/minと健常者のGIR (6.95±1.57mg/kg/min) と差はなかった. 以上より, 膵移植はIDDMにおける末梢組織でのインスリン感受性を改善することが明らかとなった.
  • 清水 弘行, 根岸 真由美, 大谷 健一, 田中 義人, 佐藤 則之, 森 昌朋, 下村 洋之助
    1996 年 39 巻 2 号 p. 147-151
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症における血液凝固異常の存在を検討する目的により, 127例のインスリン非依存型糖尿病症例を3群 (A群: UAI (尿アルブミン指数: mg/gCr) ≦20, B群: 20<UAI≦200, C群: UAI>200) に分類し, 血中トロンビン-アンチトロンビンIII複合体 (TAT) 濃度の測定を行った. i) UAIの増加とともに血中TAT値上昇を示す頻度は有意に増加し, C群の血中TAT値の平均値はA群に比し有意な増加が観察された. ii) 血中TAT値とUAIおよび血中HbA1c値との間に有意な相関関係が観察された. 以上の結果より, 糖尿病性アルブミン尿の進展に伴い, 血中TAT値に代表される血液凝固活性の増加が認められることが判明するとともに糖尿病性腎症症例における閉塞性動脈硬化性疾患の重要な増悪因子の一つである可能性が示唆された.
  • 神田 勤, 今野 英一, 松島 洋之, 和田 正彦, 早石 理江子, 木村 卓
    1996 年 39 巻 2 号 p. 153-159
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    内因性ノルエピネフリン (NE) 濃度を高め, 昇圧作用を有するメチル硫酸アメジニウム (AM) を, 食事性低血圧 (PPH) を合併し, 食後に意識消失発作を反復するNIDDMに投与したところ, 奏効した症例を経験した. 症例は66歳, 女性. 1971年NIDDMと診断され経口血糖降下剤にて治療されるも, 血糖コントロールは不良であった. 1993年2月頃より1~2回/月, 食後に意識消失発作が数分~10分間出現するようになり, 同年8月当科へ入院. 病歴聴取によりPPHを疑い, 自動血圧計装着下に75gブドウ糖負荷試験 (OGTT) を施行したところ, 全身倦怠感を訴え, 50分後に収縮期血圧 (SBP) は25mmHg下降したためPPHと診断した. この間の血中NE濃度はOGTT前値338pg/ml, OGTT後値268pg/mlであった. そこでOGTT施行2時間前にAMを投与したところ, SBPは12mmHgしか下降せず, 自覚症状もなく, 血中NE濃度はOGTT前値290pg/mlから, 後値348pg/mlに上昇していた. 以上より, 本症例にみられるPPHは, ブドウ糖を含む食事摂取により惹起されるが, AMを投与すると血中NE濃度が上昇する結果, 速やかに改善すると思われた.
  • 西村 理明, 関川 暁, 松島 雅人, 田嶼 尚子, Ronald E Porte
    1996 年 39 巻 2 号 p. 160-161
    発行日: 1996/02/29
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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