糖尿病
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40 巻 , 1 号
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  • 野本 佳子
    1997 年 40 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1997/01/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    トレプトゾトシン-糖尿病ラット (STZ-ラット) の腎に及ぼすエタノールの急性効果を明らかにする目的で, (1) control群, (2) 健常ラットにエタノールを投与したEtOH群, (3) STZ群, (4) STZにエタノールを投与したSTZ+EtOH群につき, 主としてクレアチニン・クリアランス (Ccr), 尿アルブミン排泄率 (UAE), 腎糸球体基底膜 (GBM) 外透明層のanionic sites (AS) 数を検討した. その結果, STZ+EtOH群ではSTZ群に比しCcrはより高度に上昇し, UAEも同様により増加した. 両群間で血糖値, 血圧, 体重などに差はみられなかったが, エタノール1回負荷後の血糖値はDay5でSTZ群に比しSTZ+EtOH群でより高い値を示した. AS数はSTZ群で減少したがSTZ+EtOH群では, さらに顕著に減少した. 以上より, エタノールはSTZラットのUAEをより増悪させたが, その原因として血糖値のさらなる上昇とGBMの透過性亢進が関与したと推察される.
  • 紀田 康雄, 柏木 厚典, 居出 理恵, 川端 徹, 阪本 勝彦, 吉川 隆一
    1997 年 40 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 1997/01/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) 患者における圧受容体反射の異常は, 副交感神経と交感神経の両者の障害の結果起こると考えられている. 今回は, 385例のNIDDM患者を対象として, 起立性低血圧 (OH) の頻度, 臨床像, 危険因子と生命予後を調べた.
    (1) OHの頻度は15%(n=57) であった.(2) OH合併例は非合併例と比べて高血圧や細小血管合併症, 大血管合併症を高頻度に認めた.(3) 起立時の収縮期血圧低下度と臥位での収縮期血圧および拡張期血圧は有意な正の相関を示した (4) 多変量解析では高血圧, 加齢糖尿病歴R-R間隔変動係数の低下, 腎症が, OHの危険因子として重要であった.(5) 短い観察期間ではあるが, OH群では突然死3例を含む10例がすでに死亡しており (死亡率=65/1000人・年), OHの合併例は生命予後が悪い事が示唆された.
  • 番度 行弘, 橘 良哉, 福岡 賢一, 登谷 太修, 田中 延善, 柳 碩也
    1997 年 40 巻 1 号 p. 17-24
    発行日: 1997/01/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    病態の安定した慢性肝障害合併入院患者計85名を対象として, 同時期に1日血糖検査 (1日BG), 肝機能採血HbA1c, Glycated albumin (GA), Fructosamine (FRA), 1.5-AGの採血を施行した. 1日BGから算出した平均BG値と各指標間には強い相関 (r=0.60~0.83) を認めた0正常BG群 (食前BG値110mg/dl以下かつ食後BG値160mg/dl以下) と高BG群 (食後BG値200mg/dl以上) で検討すると, HbA1cと1, 5-AGは低値寄りへの, FRAとGAは高値寄りへの偏位を認め, 異常値出現頻度は全体で21~24%であった. また正常BG群において各肝関連因子と各指標 (HbA1c, GA, FRA, 1, 5-AG) との間で最も強い相関を示したのはヘパプラスチンテスト (HPT) であった (おのおのr=-0.4,-0.68, m.59, 0.42). 以上の成績をもとに今回われわれはHPTを用いた各指標の補正式を考案した. 求められた補正値の中で, 特に補正GA値 (=GA+0.124×HPT-12.4) は平均BG値との相関が最も強く, かつ異常値出現頻度は最も低い (12%) ことから, より有用性の高い指標であることが示唆された.
  • 酒井 武則, 南 尚佳, 田丸 正明, 松浦 文三, 宮岡 弘明, 田中 昭, 恩地 森一
    1997 年 40 巻 1 号 p. 25-28
    発行日: 1997/01/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    PCR-RFLP (polymerase chain reaction-restriction fragment length polymorphism) 法を用いて日本人インスリン非依存型糖尿病 (NIDDM) とグルカゴン受容体異常 (Gly40→Ser) との関連性について検討した. 日本人NIDDM患者145名と非糖尿病者265名を対象とし, 末梢血白血球より得たgenomicDNAを鋳型として本遺伝子異常を含む領域をPCR法で増幅後, 制限酵素BstEIIで消化し, 3%アガロースゲルにて電気泳動し判定した. 糖尿病, 非糖尿病例ともに本遺伝子異常を有する例は認めなかった. 以上より, 日本人NIDDM発症の原因として本遺伝子異常が関与する可能性は少ないと思われ, 糖尿病の成因における本遺伝子異常の関与は, 人種により不均一性があることが示唆された.
  • 高山 真一郎, 高橋 良当, 伊藤 威之, 大森 安恵
    1997 年 40 巻 1 号 p. 29-33
    発行日: 1997/01/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    CA19-9は膵胆道系悪性腫瘍で上昇するが, 非癌患者でも高値を示すことがある. 血中CA19-9値が著明に高値でLewis血液型抗原はa+, b-を示し, その後血糖コントロールの改善とともに血中CA19-9が低下したインスリン非依存型糖尿病の2例を経験した.症例1: 46歳女性.糖尿病経過中に血糖コントロールHbA1c 12.2%と不良となり同時に血中CA19-9も462 U/mlと高値を示した. Lewis血液型抗原はa+, b-で, 悪性疾患の合併は認めず, その後HbA1c 7.8%と血糖コントロール改善とともに血中CA19-9は41 U/mlまで低下した. 症例2: 62歳女性.糖尿病経過中HbA1c 9.8%と不良となり同時に血中CA19-9も240 U/mlと高値を示した. Lewis血液型抗原はa+, b-で, その後血糖コントロール改善とともに血中CA19-9は正常化した.症例1のように血中CA19-9が著明に高値を示し, 血糖コントロールの改善とともに低下した報告例はなく, 高血糖による影響が示唆された.
  • 1997 年 40 巻 1 号 p. 35-54
    発行日: 1997/01/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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