糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
41 巻, 4 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 梅田 文夫
    1998 年 41 巻 4 号 p. 231-232
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 岩本 安彦
    1998 年 41 巻 4 号 p. 233-236
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 堀田 饒
    1998 年 41 巻 4 号 p. 237-242
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 豊田 隆謙, 佐藤 譲, 鈴木 進
    1998 年 41 巻 4 号 p. 243-245
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 神田 勤, 今野 英一, 元村 正明, 荒井 克己, 西田 勉, 安波 禮子
    1998 年 41 巻 4 号 p. 247-256
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    GAD抗体陽性のNIDDMでは, 将来IDDMになる確率が高いことから, NIDDMにおけるGAD抗体とHLAを測定し, GAD抗体の臨床的意義を検討した. NIDDM901例にGAD抗体 (RIA法), クラスII HLA (DNA typing) を測定したところ, 食事療法群 (D) 2.8%(n=317), スルホニル尿素剤群 (SU) 3.9%(n=413), インスリン治療群 (Ins) 7.6%(n=161) にGAD抗体陽性 (5U/ml以上) を認めた. そこで10~12月後にGAD抗体を再検したところ, D群では9例中9例, SU剤群では16例中10例, Ins群では12例中7例で陰性化した. D群, SU剤群でGAD抗体持続陽性を示した群 (n=6) では, 消失した群 (n=19) に比し空腹時血清CPRが有意に低く, 空腹時血糖値, HbA1cが有意に高かった. またGAD抗体持続陽性でSU剤治療が継続された3例では, 血清CPRが著明に低下した. HLADRおよびHLADQでみると, GAD抗体持続陽性NIDDMのハプロタイプは, acute onset IDDMやSPIDDMと異なり, 一定の傾向を認めなかった. 以上は, GAD抗体の経月的測定は糖尿病の成因診断および治療法の選択に有用であることを示している.
  • 端野・壮瞥研究 (18年間の前向循環器疫学調査) から
    高木 覚, 斉藤 重幸, 島本 和明
    1998 年 41 巻 4 号 p. 257-265
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    一般住民における耐糖能異常の生命予後を知る目的で, 北海道2農村で無作為抽出した40-64歳の男女一般住民1996名 (平均年齢51.1=±6.3歳) を対象に1977年 (初年度) より18年間にわたり前向き疫学調査を継続し1995年8月31日までの予後調査で追跡し得た1819名 (追跡率91%) を対象に解析した. 耐糖能型の判定は経口ブドウ糖負荷試験によった. 初年度の耐糖能分類の内訳は正常耐糖能 (NGT) 885名, 境界型糖尿病 (BDM) 798名, 糖尿病 (DM) 113名であった. 18年間の死亡者は256名であった. 累積生存率はNGT, BDM, DMの順に有意に低下した. 耐糖能異常群の死因の第1位は悪性新生物で, 以下心疾患, 脳血管疾患であった. Cox比例ハザードモデルによる解析で男性で年齢補正した耐糖能異常群の総死亡リスク比は1.43 (95%CI: 1.02-2.00) と有意に高かった. 脳・心血管死をend-pointとした累積生存率は耐糖能異常群でNGTに比して有意 (p<0.05) に低値であった.
  • 5年間の経過観察から
    谷 長行, 中川 理, 大山 泰郎, 羽入 修, 小林 茂, 鈴木 克典, 平山 哲, 金子 晋, 金子 奈々子, 上村 宗, 山田 聡子, ...
    1998 年 41 巻 4 号 p. 267-275
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    血管内皮細胞障害のマーカーである血中トロンボモジュリン (TM) 値測定の糖尿病における臨床的意義を明らかにするために5年間の経過観察を行った. 観察開始時点で血中TM値が高値であった群では, その後の血糖コントロールの良否が血中TM値の推移に大きく影響しており, 血管内皮細胞が障害されていると考えられる例では血糖コントロールの影響をより受け易いことが示唆された. また, 血中TM高値群では糖尿病腎症および網膜症の有病率が観察期間を通じて高率であり, とりわけ血糖コントロール不良群では, 腎透析に至った例があるなど重症例が多く認められた. さらに, 冠危険因子である高脂血症かつ/または高血圧症を有する例で心筋虚血の有病率を比較すると, 血中TM高値群ではジピリダモール負荷201 Tl心筋シンチ陽性患者が有意に高率で認められ, この結果は安静時心電図上の虚血所見や狭心痛を認めない無症候性の症例においても同様であった. よって, 血中TM値の測定は, 細小血管症の病態把握ばかりではなく, 心筋虚血, 特に無症候性心筋虚血合併患者を検出する上でも有用な指標になると判断された.
  • 祖山 暁子, 西村 元伸, 浜口 欣一, 山田 研一, 土田 弘基
    1998 年 41 巻 4 号 p. 277-281
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症の診断は糖尿病歴, 他の合併症の程度などを参考にされることが多い. しかしこの様な方法では合併症の進展した時期の糖尿病性腎症と原発性アミロイドーシスによる腎障害の区別をすることは必ずしも容易でない. 我々は, 糖尿病に合併した腎障害を2例経験した. 両症例とも, 糖尿病歴が長く, 自律神経障害もあったので糖尿病性腎症と考えていたが, 最終的に原発性アミロイドーシスの合併が組織学的に証明された. 今回経験した症例では, 網膜症の有無の他に, 糖尿病性腎症のみでは説明し難い低栄養状態がアミロイドーシス診断のきっかけとなった. なお, 肝脾腫, 巨舌, 心伝導障害などのアミロイドーシス特有の所見の注意深い検索も重要と考えられた
  • 横井 健治, 田村 隆一
    1998 年 41 巻 4 号 p. 283-288
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は66歳男性で, 約5年間糖尿病治療を中断している間に, 右膝関節が自発痛なく腫脹変形し, 歩行障害が出現. 右膝関節骨のX線写真で脛骨内側関節面を中心に広汎な骨破壊像を認め, 右下腿動脈のAPI (ankle brachial pressure index) の低下や末梢神経障害を示唆する所見がみられた. 入院時空腹時血糖は420mg/dl, HbA1cは13.7%であった. ペンフィル30Rの20単位/dayの皮下注にて約2カ月後には空腹時血糖110mg/dl, HbA1c 7.6%となった. 右膝関節は装具にて免荷を行い, アルドース還元酵素阻害剤とbisphosphonatesを投与した. 入院時骨形成マーカーのオステオカルシンが低下し, 骨吸収マーカーの尿中ハイドロキシプロリンが亢進していたが, 約9カ月後には両者のマーカーともに改善し, 歩行は階段昇降ができるまでに回復した. 糖尿病性Charcot関節が血糖コントロールなどの治療に奏効し, また糖尿病性骨代謝障害をみるうえでも興味があると思われたので報告する.
  • 加藤 秀一, 森 豊, 横山 淳一, 田嶼 尚子, 池田 義雄, 池田 幸市
    1998 年 41 巻 4 号 p. 289-293
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    NIDDM患者41例のうち, 14症例をacarbose投与群, 27症例をglibenclamide投与 (G) 群とし24週間治療を行った. 経口ブドウ糖負荷試験における血中IRI値は治療後においてG群では有意な増加を認めた. 体脂肪分布の治療前後における比較ではG群では内臓脂肪面積および内臓脂肪面積と皮下脂肪面積の比の有意な増加を認めた. glibenclamideを安易に投与した場合には, 腸間膜脂肪が増加し, 高インスリン血症をさらに助長させる悪循環に陥る危険性が示唆された.
  • 広瀬 慎一, 鴨井 久司, 佐々木 英夫
    1998 年 41 巻 4 号 p. 295-299
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    トログリタゾン (TG) による重篤な肝障害の1例を報告する. 症例は48歳でNIDDMの無合併症の女性. インスリン治療からTG400mg/日の内服へ変更後の3カ月目に肝機能障害 (GOT301IU/l, GPT571IU/l) が出現し, その後2週問目には全身倦怠感と肝機能障害の悪化 (GOT471IU/l, GPT826IU/l) が認められた. 黄疸はなく, アルコール・薬剤過敏性歴はなかった. TGの内服中止後, 肝機能は徐々に回復し30日目には正常化した. TG使用にあたっては1カ月に1回は肝機能検査を行い, 治療は内服を中止することである.
  • 1998 年 41 巻 4 号 p. 301-315
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 島 健二, 遠藤 治郎, 老籾 宗忠, 大森 安恵, 片山 善章, 金澤 康徳, 河合 忠, 河盛 隆造, 菅野 剛史, 清瀬 闊, 桑島 ...
    1998 年 41 巻 4 号 p. 317-323
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    4回グリコヘモグロビン (GHb) 精度管理調査 (1996年9月実施) の結果, Affinity法および免疫法の一部の測定値が他法の測定値と乖離し, 全体の施設間差拡大の原因になっていることが判明した. また, 各施設において用いている基準値が必ずしも統一されておらず, さらに上限値を6.1%以上に設定している施設が約20%存在し, 老健法の判定基準と矛盾するという事態が判明した. そこで各施設にこれらの事態を報告し, 改善を要請した. その結果を評価するため参加希望施設 (1901施設) に濃度の異なる赤血球M・A・P「日赤」血液検体2検体および凍結乾燥血液検体2検体を送付し精度管理調査を実施した (1997年9月). 施設間差調査の対象とした1901施設のうち, totalGHb値や極異常値を除き最終的評価を1798施設 (HPLC法1177, 免疫法520, Affinity法101) からの報告に基づいて行った. また, 現在使用中の日本糖尿病学会標準品に代わる新標準品を作製するため, 新標準品用の凍結乾燥血液試料 (候補試料) の性能についても, 特定の81施設において調査した. その結果は以下のようであった.
    1. 全データをまとめての施設問差, CVは4.5%~5.7%であった.
    2. 測定法別CVはHPLC法3.1%~4.9%, 免疫法5.2%~6.4%, Affinity法5.2%~6.0%であった. Affinity法による測定値は低濃度検体の場合に, 他の2法の測定値に比し, 明らかに高値であった.
    3. 候補試料測定値で補正しても, Affinity法でのヒト新鮮血値の施設間差は改善されず, また補正平均測定値もHPLC法の測定値に近似しなかった.
    4. 各施設が採用している基準範囲の上限値が5.8%以下, 5.9%から6.0%, 6.1%以上の施設の割合は, それぞれ77.6%, 14.7%, 7.7%であった.
    今回の調査で施設間差は臨床的に許容可能な範囲になっていることが明らかになった. この成績を維持あるいはさらに改善するにはAffinity法の測定精度の一層の向上が必要となる. そのためにもAffinity法にも使用可能な凍結乾燥血液標準品の作製が待たれる.
feedback
Top