糖尿病
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44 巻 , 7 号
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  • 川本 龍一
    2001 年 44 巻 7 号 p. 541-547
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    2型糖尿病における血圧の変動パターンと総頸動脈硬化性病変 (頸動脈壁厚), 年齢, 性, BMI, 喫煙, 脂質および糖代謝との関連について検討した. 対象は自由行動下血圧モニタリング (夜間収縮期血圧下降度分類) により分類されたdipper群13名, non-dipper群35名, inverted-dipper群12名の2型糖尿病60名である. これら3群間において背景因子に差異はなかった. 頸動脈壁厚はinverted-dipper群でdipper群およびnon-dipper群と比べて有意に大きかった (p<0.05). 頸動脈壁厚を従属変数とするロジスティック回帰分析では, 収縮期血圧の夜間平均あるいは夜間血圧下降度分類が他の危険因子で補正後も有意な説明変数 (危険因子) であった. これらの成績は, 総頸動脈硬化性病変には夜間の収縮期血圧の上昇が関与していることを示唆し, 糖尿病患者の動脈硬化性変化に重要な指標として評価できると考えられる.
  • 加地 浩, 森田 恵美子, 池田 正人, 日野 義之, 筒井 隆夫, 紙谷 尚子
    2001 年 44 巻 7 号 p. 549-554
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    胃切除者におけるOGTTではしばしば急峻高血糖型の血糖曲線oxyhyperglycemiaを示すことが知られている. 職域の定期健康診断でスクリーニングされ, 75g-OGTTを受けた2257名の中に胃切除術を受けた者が60名見出された, 今回, これら症例の糖尿病関連諸検査指標と日本糖尿病学会新診断基準 (1999年) との関係で, 診断上の特殊性につき再検討した.平均血糖値は前値 (FPG) 96.9, 1時間値 (PG-1) 179.1, 2時間値 (PG-2) 86.6mg/dlであったが, 血糖値から糖尿病型と判定された者は6名, 境界型6名, 正常型47名であった.血糖以外の指標ではHbA1cは平均6.896と高値を示したが, FRA, 1, 5-AGの平均値は各々256μmol/l, 16, 2μg/mlと基準範囲内にあった.またこれらの指標はFPG, PG-2のみならずPG-1との間にも有意の相関を示した. OGTTを用いるこれらの症例の最終診断は困難な場合があり, 関連する各検査値に力口え, 常に糖尿病家族歴, 胃手術歴を問診しておく必要がある.
  • 山口 泰三, 木原 康之, 中野 重一, 大槻 眞
    2001 年 44 巻 7 号 p. 555-561
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は54歳, 男性. 1993年糖尿病と診断されたが, 血糖のコントロールは不良であった. 1995年5月腰痛を自覚し, 8月8日から38℃台の発熱を認め, 11日より腰痛が持続した, 体温38.2℃, 白血球12800/μl, CRP 17.6mg/dl, 赤沈川5mm/h, MRIのT2強調画像で第2および第3腰椎の後方および第2第3腰椎間の椎間板に高信号域, ガリウムシンチおよび骨シンチで同部位に異常集積像を認めた. 血液培養よりStreptococcus intermedius (Str. intermedius) が検出されたことから, Str.intermediusによる化膿性脊椎炎と診断した. 血糖コントロールおよび抗生剤投与により, 発熱, 炎症所見および腰痛は消失した. これまでStr. intermediusは常在菌とされてきたが, 近年, 菌種の同定が容易となり, Str. intermediusを起炎菌とする感染症の報告が今後増加すると考えられる, 糖尿病患者の血糖コントロールが不良になると易感染性になることから, 糖尿病患者に合併した感染症の起炎菌としてStr. intermediusが同定された場合は, その病原性を念頭に置き, 厳格な血糖コントロールを行うと同時に適切な抗生剤を使用して治療する必要がある.
  • 中丸 和彦, 橋口 恭博, 隅 廣邦, 衛藤 健志, 吉村 彰, 山口 康平, 南原 繁, 上尾 裕昭
    2001 年 44 巻 7 号 p. 563-568
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は31歳, 男性.意識障害, 失禁を主訴に来院, 血糖29mg/dlより低血糖による意識障害と診断し, ブドウ糖静注にて症状改善した. 低血糖の原因としてインスリノーマが疑われたが, IRI<10μU/ml, IRI/血糖<0.5といずれも低値であり, 腹部エコー, CT, MRIにて膵に異常を認めなかった. しかしプロインスリンは893pmol/lと著明高値を認めた. 経皮経肝門脈採血下に腹腔動脈へのCa負荷後, 門脈-脾静脈合流部において著明な|R|の上昇反応を認め, さらに選択的腹腔動脈造影にて膵鉤部に直径約1cmの腫瘍像を認めたことよりインスリノーマと診断した. 腫瘍核出術が施行され, 術後プロインスリンは6.4pmol/lと正常化を認め低血糖発作も消失した. IRI低値, プロインスリン高値のインスリノーマの症例は稀であり報告する.選択的動脈内Ca負荷も診断に有用であった.
  • 横川 博英, 岩崎 直子, 勝盛 弘三, 尾形 真規子, 朝長 修, 佐藤 麻子, 馬場園 哲也, 長嶋 浩貴, 迫村 泰成, 笠貫 宏, ...
    2001 年 44 巻 7 号 p. 569-575
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    著者らは, ミトコンドリア糖尿病に心筋症を合併した兄弟例を経験したので, その特徴的臨床像について報告する. 弟の症例は47歳, 男性. 21歳で両側感音性難聴, 32歳で糖尿病を指摘. 45歳時に慢性腎不全と診断された. 感音性難聴と糖尿病からミトコンドリア遺伝子異常による糖尿病が疑われ, ミトコンドリア遺伝子tRNALeu (UUR) 3243位点変異 (A→G) を検査したところ陽性であった. 47歳時うっ血性心不全を発症し緊急入院した, 心エコー検査では, 肥大型心筋症とび漫性の壁運動低下を認め, 心筋生検によりミトコンドリア心筋症と診断した.兄も同じ遺伝子変異を有し, 類似の経過を辿っている. ミトコンドリア遺伝子変異を有し, 糖尿病の他に肥大型心筋症を合併した兄弟例は稀と考えられ, ここに報告した.
  • 川井 紘一, 本橋 しのぶ, 菅原 薫, 浦山 修
    2001 年 44 巻 7 号 p. 577-579
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    当院開院以来受診した全糖尿病患者の情報は患者情報集積ソフト (CoDic®) に入力してある. 今回の集計時には1414名 (インスリン依存糖尿病; IDDM 46名, インスリン非依存糖尿病;MDDM 1362名) が登録されてあり, 全てのIDDM患者と74396のMDDM患者で抗GAD抗体が測定され, IDDM患者の45.796, NIDDM患者の1.896が陽性であった. IDDMへの移行を予測しえた境界型患者の臨床経過等を紹介し, 日常臨床におけるこの検査の意義を考察した.
  • 岩原 由美子, 山田 幸男, 高澤 哲也
    2001 年 44 巻 7 号 p. 581-585
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    信楽園病院では糖尿病患者の教育効果をあげるために, 1994年より糖尿病外来受診のすべての患者に対して, 毎回, 栄養士と看護婦 (士) が同席の上, 1対1の生活指導を行う「栄養・看護外来」(以下栄・看外来) を開設している. さらに, HbA1c値を採血10分後に患者へ手渡ししている, その結果, 年間平均HbA1cは, 7.29±1.5796 (M±SD)(栄・看外来開始前) から6.90±1.20%(開始後) へと有意の改善 (p<0, 01) を認めた. 一方生活習慣と関係が深いHDL-Cは50.3±5.8mg/dlから56.7±6.8mg/dlへと有意に上昇 (p<0.01) した. また, 治療中断率の低下を認めた. 以上から当院の外来診療システムは, 生活習慣や血糖コントロールの改善, 中断率の低下をもたらし明らかな患者教育の効果が認められた.
  • 坂根 直樹, 藤内 修二, 中村 伸一, 武田 以知郎, 竹村 智子, 村上 博之, 小暮 彰典, 高倉 康人, 梅川 常和, 吉岡 敬治, ...
    2001 年 44 巻 7 号 p. 587-591
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 2001 年 44 巻 7 号 p. 593-614
    発行日: 2001/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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