糖尿病
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45 巻, 10 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 八木橋 操六
    2002 年 45 巻 10 号 p. 705
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 綿田 裕孝, 河盛 隆造
    2002 年 45 巻 10 号 p. 707-709
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 四方 賢一, 槇野 博史
    2002 年 45 巻 10 号 p. 711-713
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 安田 斎
    2002 年 45 巻 10 号 p. 715-717
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 高木 均, 小椋 祐一郎
    2002 年 45 巻 10 号 p. 719-721
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 姫井 孟, 松岡 孝, 川西 純暉, 中田 憲一, 石田 和史, 岡西 敦, 野間 興二, 武田 倬, 並河 整, 藤井 靖久, 近森 一正
    2002 年 45 巻 10 号 p. 723-730
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性神経障害を有する患者を対象に, アルドース還元酵素阻害薬フィダレスタット (SNK-860) 1mg錠を1日1回1錠宛, 朝食前に28週間経口内服し, 自覚的神経症状と神経機能の改善効果を検討した, 神経機能は振動覚閾値と心拍変動による自律神経機能検査を行い, 総合的に神経機能の改善度を評価した. 総導入症例は27例で, うち25例が完了症例であった. HbA1cは開始時7.6%, 28週後7.7%で服薬前後の差はなかった. 神経機能の改善率 (「中等度改善」以上) 45.8%, 自覚症状の改善率は48.0%であった. 服薬前後で振動覚閾値は上肢および下肢ともに有意な改善が認められた. 一方, 自律神経機能検査では有意差は見られなかったが, 振動覚閾値の改善度と自律神経機能改善度の間には相関係数r=0.5530の有意な相関が認められた. 副作用としてGPT, γ-GTP, ALPの一過性上昇を1例に認めたが, 服薬を継続可能であり, 治験終了時点では検査値は正常化していた. その他に副作用は認められなかった. 以上から, フィダレスタットが糖尿病性神経障害に有効である可能性が示唆された.
  • 永野 聖司
    2002 年 45 巻 10 号 p. 731-736
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病における血漿中の総抗酸化能 (TAOC) とヒドロペルオキシド (HPO) の関係ならびに血糖値のTAOCへの影響の有無を知る目的で2型糖尿病患者165人と年齢, 性比率をマッチさせた健常人78人をコントロールとして調査した. TAOCとHPOは負の相関を示した (r=-0.414, p<0.0001). TAOC値はコントロールに比して糖尿病群では有意に低下しており (p=0.0130), 逆にHPOは糖尿病群が有意に上昇していた (p<0.0001). TAOC値に影響する因子についての重回帰分析の結果は尿酸と強い正相関を示す (β=0.665, p<0.0001) とともに, 空腹時血糖と負の相関を示した (β=-0.118, p=0.0403). 高血糖は種々の過程でプリーラジカルの産生を増力口させることが知られており, それがTAOCの消耗を生じHPOが上昇することによって動脈硬化の-因となることが示唆された.
  • 石井 晶子, 馬場園 哲也, 春山 賢介, 朝長 修, 船津 英陽, 北野 滋彦, 岩本 安彦
    2002 年 45 巻 10 号 p. 737-742
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎不全患者における, 血液透析導入時の網膜症病期および視力の年代別の比較, さらに導入後の網膜症悪化率を明らかにする目的で, 1978年から2000年までの23年間に当施設で透析療法を導入した糖尿病性腎不全患者を対象に検討した. 透析導入前の光凝固術および硝子体手術施行率は, いずれも年次的に有意な増力口を認めた. 導入時, 増殖網膜症の頻度は年次的に有意に減少し, 増殖停止網膜症の率は増加していた. 視力の年次的変化は, 光覚なしの率が減少し, 対照的に視力が0.6以上の率は増加する傾向にあった. 透析導入後の増殖網膜症悪化率は近年において低下していた. これらの結果から, 近年では透析導入前に光凝固あるいは硝子体手術を施行され網膜症が安定しており, 高度視力障害の頻度は減少していることが明らかとなった. また, 血液透析導入後の増殖網膜症の悪化率も近年減少しており, 透析導入前後における眼科治療の重要性が再認識された.
  • 莇 也寸志
    2002 年 45 巻 10 号 p. 743-746
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病に合併した4例の原発性肺膿瘍の臨床的特徴を検討した, 全例男性で, 発症時の年齢は, 39歳, 51歳, 53歳, 60歳であった. 起炎は, 黄色ぶどう球菌1例, 不明3例であり, 不明3例のうち2例の喀痰が悪臭を伴い, 嫌気性菌の関与が疑われた, 全例抗生剤によって治癒した.臨床的特徴は, (1) HbA1c高値 (15.5%, 8.9%, 11.6%, 9.6%), (2) 喫煙中 (喫煙本数: 20~50本/日), (3) 非肥満 (BMI: 24.1, 22.7, 19.2, 20.1), 血清アルブミン低値 (2.3g/dl, 3.5g/dl, 3.6g/dl, 3.1g/dl), 血清コレステロール低値 (136mg/dl, 103mg/dl, 127mg/dl, 120mg/dl), (4) 歯周疾患の合併, であった, 糖尿病に合併する原発性肺膿瘍を予防するには, 血糖コントロールと同時に, 歯周疾患の治療と禁煙が重要であり, さらに, 気道感染症状が出現した際に, 早期に医療機関を受診するように, 患者へ指導することも重要と考えられた.
  • 田中 早津紀, 前田 康司, 奥田 譲治, 門田 一郎, 西村 治男
    2002 年 45 巻 10 号 p. 747-752
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    症例は64歳, 14年来の糖尿病の男性, 1999年 (平成11年) 11月, 血糖コントロール目的で当科入院.入院時, gllbenclamide2.5mg, voglibose0.6mgにて空腹時血糖182mg/dl, HbA1c8.1%と血糖コントロール不良であり, 空腹時IRI6.9μU/ml, 尿中CPR90μg/day, 抗GAD抗体陰性, 抗インスリン抗体陰性であった, 高身長, 肥満, 女性化乳房を認め内分泌学的に原発性性腺機能低下症を認めた.染色体検査で47XXYの核型を認めKiinefelter症候群と確定診断した.血糖コントロールのため経口血糖降下薬からインスリン強化療法へ切り替えたが, 合計46単位/日と大量のインスリンを要しインスリン抵抗性が示唆された.血糖コントロールが良好になってから施行したグルコースクランプ法でMCR (Metabolic clearance rateof glucose) 1.0ml/kg/minと著しいインスリン抵抗性を確認した.2000年 (平成12年) 1月よりtroglitazone200mgを開始 (途中pioglitazone 30mgへ変更) したところ効果を示しインスリンが不要となった.2001年 (平成13年) 4月現在gliclazide 120mg, piogiitazone30mgでHbA1c6.1%と血糖コントロール良好である.
    Klinefelter症候群は, 原発性性腺機能低下症を呈する染色体異常で, 高率に糖尿病を合併する.糖尿病の成因は不明であるが, インスリン抵抗性が主体と考えられている, 今回の報告は, Kiinefelter症候群におけるインスリン抵抗性をグルコースクランプ法で確認したはじめてのものであり, チアゾリジン誘導体が効果を示したことと併せて報告する.
  • 山田 新, 大國 佳世, 井村 満男
    2002 年 45 巻 10 号 p. 753-757
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    患者は36歳, 男性.主訴は意識障害, 嘔気, 嘔吐, 来院時, 血糖236mg/dl, 尿ケトン体 (3+), 動脈血ガス分析ではpH6.94, BE-28.4にて糖尿病性ケトアシドーシス (DKA) であり, また強乳び血溝で総コレステロール (TC) 1.185mg/dl, 中性脂肪 (TG) 13, 460mg/dlと著明な高脂血症を認め, 緊急入院となった, 糖尿病は1型, 高脂血症はV型であった.急性膵炎の併発は認めず, 入院時の脂質分析ではApoA, Bの低値とApoE, RCP-Cの著明高値を認めた.入院後はインスリン持続注入およびLDLアフェレーシスにて治療.急性期を脱した後は糖尿病に関しては1, 800kcalの食事制限, 速効型インスリン毎食前4単位, 中間型インスリン眠前4単位の強化インスリン療法とボグリボース (0.2mg) 2錠2×朝夕食直前の併用で血糖コントロール良好となり, 高脂血症に関してはべザフィブラート400mg, プラバスタチン10mg, コレスチミド3,000mgにてTC112mg/dl, TG123mg/dl, HDLコレステロール (HDL-C) 45mg/dlと改善を認め, 心電図異常があったため冠血管病変検索目的のため当院循環器科転科となった.なお冠動脈造影 (CAG) 上異常は検出されなかった. 本症例のようにDKAに著明な高脂血症 (V型) を併発した報告は稀であり, 貴重な症例と考えた.
  • 福井 健司, 今川 彰久, 岩橋 博見, 樫根 晋, 森脇 信, 南茂 隆生, 三杉 進, 関口 健二, 山縣 和也, 宮川 潤一郎, 松澤 ...
    2002 年 45 巻 10 号 p. 759-765
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    患者は18歳女性, 腹痛主訴に近医を受診した.血中アミラーゼの上昇, 画像検査にて膵腫大を認めたことから, 急性膵炎と診断された.急性膵炎は保存的治療により, 症状, 臨床検査値ともに速やかに改善した, 入院時の随時血糖は120mg/dlであったが, 第14病日ケトアシドーシスを伴って, 急激に糖尿病を発症した. 尿中Cペプチドは5μlg/day未満と内因性インスリン分泌能は著減し, また糖尿病関連自己抗体は認められなかった.急性膵炎の発症52日後に施行した膵生検の結果, 組織学的には膵β細胞の著明な減少を認めたが, 膵島炎は陰性.外分泌領域には浮腫, 壊死, 脂肪変性, 好中球浸潤などの急性膵炎の所見は認めず, CD8陽性T細胞のびまん性浸潤を認めた.本糖尿病症例は臨床上, 急性膵炎後に発症したものと考えられたが, 膵炎の自己消化による膵組織破壊に基づく糖尿病でなく, 私どもの提唱する非自己免疫性劇症1型糖尿病と考えられた.
  • 神田 嘉寿子, 岡田 洋右, 新生 忠司, 西田 啓子, 谷川 隆久, 森田 恵美子, 田中 良哉
    2002 年 45 巻 10 号 p. 767-771
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は40歳男性.8歳時に尿糖を指摘されたが放置 (肥満なし).20歳時 (身長1625cm, 体重63kg) より体重増加が始まり, 31歳時 (80kg) 近医にて糖尿病, 両側感音性難聴と診断.食事療法1200kcal/日と経口血糖降下薬にて治療し, 空腹時血糖は350mg/dlから140mg/dlへ, HbA1cも約1096から約896まで改善したが, 自己判断にて通院を中断.39歳時, 発熱, 毛嚢炎を生じ当科入院.虹彩炎, 血栓性静脈炎, 再発性口内炎, 結節性紅斑などよりベーチェット病と診断し, シクロスポリンなどの治療にて改善傾向を示した.一方, 高度の肥満 (94.2kg, BMI358), 75gOGTT, 尿中Cペプチドなどの結果より著明なインスリン抵抗性が示唆された.食事療法1, 200kcal/日とボグリボース0.9mgにて空腹時血糖は240mg/dlから120mg/dlに改善した.本例は, 若年発症で高度肥満に伴うインスリン抵抗性を呈するが, 現在までインスリン分泌能低下や合併症を認めていない.また, 感音性難聴の併発からミトコンドリア遺伝子異常を疑って実施した検索で, 家族性の3206C→T点変異を認めた.本変異は糖尿病では少なくないが, その病的意義やベーチェット病との関連性については不明である.
  • 鶴丸 雅子, 山口 義彦, 山川 賢一, 魚谷 茂雄, 山崎 浩則, 江口 勝美, 佐々木 均
    2002 年 45 巻 10 号 p. 773-778
    発行日: 2002/10/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    今回, 動脈硬化症の危険因子について, 当院代謝専門外来における治療現状を分析した, 対象は, 71名の高コレステロール血症を合併した耐糖能異常患者 (2型糖尿病61名/境界型10名, 年齢62.1±1L8歳, 女/男=47/24名) であり, LDL-コレステロール (LDL-C), 総コレステロール (TC), HbA1c, 収縮期血圧 (SBP) を調査し, 2段階の治療目標 (GOAL1とGOAL2) に対する達成率を算出した。日本動脈硬化学会, 日本糖尿病学会, 日本高血圧学会の治療ガイドラインを参考に, GOAL1は, LDL-C<120mg/dl, TC<200mg/dl, HbA1C<6.596, SBP<140mmHg, GOAL2は, LDL-C<100mg/dl, TC<180mg/dl, HbA1c<5-896, SBP<130mmHgに設定した.対象のLDL-C, TC, HbA1c, SBPにおいて, GOAL1達成率は, 各々59.296, 46.3%, 328%, 54.4%, 平均48.2%であり, LDLCが最も高く, ついでSBP, TC, HbA1cの川頁であった, GOAL2達成率は, 各々18.4%, 29.3%, 15.6%, 33.8%, 平均24.3%てあり, SBPが最も高く, TC, LDL-C, HbA1cの順であった, また, 1患者におけるLDL-C (またはTC), HbA1c, SBPの3項目の達成数をみてみると, GOAL 1の基準では, 3項目達成127%, 2項目達成29.6%, 1項目達成43.7%, 3項目どれも達成していないものが14.1%であった.GOAL2の基準では, 3項目達成1-4%, 2項目達成11.3%, 1項目達成45, 1%, 3項目どれも達成していないものが42.2%であった.以上より, 当院代謝外来における動脈硬化症の危険因子に対する治療は, 目標に対して不十分であり, 治療目標の達成率を向上させる必要があると考えられた.
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