糖尿病
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45 巻 , 2 号
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  • 宮下 寧, 佐藤 則之, 本橋 諭, 加瀬 浩之, 飯嶋 秀郎, 川越 宣明, 松村 美穂子, 熱田 晴彦, 望月 保宏, 黒田 久元, 伴 ...
    2002 年 45 巻 2 号 p. 101-105
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    21歳, 女性. 8歳時発症の1型糖尿病. インスリン強化療法による治療を受けていたが, 血糖コントロールが不安定のため入院となる. 便秘を数年来自覚していた.尿中CペプチドはL5μg/臼と著明に低下. インスリン拮抗ホルモンや抗インスリン抗体等の異常は認めなかった, 心電図R-R間隔変動は2.5%と低下し, バリウムマーカー法では著明な全消化管の運動低下を認めた (50%transit time at anus=124 hrs). 血糖コントロール不安定の主要因は胃腸症にあると考え, モサプリド (選択的セロトニン5-HT4アゴニスト) を投与したところ, 便秘の改善, バリウムマーカー法による消化管運動の著明な改善 (50%trans it time at anus=48 hrs), さらに良好な血糖コントロールが得られた. 糖尿病胃腸症に対しモサプリドの効果を全消化管運動について客観的に評価した報告はなく, 今回その著効例をバリウムマーカー法により評価し得たので報告する.
  • 中尾 正英, 森 康一, 横山 隆之, 石田 治, 高木 一郎, 土田 勇
    2002 年 45 巻 2 号 p. 107-111
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    35年以上の糖尿病歴をもち, コントロール困難なA型インスリン受容体異常症の, 現在46歳の男性に対して6年間にわたり, recombinant human insulin Iike growth factor-I (以下IGFIと略す) による血糖管理を行い, 特記すべき副作用を認めることなく現在に至っている. 症例は糖尿病性腎症および大血管症の発症を認めていない. A型インスリン受容体異常症に対するIGF-Iによる治療は血糖管理上のみならず, 黒色表皮症の改善効果およびインスリン分泌不全の進行抑止の観点からも有用な治療法と考えられる. 症例は, IGF-I単独では食後血糖のコントロ. ルが難しく, ビグアナイド剤の併用によりさらに改善がみられた, 今後A型インスリン受容体異常症の血糖管理において, IGF-Iと経口血糖降下剤の併用など工夫すべき点があると思われる.
  • 小野 加津広, 赤津 拓彦, 村上 健彦, 山本 通子, 永田 直一, 久貝 信夫
    2002 年 45 巻 2 号 p. 113-116
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    54歳, 女性. 約20年前より1型糖尿病を指摘されていた. 昏睡状態で緊急入院時, 体温30.4℃, 血圧測定不能, 心電図は心房細動.血糖1, 352mg/dl, 動脈血pH6, 792, HCO3-2.0mEq/lを認め, 糖尿病性ケトアシドーシスと診断した. 生理食塩水輸液, インスリン持続注入, 保温治療により意識が回復し, 体温は高熱期を経て正常化した, また経過中CKが最高値7, 2901U/lとなり, 横紋筋融解の合併が考えられたが自然軽快した, 糖尿病性ケトアシドーシス症例の14%に低体温の合併がみられ, その死亡率は60%との報告がある. 本例は30.4℃の著しい低体温を示したにも関わらず救命することができた. 本邦では糖尿病性ケトアシドーシスに低体温を伴った症例はほとんど報告されていないので, 海外文献の考察を加えて報告した.
  • 取違 直子, 岩瀬 正典, 陣内 重郎, 五島 大祐, 中村 宇大, 内薗 祐二, 吉成 元孝, 飯田 三雄
    2002 年 45 巻 2 号 p. 117-121
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    45歳, 女性. 37歳時に筋緊張性ジストロフィーと診断されたが, 75gOGTTは正常であった. 45歳時に顕性糖尿病を発症し, HbA1C10.3%であった.空腹時血糖199mg/dl, 血清IRI8.0μU/ml (48pmol/l), 血漿プロインスリン (P1)(RIA法) 110.0pmol/l, Pl/(lRl+Pl)(モル比) 70%, 血清Cペプチド2.7ng/ml (0.89nmol/l) と著明な高プロインスリン血症を認めた. Gliclazideで血糖はコントロールされたが, 空腹時血糖105mg/dl, 血清IRI5.8μ U/ml (35pmol/l), 血漿Pl73.1pmol/l, Pl/(IRI+Pl) 68%と高プロインスリン血症は持続した. 17歳の娘は筋緊張性ジストロフィーを発症していないが, 肥満 (BMl33.8) と糖尿病 (HbA1c7.1%) と診断された.空腹時血糖113mg/dl, 血清IRI20.2μU/ml (121pmol/l), 血漿Pl11.4pmol/l, Pl/(IRI+Pl) 9%で高インスリン血症を認めたが, 高プロインスリン血症はなかった.筋緊張性ジストロフィーや2型糖尿病患者では高プロインスリン血症を呈することが知られている. 本症例では両者を合併したことにより著明な高プロインスリン血症を呈したと考えられる.
  • 富田 泰代, 清水 弘行, 荻原 貴之, 村上 正巳, 上原 豊, 森 昌朋
    2002 年 45 巻 2 号 p. 123-126
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    29歳, 女性. 主訴: 発熱. 9歳時に1型糖尿病の診断を受け強化インスリン療法を開始される, 入院前の血糖コントロール状況はHbA1c値7.2%と比較的良好であったが, 入院4日前より悪寒戦慄が出現し, 原因不明の発熱とともに高血糖 (380mg/dl) を認め, 当科に緊急入院となった. 好中球増加とCRP値上昇を認めたが, 神経学的所見は乏しかった. 一般の全身検索にて炎症巣が不明であったが, スクリーニングとして行ったFDG-PET検査で骨髄・腸骨への集積が増加していたため脊髄MRI検査を行ったところ, 硬膜外膿瘍と診断され, かつ脳脊髄液検査にて髄膜炎合併も明らかとなった. その後長期間の抗生剤投与を行い軽快した. 神経学的所見に乏しく診断に苦慮したが, FDG-PET検査が診断の契機となった硬膜外膿瘍を合併した1型糖尿病の症例を若干の文献的考察とともに報告した.
  • 朝倉 俊成, 清野 弘明, 阿部 隆三
    2002 年 45 巻 2 号 p. 127-132
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    落下によるインスリンカートリッジの破損状態を試験し, ディバイスの改良点を見出す目的で落下試験を実施した. 製剤別破損率は, カートリッジ製剤R注(150単位)が13%で, カートリッジ製剤R注(300単位)が14.2%とカートリッジ製剤R注(300単位)の方が, 落下姿勢別破損率は縦(4.6%)より横(10.8%)の方が, 落下距離別破損率は50cm(4.2%)より100cm(11.3%)の方が有意に高かった. しかし, 専用ケースに入れた場合の破損例はいずれの条件下でもなかった. したがって落下による破損防止対策は, 落下させないための方法を講じ, 落下させた場合はカートリッジの点検を指導するという注意点を指導すること, 机上に置いたペンが回転して落下しないように注入器の形体上の工夫を施すこと, 落下してもガラスより破損しにくい材質を検討するという製剤上の改良などが挙げられる. そこで注入器の形体上の工夫のひとつとして, 回転防止グリップを考案した. このグリップを装着することで, 傾斜角度24. まで回転を防止し, 患者の使用感調査でも安定したグリップ感を得たことから, 適正なインスリン自己注射を実践する上で極めて有用と考えられる.
  • 2002 年 45 巻 2 号 p. 133-164
    発行日: 2002/02/28
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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