糖尿病
Online ISSN : 1881-588X
Print ISSN : 0021-437X
ISSN-L : 0021-437X
45 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 取違 直子, 岩瀬 正典, 五島 大祐, 内薗 祐二, 吉成 元孝, 飯田 三雄
    2002 年 45 巻 3 号 p. 167-171
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    近年, 非侵襲的な胃機能検査として経皮的胃電図が注目されている, われわれは上部消化器症状を有しない糖尿病患者の胃電図について自律神経障害の有無の点から検討した. われわれは明らかな上部消化器症状を訴えない糖尿病患者19例と健常対照者7例について, 朝食前と朝食後60分間の胃電図を測定した. 糖尿病患者は心臓自律神経検査により自律神経障害を合併しない例と合併する9例に分けて検討した, 胃電図の正常周波数である3cpm波の含有率は空腹時には対照群, 自律神経障害を合併しない群, 自律神経障害合併群の間に有意差を認めなかったが, 食後の3cpm波含有率は自律神経障害合併群で対照群より有意に低値であった (対照群67±10% 自律神経障害の合併がない糖尿病群48±6%自律神経障害合併の糖尿病群37±9%, vs対照群p<0.05). また, 食後の振幅増加率は対照群と比較して, 糖尿病患者で低い傾向にあった. 明らかな消化器症状を訴えない糖尿病患者において, 胃電図異常は自律神経障害と関係することが示唆された.
  • 高池 浩子, 三浦 順之助, 大澤 真里, 内潟 安子, 岩本 安彦
    2002 年 45 巻 3 号 p. 173-180
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    ポリオール代謝の元進は糖尿病慢性合併症の一因と考えられている. 早朝尿アルブミン/クレアチニン比 (以下ACR) 100mg/ g.Cr未満の1型糖尿病患者153名を対象とし, 尿中ポリオール代謝産物と糖尿病網膜症, 腎症との関連を検討した, 網膜症がある群では尿中フルクトースとミオイノシトールが有意に高値であった. IV型コラーゲンは高血糖により腎臓で産生され, 腎症の進行と共に尿中に排泄され, ミオイノシトールは尿細管で糖との競合阻害, または腎臓由来に尿中に排泄されるが, 本研究では尿糖とは独立して尿中ミオイノシトールは尿中IV型コラーゲン/クレアチニン比 (以下U-IV-C) と正相関した. 尿ミオイノシトール増加は高血糖によるポリオール代謝経路の元進を反映している可能性があり, U-IV-Cが上昇時尿ミオイノシトールも同時に測定すると糖代謝異常による微細な腎障害を予測できると考察された.
  • 片平 正人
    2002 年 45 巻 3 号 p. 181-185
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は66歳, 男性, 1990年に糖尿病と判明し, 主に食事療法でHbA1c6.2~8.9%で推移. 1998年以降HbA1c>10%となりスルホニル尿素剤無効のため2000年9月当院紹介. 随時血糖202mg/dl, HbA1c14.5%, 抗GAD65抗体79.4U/mlであり, 小腸腫瘍の合併も判明し入院. 尿CPR6.4μg/日, 抗インスリン抗体, 抗IA-2抗体は陰性. 手術後, 組織はGastrointestinalStromal Tumor (GIST) と判明し, 尿CPRは77.9μg/日に回復したが抗GAD65抗体価は不変. HLAは疾患抵抗性のDRB1*1502, *0403, DQB1*0601と感受性のDQB1*0302を有していた. アリル, ハプロタイプとも抵抗性は感受性よりも優位なため, DRB1*0403-DQB1*0302は抵抗性もしくは中立, DRB1*1502-DQB1*0601は抵抗性ハプロタイプであり, このようなゲノタイプを有していたために, 本例では1型糖尿病であっても耐糖能悪化因子の除去によりインスリン非依存状態まで回復したと考えられた.
  • 入江 潤一郎, 丸山 太郎, 船越 信介, 春日 明, 岩崎 良二, 鈴木 裕也
    2002 年 45 巻 3 号 p. 187-190
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は62歳女性. 43歳時に糖尿病と診断され, 以降glibenclamideにて空腹時血糖値160~180mg/dl, HbA1c8~10%とコントロール不良であった. 1997年1月抗GAD65抗体1.9 U/ml, 3月2.5U/mlと低抗体価であったが陽性を示したためインスリン治療を開始した.その後バセドウ病を併発したが, ほぼ同時期より抗GAD65抗体価の上昇を認め, 1998年7月327U/ml, 12月126,000U/mlとなった. 高齢で罹病期間の長い糖尿病患者で抗GAD65抗体が低抗体価から高抗体価に推移した例は他に報告がなく, 低抗体価であっても慎重な経過観察の必要性を示唆する症例と考えられた.
  • 田中 剛史, 森岡 浩平, 辻 みさ, 三崎 盛治
    2002 年 45 巻 3 号 p. 191-194
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は41歳の女性.2000年1月, 急性に全身倦怠感, 口渇などの症状が発現, 当科を受診した.血糖437mg/dl, 尿ケトン体陽性, 動脈血PH7.288, HCO313.2mmol/lであり, 糖尿病性ケトアシドーシスと診断されたが, Hb A1cは6.3%とわずかに上昇しているのみであった.血清アミラーゼ, エラスタ-ゼ1, リパーゼのいずれも上昇していたが, 急性膵炎の所見はなかった.抗GAD抗体, ICA, 抗IA2抗体は陰性であった, 経過より劇症1型糖尿病と考えられたが, 入院時9.5μg/日と低下していた尿中Cペプチド値はその後32.0-34.6μg/日まで回復, アルギニン負荷試験にてもインスリン分泌反応を認めた.HLAは, A24, DRB1*0405, *0901, DQB1*0401, *0303を認めた.内因性インスリン分泌能の改善をみた劇症1型糖尿病の報告はなく, 興味ある症例と考えられた.
  • 端野・壮瞥町研究より
    大西 浩文, 斉藤 重幸, 高木 覚, 大畑 純一, 磯部 健, 菊地 由佳, 竹内 宏, 島本 和明
    2002 年 45 巻 3 号 p. 195-198
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Pulse wave velocity (以下PWV) の耐糖能障害における動脈硬化進展指標としての有用性を検討した. 232名の対象者を空腹時血糖値により正常群, 境界群, 糖尿病群の3群に分類し, baPWV値 (ABl-form; 日本コーリン社) を比較した. baPWVは耐糖能障害の進行に伴い高値を示し, 境界群、糖尿病群では正常群より有意に高値であった. 境界群からすでに動脈硬化が進展している可能性が示された.
  • 特にMDA-LDLの検討を中心として
    佐藤 則之, 加瀬 浩之, 鈴木 学, 飯嶋 秀郎, 川越 宣明, 松村 美穂子, 本橋 諭, 熱田 晴彦, 加藤 哲也, 望月 保宏, 金 ...
    2002 年 45 巻 3 号 p. 199-204
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    高脂血症を併発した2型糖尿病患者 (30名) にプロブコール (500mg/日) を3カ月間投与し, 投与前後のMDA-LDLおよび他の血中脂質代謝パラメーターへ与える影響を検討した, MDALDL・LPO・TC・HDL-C・LDL-Cは有意に低下し, 更にMDA-LDLの変化率とLPO, HbA1cの変化率問でも有意な相関を認めた. プロブコールは糖尿病患者における酸化ストレスによる質的脂質代謝異常の改善に有効である可能性が示唆された
  • 2002 年 45 巻 3 号 p. 205-217
    発行日: 2002/03/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
feedback
Top