糖尿病
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46 巻, 11 号
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  • その発症から地域医療まで
    小林 正
    2003 年 46 巻 11 号 p. 835-840
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 下村 伊一郎
    2003 年 46 巻 11 号 p. 841-843
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 単一遺伝疾患から多因子遺伝疾患へ
    岩崎 直子
    2003 年 46 巻 11 号 p. 845-847
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
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  • 第1報年齢よる耐糖能の変化
    田中 敏章, 堀川 玲子, 藤田 敬之助, 小川 正道, 立花 克彦, 高野 加寿恵
    2003 年 46 巻 11 号 p. 849-856
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    Turner症候群104名, 104回の経口ブドウ糖負荷試験を解析し, 年齢群別による耐糖能を検討した.
    耐糖能異常 (IGT) を示した例はGroup A (10歳以下, 37名) で2例 (5.496), Group B (11~20歳, 42名) 4例 (9.5%), Group C (21歳以上, 25名) 9例 (36.0%) で, IGTの割合は年齢群で 有意差 (p<0.001) があり, 年齢が高くなるにつれて高くなった. IGTは, 全例120分値の血糖値の上昇で, 空腹時血糖の上昇はなかった.
    OGTT正常群とIGT群の比較では, Group AではIGT群にBMIとHOMA-Rの有意な増力口が認 められた. Group Bでは, 正常小児にも認められる思春期のインスリン分泌の増加が認められた. Group Cでは, IGT群にインスリンの過分泌とinsulinogenic indexの低下傾向が認められた.
    Turner症候群では, 年齢依存性に耐糖能異常の割合が多くなった. その要因として10歳未満では肥満によるインスリン抵抗性が主な要因と考えられたが, 10歳代では正常群でも見られる年齢的なインスリン抵抗性の増大と軽度のインスリン初期分泌の低下, また20歳以上でもインスリン抵抗性の増大と軽度のインスリン初期分泌の低下がその要因と考えられた.
  • 第2報成長ホルモン治療による耐糖能の変化
    田中 敏章, 堀川 玲子, 藤田 敬之助, 小川 正道, 立花 克彦, 高野 加寿恵
    2003 年 46 巻 11 号 p. 857-862
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    成長ホルモン治療を受けたTurner症候群35例に対し, 治療前および治療4年まで行った経口ブドウ糖負荷試験を解析し, 成長ホルモン治療の有無および治療の長さによる耐糖能を検討した.
    35名のうち2名 (5.7%) が治療前より120分の血糖値が140mg/dl以上を示す境界型 (IGT) を呈した.残りの33名のうち, GH治療4年以内に行ったOGTTでIGTを示した者は10名 (30.3%) にのぼった. これらの症例のIGTとなったときの年齢は, 13.8±20歳 (10歳9カ月~16歳10カ月) であった. このIGTを示した者の割合は, 無治療群の11歳~20歳の9.5%(第1報のGroup B) と比較して有意に (p<0.05) 大きかった.
    治療中のΣ血糖値 (ΣBS), ΣIRI, HOMA-RおよびBMIを, GH治療前と比較した. ΣBSは3年目のみ有意に高かったが, ΣIRIは, GH治療中有意に高く, HOMA-Rは治療2年目以降, BMIは3年目以降, 治療前より有意に高かった.
    GH治療はインスリン抵抗性を増力口させることにより, 耐糖能に影響を与えると考えられた, 外国の報告より割合が多いのは, 人種差によるものかもしれない. Turner症候群においては, 成長ホルモン分泌不全性低身長症の倍のGH治療量が認められており, また近年では早期治療により治療が長期化しており, 耐糖能異常の出現および糖尿病の発症については, 注意深い長期の経過観察が必要であると思われる.
  • 血清アルブミン値に着目して
    野口 享秀, 近藤 健仁, 鷹津 久登
    2003 年 46 巻 11 号 p. 863-868
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病 (DM) 腎症腎不全期にはネフローゼ症候群を呈する群と呈しない群があるが, 血液透析 (HD) 導入時における病態については良く知られていない. 今回血清アルブミン (Alb) 値の差による血液透析導入時期の各パラメーター (血清クレアチニン (Cr), BUN, HbA1c, 一日尿たんぱく排泄量) について, DM歴10年以上で増殖性網膜症のあるDM腎症腎不全患者43名 (DM群) と慢性糸球体腎炎患者 (CGN群) 58名と比較検討した. DM群では著しい低アルブミン血症であるAlb=2.5g/dl以下が32.696を占め, 導入理由では心不全を含む浮腫が多く, CGN群ではAlb=2.5g/dl以下は12.1%であり, 導入理由は消化器症状が多かった. Alb=2.5g/dl以下のDM群は平均Cr=4.7±2.1mg/dlでHD導入されていた, 今回われわれの症例のDM群にてA1b値と一日尿たんぱく排泄量の間はr=-0796 (p<0.01) と負の相関を, A1b値とCr値間にr=0.493 (p<0.01) と正相関を認めた.DM群はA1b低値を示す症例が多く, 浮腫のためCr=5.0mg/dl以下にてHD導入しなければならない症例を多数 (27.9%) 認めた.
  • 石井 新哉, 田村 秀樹, 岡島 史宜, 城所 葉, 谷村 恭子, 周東 祐仁, 亀谷 純, 杉原 仁, 橋本 網子, 川名 誠司, 及川 ...
    2003 年 46 巻 11 号 p. 869-872
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は40歳, 女性. 1型糖尿病を10年前に発症し, カルバマゼピンによるhypersensitivitysyndrome (HS) により全身の皮疹, 著明な低ガンマグロブリン血症, 敗血症を来し入院. リンパ球幼若化試験ではT細胞機能の低下を認めた. さらにリンパ球サブセットではB細胞数減少を認めた. カルバマゼピンの中止により皮疹は軽快した. それに伴いガンマグロブリンは増加し, 敗血症も改善したことより低ガンマグロブリン血症はカルバマゼピンに伴うT細胞機能低下によることが示唆された. 糖尿病性神経障害に対して抗てんかん薬を使用する頻度が少なくない. これらの薬剤を使用するにあたってはHSと低ガンマグロブリン血症の発症に注意を要すると考えられる.
  • 野原 栄, 岩瀬 正典, 中村 宇大, 東 晃一, 岩井 啓一郎, 飯田 三雄
    2003 年 46 巻 11 号 p. 873-879
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は71歳, 女性, グリベンクラミドとピオグリタゾンの併用療法でHb A1c7%とコントロールされていたが, 肝機能増悪, 体重増加と浮腫のため, ピオグリタゾンを中止したところ, Hb Alc 11.6%とコントロール不良となった. 入院時BMI 40.8kg/m2の高度肥満があり, 高血圧, 高脂血症, 微量アルブミン尿, ラクナ脳梗塞を合併していた. 空腹時血糖302mg/dl, 血清IRI14.7μU/ml, インスリン負荷試験で血糖低下を認めず, basal-bolus療法で84単位/日 (1単位/体重kg) で朝食前血糖219mg/dl, 食後2時間457mg/dlであった. 飲酒歴なし. AST 80U/1, ALT 70U/l, λGTP 102U/lの軽度肝障害があり, 肝生検で肝細胞の風船様膨化と大脂肪滴沈着, 炎症細胞の浸潤と線維化を認め, 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) と診断した. インスリン感受性改善作用を有するスルフォニル尿素薬グリメピリド6mgをインスリン療法に併用したところ, 血糖が著明に低下し, インスリン0.5単位/体重kgで朝食前76mg/dl, 食後2時間135mg/dlとなった. NASHはインスリン抵抗性症候群の一つであり, 本症例のようにNASHを合併した2型糖尿病患者で, インスリンまたは経口血糖降下薬の単独療法が奏効しない場合, グリメピリド・インスリン併用療法は試みるべき治療法の一つと考えられる.
  • 北原 亮, 橋本 大, 望月 初音, 北上 ふさ子, 鈴木 初音, 吉見 輝也, 川合 弘太郎, 中村 浩淑
    2003 年 46 巻 11 号 p. 881-885
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は53歳, 女性, 約15年前から糖尿病のため治療を受けていたが, 血糖コントロールは不良であった. 全身倦怠感, 四肢筋力低下, および構音障害を来し, 当科に入院した. 高血糖および高ナトリウム血症を認め, MRIおよび脳幹聴覚誘発電位所見よりcentral pontine myelinolysis (CPM) と診断した. その後の経過でMRI上, 脱髄病巣はほぼ固定した. CPMは, 血清浸透圧の急激な変化により生じると考えられている脳幹部の非炎症性脱髄性病変である. CPMを糖尿病の急性合併症として認識すべきことを示した症例である.
  • 林 慎, 山北 宜由, 安田 圭吾
    2003 年 46 巻 11 号 p. 887
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
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  • 佐藤 吉彦
    2003 年 46 巻 11 号 p. 888
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
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  • 富永 真琴, 牧野 英一, 芳野 原, 桑 克彦, 武井 泉, 青野 悠久子, 星野 忠夫, 島津 章, 三家 登喜夫, 桑島 正道, 田港 ...
    2003 年 46 巻 11 号 p. 889-898
    発行日: 2003/11/30
    公開日: 2011/03/02
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    日本糖尿病学会の「糖尿病関連検査の標準化に関する委員会」は日本臨床化学会「糖尿病関連指標専門委員会」の「血糖自己測定 (SMBG) の標準化プロジェクト」と共同で1999年に血糖自己測定 (self-monitoring of blood glucose: SMBG) 機器について, 糖尿病患者ボランティアを対象に共同実験を行い, 機種間差があることを報告した. その後, 比較対照法の統一を提案し, 2001年に静脈血を測定対象とした共同実験を行い機種間差を認めなかった. しかし, 通常のSMBG機器が使用される条件の下での機種間差を検討する必要があるので, 2002年に糖尿病患者をボランティアとする共同実験を行った. その結果, 指頭ないし前腕採血した全血の血糖測定値が動脈血に近い測定値を表示するグループ (フリースタイル, エキストラ, メディセーフリーダー, アキュチェックコンフォート) と, 静脈血に近い測定値を表示するグループ (グルコカードα, デキスタ-ZII) との2極化が生じていた. 糖尿病療養指導にたずさわるものはSMBG機器の各機種ごとの特徴をよく知つた上で患者指導することが重要である.
  • 2003 年 46 巻 11 号 p. 900
    発行日: 2003年
    公開日: 2011/03/02
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