糖尿病
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46 巻 , 5 号
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  • 船山 秀昭
    2003 年 46 巻 5 号 p. 375-379
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者のインスリン治療群では, 血糖値に比較し血糖管理指標であるHbA1cが低値を示す症例がしばしば見られる. インスリン治療群 (Insulin群) でのグリコアルブミン (GA) とHbA1cの比は, 管理良好な糖尿病患者において, 食事療法・運動療法単独群 (Diet群), 経口薬療法群 (OHA群) に比較して有意に高値を示し (P<0.01), HbA1cが相対的に低値を示すことが明らかとなった. また各療法群でのHbA1c値とGAHbA1c比の関係を見ると, HbA1cが6.596以下でlnsulin群は, Diet群, OHA群に比較して有意にGA HbA1c比は高値を示した. 同様な傾向は, 日単位の血糖管理指標である1, 5-AGにおいても認められた. グリコアルブミン (GA) は, 血糖管理指標として有用性が高く, 今回の検討において, HbA1cが相対的に低値を示すインスリン治療群の血糖管理指標としても, 非常に有用であることが確認された.
  • 山本 朱美, 阿部 恭子, 片山 泰之, 富山 浩二, 繁 英樹, 細合 浩司, 平田 文彦, 安田 浩子
    2003 年 46 巻 5 号 p. 381-385
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病食事療法の指導で海藻類の摂取を推奨され, 2年間昆布やひじきなど海藻類を多食してヨード誘発性甲状腺機能低下症にいたったが, 典型的な臨床所見が出現することなく頸部エコーで診断し得た症例を経験したため報告する. 症例は67歳男性で, 甲状腺機能低下症に典型的な臨床症状や所見を認めなかったが, 頸部エコー (動脈硬化のスクリーニング目的) で観察した際, 甲状腺の内部エコーの不均一, ドプラーによる甲状腺全体の血流増加所見を認めた. TSH>100μIU/ml, fT40.30ngdlと甲状腺機能低下であったが, 甲状腺受容体抗体, サイロイドテスト, マイクロゾームテスト, TPO抗体は陰性であった. 問診により2年前の糖尿病教育入院以降, 毎日昆布を中心に海藻類を多食し, 1日平均100mg以上のヨードを摂取していたことがわかり, ヨード誘発性甲状腺機能低下症と診断した. 特に1日70~80g摂取していた昆布煮を中止させ, 1日3mg以下のヨード制限指導を行ったところ甲状腺機能は改善を示した. 糖尿病食事療法では, ヨードを多量に含む海藻類は低カロリーであるため摂取がむしろ推奨されることが多く, ヨード過剰摂取となる可能性もある. ヨード誘発性甲状腺機能低下症は比較的高齢者において多く認められるため, 特に高齢の糖尿病患者では食事指導に注意が必要である. また, 動脈硬化症スクリーニング時に頸動脈エコーとともに, 甲状腺観察は容易に実施できるため, 潜在性の甲状腺疾患の診断のためにも積極的に行うべきと考えられた.
  • 浜本 芳之, 細川 雅也, 濱崎 暁洋, 西 仁勇, 山根 俊介, 山田 祐一郎, 清野 裕
    2003 年 46 巻 5 号 p. 387-392
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は56歳, 女性. 意識消失にて救急搬送され, 来院時血糖882mg/dl, 血中総ケトン体3795μmolL, 動脈血pH7.265と著明な高血糖とケトアシドーシスを認め, 白血球13000/mm3, CRP 16.4mgdlと炎症所見があり, 感染を契機にケトアシドーシスを発症したと考えられた, 入院後第10病日に撮影したCTにて左大腿の化膿性筋炎と随伴する大腿膿瘍の診断を得た. 入院後より抗生剤治療を開始し, 保存的治療にて治癒した. 温帯地域ではまれな化膿性筋炎が免疫不全患者に発症する例が報告されているが, 糖尿病も危険因子の一つになり得ることから, 糖尿病患者が骨格筋の症状を訴えた場合には本疾患も念頭に置かねばならないことを示唆する興味深い症例と考えられた.
  • 奥平 真紀, 内潟 安子, 田中 栄一, 原澤 茂, 岩本 安彦
    2003 年 46 巻 5 号 p. 393-397
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は27歳女性. 1999年 (平成11年) 11月より体重減少, 口渇, 多飲, 多尿を自覚. 翌年1月中旬発熱, 咽頭痛, 関節痛が出現したため近医に入院した. 血糖457mg/dl, HbA1c 15.8%と著しく高値であり直ちにインスリン療法を開始した. GAD抗体は陰性, EBウイルス抗体価はVCA-IgG抗体80倍であり, 頸部, 鼠径部リンパ節に著明な腫脹を認めた.
    発熱, リンパ節腫脹とも各種抗生物質に反応せず, 2月上旬より胸水貯留, 肝脾腫なども出現したため, 東京女子医科大学付属青山病院に転院. EBウイルス抗体価を再検したところVCA-IgGが320倍まで上昇, EBNAは陽性化, GAD抗体も24.1U/ml (正常値<4.9U/ml) と上昇していた. 本例はEBウイルスが発症に関与した1型糖尿病と考えられ, 経過中にGAD抗体が陽性化したことも興味深いため報告した.
  • 西藤 亮子, 石井 英博, 盛岡 佳代, 松本 雅裕
    2003 年 46 巻 5 号 p. 399-402
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    メトホルミンの投与量は欧米では2000mg/日以上が主であるのに対し, 国内では750mg日までに制限されている. 今回, メトホルミン750mg/日で血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者12例に対して1500mg/日を12週間投与し, 空腹時血糖, HbA1c, 空腹時インスリン, インスリン抵抗性指数は有意に低下した. 血清乳酸には有意な変動を認めなかった. 常用量のメトホルミンで効果不十分な場合, 高用量投与が有効である可能性が示唆された.
  • 朝倉 俊成, 清野 弘明, 阿部 隆三
    2003 年 46 巻 5 号 p. 403-407
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    インスリン自己注射の手技過程において, 空打ちは適正なインスリン量を注射する上で重要である. この空打ちにおいてインスリン液の出方が異なるという問い合わせを患者から受けたのを機に, 患者アンケート, インスリンカートリッジ製剤の摺動抵抗試験そして投与精度試験を実施した. アンケートでは, 30名の糖尿病患者のうち6名がインスリン液の出方が違うため不安を感じていた. 摺動抵抗試験は, 注入器を用いない場合では摺動抵抗パターンに差は見られなかったが, ペン型注入器を用いたとき摺動抵抗パターンに差が見られた. しかし, 投与精度試験ではいずれの注入器も適正範囲内であった. したがって, 空打ち時のインスリン液の出方の差は, 注入器由来の摺動抵抗に左右されるが投与精度は適正である旨を患者に説明することと, 注入器製造においては摺動抵抗から生じるノッキングを防止するよう改善を呼びかける必要がある.
  • 2003 年 46 巻 5 号 p. 409-419
    発行日: 2003/05/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 2003 年 46 巻 5 号 p. 422
    発行日: 2003年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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