糖尿病
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46 巻, 7 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 青峰 正裕, 大和 孝子
    2003 年 46 巻 7 号 p. 511-516
    発行日: 2003/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 北野 元子, 山下 哲二, 平見 良一
    2003 年 46 巻 7 号 p. 517-521
    発行日: 2003/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は56歳, 男性. 約5年前に健康診断で糖尿病を指摘されたが, 放置していた. 2000年 (平成12年) 4月17日, 感冒様症状を発症. 左肩周囲の疼痛が出現し, 近医を受診した. 頸部CTで頸部膿瘍および蜂窩織炎と診断され当院紹介受診となった. 入院時検査で両側の胸鎖乳突筋周囲を中心に上縦隔に広がる膿瘍と肺炎を認め, 外科的に膿瘍切除術とドレナージを行った. 膿汁培養からKlebsiella pneumoniaeを得, 喀痰培養からCandida albicansを得た. 経過中に左胸鎖関節の骨髄炎を認め, 2度めの膿瘍切除術を行った. さらに, 頭部CTで多発性脳膿瘍の合併が認められた. 臨床経過から真菌性脳膿瘍と診断し, fluconazoleが有効であった. 糖尿病患者は易感染性であり, 軟部組織感染症に対して迅速な外科的治療を行い, 感染巣の全身検索と真菌感染などの日和見感染の可能性を考慮する必要がある.
  • 池原 久朝, 黒田 祥二, 森田 秀樹, 寺西 哲也, 大西 裕, 坂口 一彦, 阪本 哲一, 藤澤 貴史, 前田 光雄
    2003 年 46 巻 7 号 p. 523-526
    発行日: 2003/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は60歳の女性. 労作時の前胸部痛を主訴に当科受診し入院となった. 虚血性心疾患を示唆する異常所見は得られなかったが, BMI 27.5kgm2, 空腹時血糖292mg/dl, HbA1c 10.4%, 空腹時血中CPR 4.0ngmlであり, 肥満2型糖尿病と診断した. インスリン抵抗性が主体と考えられたので塩酸メトホルミン750mg dayの投与を開始した. 投与後, 血糖コントロールは改善したが, 投与6日目より舌に違和感を伴う境界明瞭な皮疹の出現を認めた. 臨床経過より塩酸メトホルミンによる薬疹と考え服用を中止し, すみやかに舌病変の改善を認めた. 患者の同意の下, 250mg dayの少量より再投与を行い, 同部位に舌病変の再現を認め塩酸メトホルミンによる固定薬疹と診断した, リンパ球幼若化試験は陰性であった. 塩酸メトホルミンによる舌病変の報告はなく, 本症例が初めてと考えられたので報告する.
  • 村上 敦子, 岡川 洋右, 福島 あゆみ, 三澤 晴雄, 河野 智恵, 谷川 隆久, 神田 加壽子, 森田 恵美子, 川中 良哉
    2003 年 46 巻 7 号 p. 527-532
    発行日: 2003/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は32歳, 女性. 22歳時全身性エリテマトーデス (SLE) と診断され, ステロイド剤などによる治療を受けていた. 1999年 (平成11年) 8月, SLEの増悪に伴い, 夜間の異常な空腹感などが出現し当科入院. 蛋白尿, 各種自己抗体高値, 低補体血症等, SLEの疾患活動性は極めて亢進していた. 入院後, 反復する空腹時低血糖発作 (血糖20~30mg/dl) が出現.抗インスリン抗体陰性, 75gOGTTで血糖の異常な変化は確認できず, 高インスリン血症を呈していた. 諸検査よりインスリノーマなど低血糖を来す疾患や薬剤の影響は否定的で, 抗インスリン受容体抗体陽性よりインスリン受容体異常症B型による低血糖症と診断された. 本症とSLEに対して, メチルプレドニゾロン32mg day及びシクロスポリン150mg/dayによる免疫抑制療法を施行し, SLEの改善と共に低血糖発作は消失した. 抗インスリン受容体抗体は多クローン性で様々な生理的作用を有するが, 高血糖を呈する例がほとんどで低血糖を来すことは稀である. 低血糖発現の機序としては, 主にこの抗インスリン受容体抗体のインスリン様作用が考えられるが, 低血糖を呈する本症とSLEとの併発は極めて稀である.
  • 甲斐 裕子, 熊谷 秋三, 高柳 茂美, 畑出 知子, 井 雅代, 花田 輝代, 福留 三保, 二宮 寛, 加来 良夫, 佐々木 悠
    2003 年 46 巻 7 号 p. 533-539
    発行日: 2003/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 日常の外来診療の中で医療機関と病院外施設の連携モデルとして実施された健康行動支援プログラムの継続・効果評価を行うことである. 対象は健診などでの異常を契機に新規に診断された未介入・非薬物療法下にある比較的軽症の耐糖能異常者184名で, 本プログラムは非薬物療法下での糖尿病の一次・二次予防に焦点を絞り, 食・運動行動の変容および修正を中心に行った. プログラムの継続率は45%(83名) であり, 対象者の1年後の医療機関への通院率は51%(94名) であった. 継続者に対する効果評価の結果, 肥満, 体力および糖・脂質代謝指標に有意な改善が認められた. これらの結果から医療機関と病院外施設とが連携した健康行動支援プログラムの管理下にあれば, 少なくとも病態の改善には効果があることが認められた. 一方, 本プログラムの非継続の主な原因は, 患者の医療行動に関わる問題であった.
  • 2003 年 46 巻 7 号 p. 541-560
    発行日: 2003/07/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
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