糖尿病
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47 巻, 12 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 渡辺 毅
    2004 年 47 巻 12 号 p. 891
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 似鳥 嘉一, 浦上 達彦, 大和 田操
    2004 年 47 巻 12 号 p. 892-894
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 内潟 安子
    2004 年 47 巻 12 号 p. 895-897
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    思春期・若年期糖尿病患者には, この時期に発症した糖尿病患者と小児期に発症してこの時期に達した糖尿病患者がいる. 小児期は自我がまだめざめていないため, 家族に疾患管理が一任されることが多く, 家族が疾患管理する時期でもある. 大人になって発症した場合は本人に自己管理のしかたを指導できる. その中間の時期にあたる思春期ないし20歳代の時期は, 思春期という成長の著しい時期であり, 食欲がもっとも旺盛な時期であり, 第2反抗期でもあるため, 治療の根本が自己管理である糖尿病の治療にとってマイナス面が多い. その一方で, この時期の血糖コントロールが将来の糖尿病性合併症の有無を決定することにもなる.
    血糖コントロールできない患者をてこずり患者と決めつけずに, なにが甑糖コントロール不良にさせているのかを我々は明らかにしていかなければならない.
  • 佐中 眞由実
    2004 年 47 巻 12 号 p. 898-901
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 橋本 重厚
    2004 年 47 巻 12 号 p. 902-904
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 横野 浩一
    2004 年 47 巻 12 号 p. 905-907
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 肥満, 内因性インスリン分泌能が冠再狭窄に与える影響
    御簾 博文, 臼田 和生, 吉澤 都, 臼田 里香
    2004 年 47 巻 12 号 p. 909-913
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    急性冠症候群 (ACS) で入院し緊急冠動脈インターベンションを施行したコントロール不良糖尿病患者17例に, 糖尿病教育と厳格な血糖管理を施し, ACS発症2-12カ月後に冠再狭窄の有無を検討した. HbA1cは8.596から6.496に改善した (p=0.0001) が, 12例 (70.696) に冠再狭窄を認めた, 再狭窄群 (R群) と非再狭窄群 (N群) で, 年齢, 性別, 糖尿病罹病期間, 血糖および脂質コントロールに差はなかったが, R群でACS発症時尿中Cペプチドが低値 (p=0.04) であった, N群はACS発症時BMIが高値 (p=0.005), 教育前後で体重が有意に減少した (p=0.04). インスリン分泌低下を有するやせ型患者では血糖管理による再狭窄予防は困難であったが, 肥満患者では, 食事・運動療法の徹底から体重を減量しながら血糖を管理することにより冠再狭窄率は改善しうると思われた.
  • 後藤 尚, 村田 雅彦, 志村 道隆, 宮下 正弘
    2004 年 47 巻 12 号 p. 915-919
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    FPG 126mg/dJ未満の3,229例中, 従来のIFG (IFG1;FPG110-125) の診断頻度1096に対し, 改訂基準だけによるIFG (IFG2;FPG100-109) は2696に昇った. GTT血糖2時間値 (G2) 異常例中, IFG1例は2696に過ぎず, これに今回の改訂基準によるIFG2を加えて検出されるG2異常例は5996となりG2異常予測感度は上昇する. しかし, IFG1中でのG2異常例4996に対し, lFG2中では2696に過ぎずG2異常予測特異性は低下した. 冠危険因子及び虚血性心電図変化をG2正常1/58例でFPG別に検討すると, isoiated IFG2 234例は, NFG&NGT (FPG<100, G2<140) 865例と比べ, 肥満, 高血圧, 高TG血症, 虚血性心電図変化が有意に高頻度で, HDLC低下を含めisoiated IFG159例での頻度に匹敵した. G2正常例中, isolated IFG2357例の性, 年齢, BMI調整後のHOMA-R及びMatsuda&DeFronzoのインスリン感受性指数は平均220, 5.49とNFG&NGT 524例での各々1.77, 6.65と比べ, 有意にインスリン抵抗状態と判定された. 以上, IFGは診断基準改訂後もG2異常との診断整合性は低いが, 冠危険因子保有及び虚血性心電図変化陽性率, インスリン抵抗性は上昇しており, 代謝症候群診断基準としての意義は示唆された.
  • 岩瀬 正典, 上野 道雄, 吉住 秀之, 土井 康文, 浅野 有, 鍋山 尚子, 姫野 治子, 飯野 研三, 飯田 三雄
    2004 年 47 巻 12 号 p. 921-929
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病性腎症の治療としてアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシンII受容体拮抗薬 (ARB) の併用療法が注目されているが, 我が国における検討は少ない. 今回, ACE阻害薬を6カ月間以上投与中の早期ないし顕性腎症を合併した2型糖尿病患者 (n=36) で, ACE阻害薬をARBに変更した群 (ARB変更群), ARBを併用した群 (ARB併用群), ACE阻害薬を継続した群 (ACE継続群) の3群に無作為に割り付け6カ月間比較検討した. ARBとして, カンデサルタンを投与し (平均5mg/日), 開始前と開始6カ月後に24時間家庭蓄尿を行った. 血圧は3群間に有意差を認めなかった. 尿蛋白排泄量はACE継続群で有意に増力口したが (p<0.05), 他の2群では有意な変化を認めなかった. 尿蛋白増力口率はARB併用群でACE継続群よりも有意に低下した (ACE継続群119±5296, ARB変更群19±2996, ARB併用群9±1796, p<0.05vsACE継続群). 尿蛋白排泄量の変化と血圧の変化の間には有意な相関を認めなかった. クレアチニン・クリアランスはACE継続群で有意に低下したが (前80±8mZ/分6カ月後70±6ml/分p<0.05), 他の2群では有意な変化を認めなかった (ARB変更群前87±11ml/分6カ月後84±7ml/分ns, ARB併用群前86±10ml/分6カ月後80±11ml/分ns). 血清尿酸がACE継続群で有意に上昇したが, 血清力リウムやヘモグロビンはどの群でも有意な変化を認めなかった. ACE阻害薬とARBの併用療法は早期ないし顕性腎症合併2型糖尿病患者の腎症進展抑制に有用であることが示唆された.
  • 勝又 一夫, 大磯 ユタカ, 中村 二郎, 清水 学, 加藤 活大, 大野 恒夫, 河村 孝彦, 今村 修治, 米田 正弘, 佐々木 洋光, ...
    2004 年 47 巻 12 号 p. 931-938
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病患者が急増しているので, 糖尿病性高血糖昏睡の最近の動向を把握する必要がある. 糖尿病ケアシステム愛知では, 愛知県内309病院に2002年9月1日-2003年2月28日の半年間に緊急入院を必要とした糖尿病性ケトアシドーシス昏睡 (DKA), 高血糖性高浸透圧昏睡 (HHS) 及び緊急入院を必要としたが意識障害のない重症高血糖 (SHWと略) の3群に対する記名アンケートを行った. その結果, 101病院からDKA42例, HHS30例及びSHW50例の122例が集計された. 予後はDKAでは死亡2例, 障害を残して回復1例, HHSは死亡4例, 障害を残して回復2例, SHWは死亡3例であった. 死亡例9例中60歳以上は7例であり, 9例中8例で感染が誘因や合併症に関与していた. 治療方法と死亡との関係ではSU剤単独使用者26例中3例, SU剤とインスリンの併用5例中1例の死亡, インスリン使用者50例中1例, 治療歴なし及び不明は34例中4例の死亡であった. 重症高血糖の早期発見, 特にインスリンによる早期治療と感染症対策の重要性が示された.
  • 蘆立 恵子, 川村 光信, 東田 寿子, 宮崎 滋, 平意 結喜緒
    2004 年 47 巻 12 号 p. 939-943
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    症例は42歳, 男性. 清涼飲料水を多飲 (2l/日以上) し, 口腔内違和感, 口渇を主訴に来院.随時血糖1, 181mg/dlで糖尿病性ケトーシスを認め入院した. 入院時, 両肘頭部と左膝伸側に結節を伴う黄色小丘疹が多発していた. 脂質検査では, TC283mg/dl, TG566mg/dlと高値, 電気泳動でbroadβ を示し, アポEフェノタイプはE2/2であった. 以上より, III型高脂血症に合併した結節性発疹性黄色腫と診断した. 本例に発症した黄色腫Eは, 高血糖に伴い比較的急速に出現し, さらに血糖改善後3カ月程度で消退した経緯より, 糖尿病性黄色腫と考えられた. 糖尿病性黄色腫は, 糖尿病の0.196に合併するにすぎない稀な病態である. 本例は糖尿病の発症・増悪に伴い, III型高脂血症を併発し, 結節性発疹性黄色腫を発症した興味深い症例と考えられた.
  • 山田 祐一郎, 松本 愼一, 福田 一仁, 濱崎 暁洋, 小倉 雅仁, 松岡 啓子, 藤本 新平, 興津 輝, 岩永 康裕, 野口 洋文, ...
    2004 年 47 巻 12 号 p. 945-950
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    本邦初の膵島移植成功例である. 症例は36歳, 女性.15歳時に口渇・全身倦怠・体重減少あり, 1型糖尿病と診断. 強化インスリン療法がされるも, 血糖コントロールは不安定であり, 無自覚低血糖によって交通事故の既往もある. 膵島移植の適応と判定され, 2004年4月7日ならびに7月2日の2回, 心停止ドナーの膵臓から単離された, それぞれ350, 400IE (islet equivalent) と474,000lEの膵島を経皮経肝的に門脈内に移植された. 免疫抑制薬としてバシリキシマブ・ラバマイシン・タクロリムスが用いられ, 強化インスリン療法で厳密な血糖コントロールが行われた結果, インスリン必要量は漸減し, 2回目の膵島移植後の第20病日にインスリンを離脱, 第32病日に施行した75g経口糖負荷試験では正常型を呈した.
  • 患者理解推進とチーム医療のツールとして
    村山 直美, 前田 ゆかり, 伊藤 嘉晃, 宮下 洋, 橋口 正一郎, 白井 厚治
    2004 年 47 巻 12 号 p. 951-958
    発行日: 2004/12/30
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    糖尿病治療は, 患者の意志に依存した生活習慣の見直しと是正が必要であり, さらにそれが患者の十分な理解に基づくことが望ましい. そのためには, 医療情報を的確に伝える必要がある. 我々は患者, 及び医療スタッフも病状把握が正確かつ容易にできるようにデータのグラフ化ファイル「ヘルスケアファイル」を作成し, 今回, その有用性を検討した. 本ファイルは, A4サイズで, 糖尿病, 肥満, 高脂血症, 高血圧, 喫煙状況を3-4段階評価し, 合併症を図示, また体重主要検査データをグラフで記録するものである. これを患者に渡し, 通院時毎に複数の医療スタッフが, 新データの記入と繰り返し指導を行った.-年間の通院継続率は, 本ファイルを持たせた群 (F+群; n=367) は, 持たせない群 (F-群; n=190) に比し, 高値 (9596 vs 7596) であった. HbAlC値は, F+群で, 1.596低下, F-群では, 0.596であった. 体重は, 肥満者 (BMI) 23kg/m2) では, F+群で有意に低下した (1.8kg vs 0.2kg), 以上より, 本ファイルを用いた患者指導は, ドロップアウトを減らし, 血糖管理および体重管理に有用であると考えられた.
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