糖尿病
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54 巻 , 8 号
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特別報告
災害時の糖尿病医療
原著
社会医学・医療経済学
  • 日本医科大学千葉北総病院糖尿病診療対策小委員会 , 江本 直也, 岩橋 美奈子, 鈴木 千賀子, 亀谷 修平, 金井 良幸, 福田 恵子, ...
    2011 年 54 巻 8 号 p. 675-680
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/09
    ジャーナル フリー
    基幹病院から一方向性に連携医療機関へ紹介した2型糖尿病患者129名の追跡調査を行った.データが得られた患者数は104名.紹介後の期間は3.9±1.4年,紹介時のHbA1cは7.4±1.2%,紹介先での直近あるいは最終のHbA1cは7.3±1.2%で差は認めなかった.また紹介先主治医別では糖尿病専門医と非専門医との間に差を認めなかった.一方,眼科受診状況では専門診療所の75.6%に対し,一般診療所では57.6%にとどまり,専門医のほうが有意に高い受診率を認めた.初期治療により血糖コントロールが安定した後は主治医が専門医でも非専門医でも,HbA1cは一定に保たれていた.専門医と非専門医の違いは眼科受診に代表されるようにきめの細かい合併症管理を行っているかどうかである.この結果は地域における糖尿病疾病管理戦略を立案する上で重要なエビデンスである.
症例報告
  • 木村 守次, 豊田 雅夫, 阿部 麻記子, 小林 貴子, 大貫 恵子, 加藤 麻祐子, 宮内 雅晃, 山本 直之, 梅園 朋也, 鈴木 大輔
    2011 年 54 巻 8 号 p. 681-685
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は63歳男性,主訴は下痢と嘔吐.1987年より2型糖尿病にて治療開始され,2001年7月に微量アルブミン尿と血清クレアチニン(Cr)値の軽度上昇を認めたが,糖尿病性神経障害と網膜症が存在したために糖尿病性腎症による腎機能低下と診断されていた.2002年5月下旬より嘔吐と下痢が出現し,血清Cr値が5.6 mg/dlと上昇したため当院紹介となり,精査加療目的にて入院となった.臨床経過と尿所見で糸球体腎炎の存在が疑われたことから腎生検を施行したところ,糖尿病性腎症に合併した抗糸球体基底膜(glomerular basement membrane,以下GBM)抗体による急速進行性糸球体腎炎(rapidly progressive glomerulonephritis,以下RPGN)であることが判明.ステロイドパルス療法も考慮したが日本腎臓学会の診療指針では既に適応外であり1),血液透析へと移行し維持透析となった.糖尿病患者における腎生検の適応を考える意味でも貴重な症例と考え報告する.
  • 亀田 啓, 永井 聡, 三好 秀明, 近藤 琢磨, 澤田 享, 中垣 彩, 耒海 公彦, 耒 圭龍, 平井 愛見子, 田島 一樹, 野本 博 ...
    2011 年 54 巻 8 号 p. 686-690
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/09
    ジャーナル フリー
    GH受容体拮抗薬ペグビソマント(PEG)の投与前後で経口ブドウ糖負荷試験を施行した先端巨大症の3症例を経験した.症例1:36歳男性,糖尿病の既往なし.PEG投与後AUC-glucoseは変化なく,AUC-IRIの低下,HOMA-IRの低下を認めた.症例2:71歳男性,糖尿病を指摘されているが食事療法でコントロール良好であった.PEGの投与後AUC-IRIの低下,HOMA-IRの低下を認めた.症例3:59歳女性,糖尿病に対してスルホニル尿素薬,ビグアナイド薬を投与中で血糖コントロールは不良であった.PEGの投与でHOMA-IRの低下,Insulinogenic Indexの上昇を認め血糖値は改善した.いずれの症例もPEGの投与後にインスリン抵抗性の改善を認めた.
  • 池田 賢司, 小野 真理, 中山 千里, 安藤 矩子, 川村 光信, 宮崎 滋, 江藤 隆史, 益子 茂, 平田 結喜緒
    2011 年 54 巻 8 号 p. 691-697
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は65歳男性.1980年,会社の健診で2型糖尿病と診断された.2003年からインスリン療法を導入されたが,自己中断を繰り返していた.2009年7月頃よりインスリン注射部位の掻痒・腫脹・硬結を認め,同時期より血糖コントロールは悪化し,8月5日外来受診時のHbA1c(11.5%以下HbA1cはJDS値で表記)と血糖高値(453 mg/dl)のため入院.好酸球(25%),IRI(2063 μU/ml),抗インスリン抗体(結合率86.9%),特異的IgE型インスリン抗体(2.67 UA/ml)でインスリンに対する即時型アレルギーとIgG型インスリン抗体の存在が考えられた.インスリン製剤や経口糖尿病薬の変更を試みた.皮下注の総使用インスリン量が100単位/日でも血糖コントロール不良のため,第10病日インスリン静注に変更し,ステロイド(PSL30 mg/日)を併用とした.第16病日,CSIIに変更し,徐々に血糖値と皮膚反応の改善を認めた.入院第30病日CSIIから,注射部位を腹部から大腿に変えて皮下注に変更し,皮膚反応はさらに改善し同治療を継続し得た.今回我々はインスリン製剤に対しIgEおよびIgG型インスリン抗体のいずれもが陽性であり,両者共に臨床症状を呈した症例を経験した.治療に難渋したものの,複数のインスリン抗体が存在する症例を診療するうえで貴重な症例であると思われた.
  • 山口 実菜, 杉山 徹, 西澤 麻依子, 杉山 美帆, 飯降 直男, 三原 正朋, 神山 隆治, 泉山 肇, 吉本 貴宣, 平田 結喜緒
    2011 年 54 巻 8 号 p. 698-701
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は78歳女性.関節リウマチに対しプレドニゾロンおよびブシラミン治療中.活動性低下,易転倒性,記名力低下を自覚,また高血糖を認めていたが経過観察されていた.8ヶ月後に低血糖による意識障害で救急搬送され,血中インスリンの異常高値,また抗インスリン抗体陽性で,Scatchard解析にて低親和性・高結合能の結合部位であったことから,インスリン自己免疫症候群と診断した.SH基を有するブシラミンを中止したところ,血中インスリン値は改善傾向にあり以後低血糖は生じていない.
地方会記録
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