日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌
Online ISSN : 2188-8280
Print ISSN : 1349-8940
ISSN-L : 1349-8940
最新号
選択された号の論文の2件中1~2を表示しています
  • 福場 智紀, 椎名 孝之, 所 健一
    2020 年 63 巻 p. 1-17
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    本研究では,太陽光発電と蓄電池を導入した場合の大規模施設でのエネルギープラント運用計画の最適化モデルを開発する.太陽光発電の出力の不確実性を,確率計画法を用いて離散シナリオで表現し,運用費用の期待値を最小化する.本研究モデルは,現実的な運用計画のために必要な非線形制約を含むため,大規模な非線形混合整数計画問題となる.その非線形制約に対して区分線形近似を導入することで,大規模な混合整数計画問題として定式化し,厳密解を得ることを可能にしている.数値実験により,従来の確定的なモデルと比較することで,開発したモデルの有用性を示す.さらに,経済的評価として,初期投資費用回収年数の計算を行い,実用的な問題に応用できることを示す.

  • 八尾 優作, 田中 健一
    2020 年 63 巻 p. 18-37
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/12/25
    ジャーナル フリー

    旅行などで初めて訪れる場所では,何らかの方法で目的地までの道のりに関する情報を得る必要がある.道案内には,案内板やアクセスマップのようにあらかじめ決定された経路を案内するものと,カーナビゲーションシステムや地図アプリケーションのように動的に経路を決定して案内するものがある.本稿では,前者の案内板や大規模イベント時の誘導員などによる情報提供場所を決定するための問題を提案し,この問題を案内板配置問題とよぶ.案内板配置問題は,各移動需要の起点と終点の間の経路はあらかじめ決定されておらず,施設配置問題であると同時に経路決定構造を含んだ問題である.経路案内は,交差点に配置された案内板が移動者に右左折等を指示することにより実行される.これを,仮想的なアークを追加した拡張ネットワークを導入し,経路決定を含んだ形での施設配置問題の定式化を実現した.本稿では,案内板配置問題について,集合カバー型および最大カバー型の問題における拡張ネットワークの作成方法および定式化を示し,東急東横線日吉駅西口の実際の道路網に適用する.許容される案内経路の迂回の程度や案内板の配置に使用可能な資金に応じて,移動需要の捕捉量が異なる様子を分析し,提案モデルの有効性を確認した.

feedback
Top