現在,大学図書館は,実務経験とコミュニケーション能力のある職員を採用したいと考えている。一方,文部科学省の調査によると,公立図書館で働く司書有資格者の中に,理論と実務が結びつかない司書課程のあり方への不満がある。筆者らは,図書館実習がこれらの問題を解決し,就職支援と司書課程の改善に役立つと考えた。そこで図書館実習を行っている全国の大学の実情を調査し,その方法と効果の評価を試みた。その結果,実習実施校の緩やかな増加,選択科目としての開講の可能性,短期の実習にも効果があることなどが判明した。
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