本研究の目的は,横浜市学校司書配置政策の形成過程とその構造を明らかにすることである。研究の枠組みとして政策形成過程研究および「政策ネットワーク」という概念モデルを用いた。分析の結果,市長,市教委,指導主事,市会議員,市民団体が政策ネットワークを形成していたことが明らかになった。政策課題の認識には学校司書配置を要求する市民団体と市会議員の影響力が大きく,政策の決定段階では市長の意向が強く影響した。1 校1名の専任配置は実現したが,採用形態は非常勤特別職であり,司書資格は採用条件に入らなかった。
【背景】看護基礎教育機関は,どのような能力を備えた看護師を育成すべきか,その育成に図書館員はどう関わるべきか,利用者教育の面から検討した。 【方法】効果的な利用者教育の要件を,国内外の事例から7つ挙げた。その要件について,授業の一環として,文献検索を担当する図書館員への半構造化インタビュー調査を実施した。 【結果】図書館員たちが重視していた要件は,「タイミング・動機」,「正規の授業」,「教育の期間」,「協働」の4つであった。 【考察】看護図書館における利用者教育試案を提示する。
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