認知症当事者,家族,専門職における公共図書館の物理的環境改善に関する視点を明らかにした。意見者である当事者3名,家族2名,専門職2名および,意見抽出補助者9名を対象とした。研究協力者は,キャプション評価法の手順に従って館内を評価した。意見をInductive thematic analysisで分析した結果,当事者では「a.案内表示に関する配慮」が,家族では「f.安全に関する配慮」が,専門職では「d.支援が必要な方向けの物品導入に関する配慮」が最も多くのコードから構成され,それぞれの立場が多様な角度から関心を示しているテーマであることが示唆された。
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