島しょ医療研究会誌
Online ISSN : 2435-9904
2 巻, 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 石野田 富弘
    2009 年 2 巻 2 号 p. 42-43
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/07/25
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  • ― コミュニティ型遠隔医療システムの島しょ医療への応用を考える ―
    井上 大輔, 光定 誠, 栗原 毅, 澁谷 恭子, 金子 郁容
    2021 年 2 巻 2 号 p. 44-50
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/02/25
    ジャーナル オープンアクセス
     筆者が携わっている山間へき地(奥多摩町)でのコミュニティ型遠隔医療実験(通称“奥多摩プロジェクト”)では,コミュニティ科学の手法を用いたコミュニティ型遠隔医療システムを使って,生活習慣の改善の指導のみでメタボリックシンドロームや生活習慣病の改善を図っている.このシステムの有効性は,低い社会的コスト・環境負荷で高効率であることや,動画により情報量が増加すること, 画像情報を共有できること,相談者の生活空間へ介入できること等に表れている.結果として参加者の行動変容や血液データの改善という形で数々の成果を上げている.また,地域コミュニティの再生につながる可能性も見出されている.  このコミュニティ型遠隔医療システムを応用して,栄養指導,リハビリ指導,専門診療の充実,災害現場での医療資源の提供,動画を用いた診療支援,症例カンファランスといった形で島しょ医療に貢献できるものと考える.
  • ~放射線科医の立場から~
    竹田 利明
    2009 年 2 巻 2 号 p. 51-54
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/03/11
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    島しょ地域画像伝送システムが導入されて 15 年が経過した.救急患者の診療方針や搬送の要否,専門医のアドバイスなどに活用され,年々実績を上げている.一方で放射線科医の関与は少ない.放射線科は全科に広く浅く関与し,病院全体の画像診断のレベルアップに貢献する立場から遠隔地での救急疾患への寄与は少ないが,将来,画像診断機器の更新と画像伝送システムの発達によって,島しょのすべての画像にルーチンに携われるようになることを期待している.
  • 板垣 信吾, 光定 誠, 城川 雅光, 関 薫子, 中島 康, 横須賀 哲哉
    2009 年 2 巻 2 号 p. 55-59
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/07/12
    ジャーナル オープンアクセス
    南鳥島は東京都小笠原村に属し,東京から約 2,000km 離れた日本最東端の離島である.当院は島しょ からの航空機搬送による救急患者受入れを行っているが南鳥島からの搬送は本邦における最遠距離搬送 と思われる.今回,同搬送の添乗医を経験し,その問題点について考察した.2001 年 1 月~09 年 3 月の 南鳥島からの離島緊急航空機搬送例全 6 例を対象とし,各症例について搬送要請から病院収容までの時 間の詳細を検討,他の離島(伊豆諸島および小笠原:平成 20 年搬送例)と比較した.搬送症例は 06 年に 1 例,08 年に 4 例,09 年に 1 例であり,診断は急性腹症 4 例,外傷 2 例であった.要請から航空機離陸 までの時間(lag time)及び総所要時間は他の離島と比べ極めて長くなっていた.遠距離であることに 加えて(1)複雑な事務手続き,天候不良等で lag time が通常の搬送より延長している可能性(2)添 乗医師到着後に再度診察や処置を行うことで現地滞在時間が延長している可能性が考えられた.対策 として(1)赴任前健診の強化(2)情報伝達の強化(3)事務要請経路の簡略化などが考えられた.
  • 清水 忠典, 齋藤 智也
    2009 年 2 巻 2 号 p. 60-68
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/07/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 高松 文子
    2009 年 2 巻 2 号 p. 69-72
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/07/26
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     私は、昭和 57 年 11 月から三宅島の診療所に勤務している。きっかけは、27 年前大学病院に勤務していたころに、自治医科大学を卒業した医師から知り合いを通して夏手伝いに来て欲しいと依頼があり、夏季休暇で 8 日間三宅島の阿古診療所の手伝いをした。 その頃、阿古地区に寝たきりの方が 3 人くらいいて訪問看護をやってみないかと誘われた。学生時代から、訪問看護やへき地医療に関心があったので、後先考えずに、思い切って三宅島に渡った。これまでの間、島民、家族、自治医大卒業医師、診療所スタッフ、島しょ保健所保健師さんたちに支えられ、今まで続けることができたと思っている。 もう 27 年三宅島の診療所に勤務し、現在は中央診療所の看護師長をしている。島の課題は数多く認識しているが、今回は入院体制に関する課題を考えてみたい。
  • 小山 茂
    2009 年 2 巻 2 号 p. 73-77
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/07/26
    ジャーナル オープンアクセス
    東京都島しょ地域の自然災害で最も記憶に新しい出来事といえば、何と言っても 10 年前に起きた三宅島の噴火だろう。それは現在も継続中の長期災害であり、歴史的にも極めて特殊な事例である。噴火から島民の帰島までを改めて振 り返ってみたい。
  • 光定 誠
    2009 年 2 巻 2 号 p. 79
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/07/26
    ジャーナル オープンアクセス
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