東洋音楽研究
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1 巻 , 1 号
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  • 田邊 樹雄, 石井 文雄, 太田 太郎, 岸邊 成雄, 瀧 遼一, 羽塚 啓明, 林 謙三, 平山 久雄, 吉田 恒三, 田中 正平, 白鳥 ...
    1937 年 1 巻 1 号 p. 1
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    吾等同人相圖つて、「東洋音樂學會」を結成して漸く歳餘、早くも多數同好家の力強き賛助を得て、こゝに機關誌「東洋音樂研究」を創刊する。本誌の刊行は, 日本を中心として廣く東洋諸國の音樂文化を、純然たる學究的立場より歴史的並に理論的に研究し、我國に於ける音樂學建設に貢獻しようと云ふ. 本學會の目的を實現すべき事業の最も重要なる一つである。東洋音樂に對する世界の關心は、近來頓に高まりつゝある。歐米人によつてなされた研究は數に於いても我々のもつものを遙に越え、殊に最近獨・佛・英に隆んな比較音樂學によつて、科學的、體系的なる東洋音樂の研究がなされつゝある。然し彼等の研究が、東洋精神の認識に於いて〓くる所のあることは論を僕たない。吾々東洋人は彼等の科學的研究法を學びつゝも彼等の及び得ざる東洋音樂の眞諦の解明に、獨自な研究をなすことが出來る。されば本學會の存在は、對外的には, 世界の音樂學界に寄與する所あるを確信して疑はない。而して對内的には、歴史學的並に音樂學的研究法を確實且兩全に守ることゝ、個別研究の外に有機的なる共同乃至綜合研究をなすことゝの二點に於いて、吾學食の存在を意義あらしめたい。且又、吾んの音樂文化は, 音樂と關聯をもつ凡ゆる文化-舞踊・演劇・民俗・文學・自然科學等- を意味する。殊に吾々が對照とする東洋の音樂に於いてはかくあらねばならない。從つて吾々の研究はこれらの諸文化との眞に有機的なる綜合をも目指してゐる。既に發達せる我國諸文化圈の中に, 新たなる音樂學の部門を建設するに當り、弘く同好の士の教示と聲援とを願ふ所以である。
  • 田中 正平
    1937 年 1 巻 1 号 p. 2
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    我國の音樂、歐洲樂、亞拉比亞樂、印度樂は今日著しくその形體を異にして互に相容れぬが如き状態にある。しかもこれら音樂の流源は古代東洋にありとせられて居るが、當初各民族が諸方に永く散住することになり、交通及思想交換の便を缺く時代には音樂の流は多岐に渉り夫々地方色を帶ぶるにいたることは已を得ぬのであるが、又それが爲、各民族特有の靈感を發揮して人類文物の殷賑を來したことは尠からぬのである。今日各民族間の交殖は頻繁になつたとしても、猜言語の差違未だ著しく、且叉音樂趣味並に音樂素養が一方的に偏僑した結果、欧洲係の學徒が夙に東洋の樂風及樂式の探究にカめ、その著轡は數百卷の多きに達して居るにも拘らず、西洋式に偏頗せる耳を以て判断し、強て西洋の思想枠内に捻篏せんとする傾向があつて、到底東洋の眞髓に透徹し得なかつ亡のも遺憾とする。東洋の文物は東洋人でなければ徹底してこれを理解し得ないといふことは啻に音樂に止つた譯でもなく、今日率先して東洋的文化の宣揚と發展を圖らんとする氣慨と使命を有する我學徒が、深く東洋音樂の堂奥に滲入して、太古以來蓄藏せる音樂の寳庫を開發し、眞にその靈光を輝かしむるは最も喫緊事である。今や當學會が奮つてその衝に當らんとするに際し欣悦の念措く能はす、茲に一言本誌の發刊を祝す。
  • 田邊 尚雄
    1937 年 1 巻 1 号 p. 3
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    『光は東方より』といふ諺があるが、西洋近代の燦然たる文化はもと東洋より輸入されたもので、それを長年月に渉つて蓄積發展せしめた結果、近代に至つて欄漫たる花を開き、豊熟せる果を實らせたものであつた。
    然るに此の燦然たる西洋近代の文化も、今世紀に入つて漸く沈滞し、腐敗するの傾向を示すに至つた。それは物質文明の進歩が精神文化と併行せずして、恰かも登育し書したる身體が漸く老衰の域に達したると同じく、清鮮なる血液の注入なくば、遂に死滅の他なきに至つた。東方より出でたる太陽は今や正に西方に没せんとしつゝある。
    鼓に於て今や世界は再び東方よりの光を翹望して居る。斯くして最近多くの西洋人は多大の努力を東洋文化の研究に致して居る。然しながら東洋の研究は東洋人の手によつでなされなければならぬ。今や東洋の輿望を擔ふ我が日本人は世界に率先して東洋文化の研究に共力を盡さなければならない。而かも文化を象徴するものは藝術であり、藝術の精華は音樂にある。實に音樂は丈化の生命である。即ち東洋文化の精髄は東洋音樂にあると言ふべきである。
    鼓に於て我々同人は相集まつて東洋音樂學會なるものを設立し、凡ゆる方面より東洋音樂の眞髄を闡明して「東洋音樂學」なる一個の科學を獨立せしめ、以て新らしき世界文化に貢獻する所あらんと努力して居る。今共の文化事業の一として鼓に本誌を登刊すること、した、翼くは我々と志を岡ふする篤學好事の士の益々多くして、本學會の將來の愈々多幸ならんことを切望して止まない。
    今〓誌創刊されんとするに當つて茲に一言を述べて以て序となす。
  • 瀧 遼一
    1937 年 1 巻 1 号 p. 7-26
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 主としでその用語に就いて
    林 謙三
    1937 年 1 巻 1 号 p. 27-46
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 平出 久雄
    1937 年 1 巻 1 号 p. 47-54
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    この稿は、昭和十二年七月廿八日の東洋音樂學倉第五回例會の席上で發表した豐原時元に關する研究の一部を纏めたもので、 (一) 生卒年月に就いて (二) 父母兄弟に就いて (三) 幼少年時代及吹笙技術の修得に就いて (四) 活動時代 (五) 時元の人物 (六) 時元の子息 (七) 弟子に就いて (八) 交遊に就いて (九) 結語の内容を持つ小論文のうち紙數の關係上、その傳の一端と特に興味を引く問題を撰んで新くしく起稿したものである。
  • 初塚 啓明
    1937 年 1 巻 1 号 p. 55-64
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 岸邊 成雄
    1937 年 1 巻 1 号 p. 65-68
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 岸邊 成雄
    1937 年 1 巻 1 号 p. 69-73
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    この一文は、私が曾つて、本會例會に「唐代音樂史料に就いての一管見」と題して講演したものゝ一部を少しく詳記したものである。
  • 1937 年 1 巻 1 号 p. 74-75
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 1 巻 1 号 p. 76-78
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 1 巻 1 号 p. 78-81
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 1937 年 1 巻 1 号 p. 81-84
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
  • 田邊 尚雄
    1937 年 1 巻 1 号 p. 85-92
    発行日: 1937/11/15
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    本誌に講座欄を設けたことは、 (一) 先づ從來の東洋音樂に對して迷信的傳説的な誤まつた知識を是正し、 (二) 我々が採りつゝある東洋音樂の科學的研究法の一つ一つを解説し、 (三) 一般の士をして東洋音樂の興味を喚起せしめると共に、本誌の内容を理解するに一の手引となることを目的とするものである。音理論の基礎的知識・音響學・歴史學的理論・比較音樂學・史料解説等の題目がそれそれ專門の人によつて書かれる筈である。其の第一講として極めて概觀的な序説を田邊氏にお願ひすることゝした。 (編輯部)
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