東洋音楽研究

日本樂律論

田邊尚雄

1936 年 1936 巻 1 号 p. 3-25
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.3

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本稿は私が嘗て都山流尺八師匠の研究資科の爲めに、金澤市の大師範藤井隆山氏が編輯發行せる『都山流尺八教授資料』の第四號乃至第八號に流載したものを墓とし、之を補訂、抜萃して纒めたものである。

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樂器の形態的模倣呪と東亞に於けるその管見

太田太郎

1936 年 1936 巻 1 号 p. 27-40
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.27

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人間の〓にせよ、それ以外の諸鍾の〓にせよ、凡てそれらが人間に禍福を輿えようとして不可思議な作用を行ふ、といふ思想は古今東西を通じて随所に観られる現象で、手近かには我國の「まじなひ」の如きもその一例に他ならない。之等は一般に「呪 (ジユ) 」又は「魔マ」 (英Magie, 佛Magie 獨Zauber) といふ術語で總括されてゐる。從つて「呪」の表現方法も種類も極めて多く、又之等は互に聯關してゐることが多いから嚴密には分離し難い場合も尠くない。
「呪」の一種類に「模倣呪」 (英Imitative M. 佛 M. imitative 獨Analogiezauber) といふものがある。之は人間が人間なり、それ以外の諸種の〓と類似の動作を模擬、模倣することによつて、斯る動作を實際に喚起しようとする呪である。オーストラリア土人の或者は、動物が繭から這ひ出す眞似をして、その動物の増殖を呪ふ。我國にも丑の時参り等と稱して、密かに詛ふ人の形象を模造し、之に釘等を打込み毀損して、その人に實際の危害を加へようと呪ふことが古くからある。之等はその實例と云へるであらう。

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歐米人の琵琶西方起源説とその批判

岸邊成雄

1936 年 1936 巻 1 号 p. 41-56
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.41

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享保年代の新樂器「〓」について

林謙三

1936 年 1936 巻 1 号 p. 57-63
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.57

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南島音樂に於ける樂器

宮良當壮

1936 年 1936 巻 1 号 p. 65-73
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.65

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支那古代の音樂家

瀧遼一

1936 年 1936 巻 1 号 p. 75-82
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.75

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支那古代の音樂家は古記録に現れてゐる限り、吾々の通常考へて居るやうな音樂家ではなかつたやうである。彼等は單に音樂に優秀な才能を有つてゐたばかりではなく、又宇宙の諸現象を豫測することが出來、天下の大勢を知ることが出來たのである。從て國家の治安についても重大な役割を演じ、君主の厚き信用を得てゐた。しかも彼等の有つ思想は儒教にも反映するなど支那文化史上徒らに閑却すべからざるものであつた。以下簡單乍ら記して卑見を述べたいと思ふ。

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孔子の音樂観

石井文雄

1936 年 1936 巻 1 号 p. 83-90
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.83

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中世アラビア人の音樂觀

主ことて「イブワーン・ウス・サブァー」の知識體系における音樂 (サラセン學術思想史研究の一節)

飯田忠純

1936 年 1936 巻 1 号 p. 91-110
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.91

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中世アラビア思想において音樂が如何なる地位におかれてゐたか、また中世のアラビア思想家達は音樂を如何に親てゐたかといふことを知らうとするのが本稿の目的である。

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同人紹介

1936 年 1936 巻 1 号 p. 111-114
発行日: 1936年
公開日: 2010/11/30

DOIhttps://doi.org/10.11446/toyoongakukenkyu1936.1936.111

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