運輸政策研究
Online ISSN : 2433-7366
Print ISSN : 1344-3348
14 巻 , 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
学術研究論文
  • 柴崎 隆一, 荒牧 健, 加藤 澄恵, 米本 清
    2011 年 14 巻 2 号 p. 002-013
    発行日: 2011/07/22
    公開日: 2019/04/27
    ジャーナル フリー

    近年,世界のクルーズ人口は順調に増加しており,今後の団塊世代の大量退職に伴うマーケットの拡大や,運航頻度は低いものの,入港時の経済効果やブランド的価値は,地域経済の活性化策としても注目されている.本研究では,クルーズ客船寄港地の魅力度を定量的に評価することを目標として,旅客に対して実施したアンケート結果をもとに,クルーズ経験回数の違いによる旅客の嗜好を整理するとともに,階層分析法(AHP)による寄港地の魅力度の評価を行った.また,AHP の結果を利用し,より簡便に魅力度評価を行う方法を提案し,これに基づき国内外の港湾を対象として魅力度ランキングの作成を試みた.

  • 吉野 大介, 藤原 章正
    2011 年 14 巻 2 号 p. 014-025
    発行日: 2011/07/22
    公開日: 2019/04/27
    ジャーナル フリー

    世界各国で地球温暖化等の環境問題への対応の必要性が高まっている社会的背景のもと,各都市の運輸エネルギー消費構造の多様性を考慮した上で,実現可能な運輸エネルギー消費削減目標量を設定することは,環境的に持続可能な交通(EST)の実現において不可欠なプロセスである.本論文では,既存の環境効率性評価モデル(EE model)を活用することで,世界各都市の交通システムのエネルギー効率性を算出し,各都市の都市交通形態に適合した運輸エネルギー消費量の目標値を設定する.更に,DEA(データ包絡分析)及びMalmquist 指数を用いることで,エネルギー効率性の観点から各都市において環境負荷抑制を推進する上で効果的な環境施策のシナリオ設定方法の提案及びエネルギー効率性に与える影響の分析を行う.

報告論文
  • 金子 雄一郎, 曽山 禎彦, 加藤 浩徳
    2011 年 14 巻 2 号 p. 026-033
    発行日: 2011/07/22
    公開日: 2019/04/27
    ジャーナル フリー

    本論文は,都市鉄道の遅延に関する利用者の認知と行動への影響を調査し,その原因と政策への示唆とを検討するものである.まず,東京圏の鉄道利用者を対象に,日常的な鉄道遅延に対する意識と行動に関するアンケート調査を実施した.その結果,多くの利用者が短時間の遅延の頻発を認知していること,また,遅延を意識した行動をとっていることが分かった.次に,得られたデータを用いて切断回帰分析を実施し,乗車時刻,性別,遅延を意識した行動の有無などが到着余裕時間の影響要因であることを示した.最後にこれらから,効果的な遅延防止対策は,利用者の出発時刻の変化を通じて,人々の朝の余暇時間の増加に寄与する可能性を示した.

  • 仮屋﨑 圭司, 日比野 直彦
    2011 年 14 巻 2 号 p. 034-041
    発行日: 2011/07/22
    公開日: 2019/04/27
    ジャーナル フリー

    我が国の首都圏鉄道は輸送力増強や利便性向上のため,高密度ネットワーク,高頻度運行,相互直通運転等の施策を実施してきたが,その副作用として朝ラッシュ時に慢性的な列車遅延が発生し,新たな課題を抱えている.一方で世界屈指の輸送量を誇るモスクワ地下鉄は,遅延が問題化することなく90 秒間隔の高頻度運行を実現している.本報告では,まずモスクワ地下鉄の概況と現地調査に基づく列車運行の現状を報告し,旅客流動と列車走行の視点から,高頻度運行を可能とする施設や運行管理の実態と仕組みについて現状分析と考察を行う.最後にこれらの事例から,我が国首都圏鉄道の遅延解消に向けた施設整備および運行管理に対する示唆を述べる.

feedback
Top