目的 偏心二重円管内における粘弾性流体の脈動流 (圧力勾配がある平均値を持った正弦波変動をする流れ) および振動流 (内管が軸方向に正弦波振動する流れ) に対して, 差分法による数値計算を行い, 流量増加率および流量と速度分布の時間的変化を明らかにする.さらに, 前報の実験結果と比較検討する.
成果 1) 脈動流および振動流の流量増加率は周波数が大きくなれば減少する.
2) 脈動流の流量増加率が最大となるときの平均圧力勾配の値は偏心率が大きいほど小さくなるが, 最大値はほぼ一定の値となる.
3) 振動流の流量増加率は偏心率が大きいほど小さくなる.
4) 周波数の違いが流量の時間的変化にもたらす影響を明らかにした.5) 流量増加率の計算結果は定性的に前報の実験結果と一致した.
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