繊維機械学会誌

夏衣服用クレープの高品質化に関する研究

(第1報) 物性の特徴分析と品質評価判定データとの関係

石倉弘樹

1988 年 41 巻 12 号 p. T169-T176
発行日: 1988/12/25
公開日: 2010/02/12

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_T169

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目的クレープの夏用衣服布地としての特微をKES-Fデータを主とする物理的特性値より明らかにする.さらにクレープの品質評価の客観式を作成し, 高品質クレープを設計するための基礎資料とする.
成果 1) クレープは, 類似用途の編布, しぼのない織布に対し, KES-F力学特性 (ニット高感度条件) の中で, たて糸方向の曲げ剛性とヒステリシスが大きい, たて糸方向引張り時の弾性係数が大きい (50gf/cm荷重時のひずみが小さい) という点で明らかな特徴を持つ.
2) クレープは, 類似用途の編布, しぼのない織布に対し, KES-F試験機による定常的熱・水分移動と空気移動に関する特性値に特徴を持たない.
3) ピッケクレープの客観的品質評価式を熟練者の品質評価値と抽出した5つの力学的特性値, 即ち, たて糸方向の曲げ剛性, せん断剛性, よこ糸方向の表面粗さ, 重量/面積, 縮み率より作成した.その適合性は高い.

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摩擦疲労に対する紡績糸の構造効果

安藤文子, 金雄二, 高橋清久, 原川和久

1988 年 41 巻 12 号 p. T177-T183
発行日: 1988/12/25
公開日: 2010/06/17

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_T177

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目的紡績糸の構造要因として撚数と糸中の繊維マイグレーションに注目し, 糸の耐摩耗性に対するこれら2個の要因効果を比較検討した.
成果先に開発した糸構造の制御技術を援用して, 撚数と繊維のマイグレーションをそれぞれに独立に調節した試料を作製し, これらの摩擦試験を行った.その結果, 紡績糸の耐摩耗性に対しては繊維のマイグレーションが重要な影響を及ぼすものであり, 撚数の耐摩耗性に対する影響は, 撚数を変えたことにより付随的に起こったマイグレーション頻度の増減によるものであって, 撚数の影響は間接的な意味しかもたないことが明らかになった.ポリエステル繊維2D, 51mm) を用いて作製した63texの紡績糸においては, マイグレーションの平均間隔〈ζ〉が4～4.5mmの間で, 試料の耐摩耗性は〈ζ〉の増加とともに直線的に低下した.ここでく〈ζ〉は紡績条件 (紡出方向, 紡出張力, 撚など) で調整できる値である.本報告の測定条件下では, 試料糸の摩擦破断は主として繊維の滑脱によるものであり, 糸を構成している繊維の内層から外層, 外層から内層へのマイグレーションの平均間隔〈ζ〉が大きくなると繊維の引抜きが容易になり耐摩耗性が低下したものと考えられる.

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ユーザニーズとジェットルームの開発経過

寺口健一

1988 年 41 巻 12 号 p. P597-P602
発行日: 1988/12/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_P597

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ライフスタイル予測と企業の生活提案活動

生活提案からモノづくりをみる

加藤五郎

1988 年 41 巻 12 号 p. P603-P607
発行日: 1988/12/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_P603

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先染織物CAMシステムに関する研究

太田健一, 畑伸明, 竹内茂樹, 小紫和彦, 高橋邦彦, 佐伯光哉

1988 年 41 巻 12 号 p. P609-P614
発行日: 1988/12/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_P609

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A CAM system developed for dobby loom is reported in this paper.
This system is developed by the unification of CAD system for yarn dyed fabrics and dobby control system.
Using this system, the textile developer is able to create and arrange the designs easily and speedy by seeing the visual designs at CRT or color print, and by handling the materials with the immediate test weaving.

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高速紡出における回転リングの特性について

矢井田修, 柳生清秀, 石橋登

1988 年 41 巻 12 号 p. P615-P619
発行日: 1988/12/25
公開日: 2010/02/01

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_P615

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To make yarns by high speed spinning using the rotating ring, We developed the new rotating ring system with sintered bearing metals. The characteristics of rotating ring in the range of high speed spinning (over 20, 000 rpm spindle speed) differ that in the range of medium and low speed speed spinning.
In this study, effects of the ratio of rotating ring speed to the spindle speed on the spinning tension, hairness and tensile properties of yarns are evaluated.
Results obtained are as follows.
1) The ratio of the rotating ring speed to the spindle speed has the optimum value which correspond to the spindle speed.
2) The abrasion of travelers is low in rotating ring system comparing with ordinary ring system, and 0.2-0.3 mg of abrasion is observed in the case that the ratio is 30% and the spindle is over 20, 000 rpm.
3) The amount of short hairness (1 mm) does not change with spindle speed, but the amount of long hairness (3 mm, 5 mm) increases with increasing spindle speed.
5) The strength and elongation of yarns obtained by using rotating ring system shows a slight decrease with increasing spindle speed.

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アパレル産業に関するJIS用語の概要について

石川章一, 川端龍義

1988 年 41 巻 12 号 p. P620-P627
発行日: 1988/12/25
公開日: 2009/10/27

DOIhttps://doi.org/10.4188/transjtmsj.41.12_P620

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